ドキュメント鑑賞☆自然信仰を取り戻せ!

テレビでドキュメントを見るのが好き!
1回見ただけでは忘れてしまいそうなので、ここにメモします。
地球環境を改善し、自然に感謝する心を皆で共有してゆきたいです。
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Who Killed the Aztecs?


アステカ族は、血なまぐさい生贄の儀式を次々と行ったことで知られているが、今から500年前、それとは比べ物にならない脅威が北アメリカ大陸を殺戮の大地に変え、人口の8割が失われた。
これまでアステカで起こった大量死の原因は、侵略したスペイン人が新世界にはなかった病原菌を、旧世界から運んできたからだと考えられてきた。
しかし最新の研究によって、別の原因が明らかになってきた。
もしこの説が正しければ、同じことが21世紀にも繰り返されるかもしれない。



今日メキシコシティは世界最大級の大都会、人口はおよそ2000万人。
5世紀前にもここには巨大都市Tenochtitlanが存在した。
20万人以上の人が暮らし、高度な技術を誇ったアステカ王国の首都があった。
1519年より前、すでにアステカ人は、天文学や数学を使いこなし、石で暦を作っていた。
また医学的知識も豊富だった。
さらに複雑な水道ネットワークを張り巡らし、この大都市に飲料水を供給していた。
彼らは技術を駆使し、人工の湖上都市を築いた。


アステカ王国の人口は、現在の東京都の人口を大きく超え、1500〜3000万と言われ、その支配権はメキシコ湾から中央アメリカを横断し、太平洋にまで及んだ。
の繁栄は約200年続いた。
しかし1519年、終わる時がきた。
この年スペイン人のコンキスタドール(Conquistador)、
Hernán Cortésが1000人にも満たない軍勢で現在のVeracruzに上陸した。


Cortesは、政治力と軍事力、さらに若干の幸運によって、アステカ王Moctezuma IIを退位に追い込んだ。
これが滅亡の始まりだった。
コンキスタドールの上陸時に1200万を超えた人口は、それからわずか半世紀後には8割が死に絶えていた。
ところが2004年、ある場所でアステカ人の大量死の謎を解く、画期的な手掛かりが見つかった。
そこはメキシコシティから約500km南東のOaxaca
ここで約2000人もの遺体を慌てて埋めた跡が発掘された。
死亡したのはコンキスタドールが来て間もなくだと見られている。
Prof.Noreen Tuross(Biochemist Harvard University)は、彼らの死の謎を追っている。
Tuross「もしスペイン軍の戦いで死んだのなら、骨にも負傷した跡が残るはずだが、そういう傷はどの骨にも全くない。
1時期に大量に死者がでるといえば、飢饉などによる餓死が考えられるが、栄養状態はとても良かったようだ。」
犠牲者の多くは若く体格もよく、健康で栄養も十分だった。
にも関わらず、2000人もをまにあわせの墓に慌てて埋めた。
Tuross「急いで埋めたことに着目すべきだという人がいた。
彼らの死因は恐らく病死だと思う。」
Turossの分析は歴史書の記述とも一致する。
書物によれば、コンキスタドール達は新大陸に銃や政治的策略より恐ろしい武器を持ち込んだ。
病原菌だ。
旧大陸ではよく見られるハシカもチフスも天然痘も、新大陸にはなかったので、アステカ人には免疫がなかった。
その結果未曾有の大量死が起こった。


疫学の専門家John S. Marr(MD Historical Epidemiologist)は、16世紀のメキシコの疫病の大流行を研究している。
彼は旧大陸の病気を認めつつも、より多くの犠牲者を出した別の病気もあったはずだと考えている。
その裏付は、スペイン国王Felipe IIの主治医だったFrancisco Hernandezが1576年に疫病の犠牲者を解剖した時の記録から読み取れる。
このアメリカ先住民族の解剖記録は、4世紀の間スペインの記録保管庫に眠り続けていた。
Marr「ある者は唇が壊死し、ある者は耳から出血していた。」
しかしHernandezは病名に触れていない。
Hernandezが病気を特定しなかったことから、Marrはこう考えた。
Marr「これは旧世界にはなかった病気のようだ。
初めて目の当たりにする恐ろしい病気だった。」


アステカの絵を見れば、彼らを大量死に追いやった恐ろしい疫病の症状が分かる。
Marr「目や耳、口や鼻から出血しているし、喀血もしている。
つまり体の外も中も出血しているようだ。」
アステカ人はこの病気をココリツリ(Cocolitzli)と呼んだ。
つまり“大いなる悪病”。
ココリツは16世紀のスペインにはなかった。
そうでなければコンキスタドール達は何の病気か分かっただろう。


Marrはこの出血症状を引き起こす原因は、アメリカ大陸固有のものと考えている。
大量出血が特徴の殺人ウィルス、今日同じようなウィルスは、アフリカに蔓延している。(エボラウィルス)
これは不吉な発見だった。
これまでの通説では、アステカの人口崩壊は、彼らが免疫のないウィルスと初めて出会ったために起きた1回限りの出来事だと言われてきた。
しかし新たな証拠がこの大流行は元々そこにいたウィルスが引き起こしたという事実を示している。
ウィルスは何100年も活動を止めていても、条件さえ整えばまた現れる。
もしかすると16世紀のココリツリは、今も復活の時を待っているかもしれない。


医師のDr.Rodolfo Acuna-Soto(Epidemiologist University of Mexico)は、ココリツリウィルスを追っている。
彼はどんな条件がアステカ人の20人中16人をも死亡させたのか、その手掛かりを古文書の中に追い求めてきた。
コンキスタドール達は、全ての町や村の人口を定期的に調査し、詳細な記録を残している。
3DグラフィックスのスペシャリストKim Foster(3D Visualization Specialist)が、そのデータを地理情報システムに入力し、地域ごとの人口推移を見せてくれた。
アステカの悲劇の大きさが映像として現れる。
このプログラムを使えば、死者の多さだけでなく、人口崩壊がどこでいつ始まったのかも分かる。
人口は全ての地域にわたって、ほぼ同じ割合で減っている。
しかし減少の時期には際立った特徴がある。
Foster「データは1519年からある。
当時はとても多くの人がいた。
その後都市をおってゆくとガクンと減る。」
1545年から数年間で1500万人が死亡する。
さらにその30年後、少なくとも200万人が死亡した。
Acuna-Sotoはこの2つの年に大流行が始まったと考えた。
そして何故その時にウィルスが大発生したのか調べ始めた。
1540年代と1570年代に何があったのだろうか?
古代の日常生活を描いたアステカの絵文書(Codex Telleriano-Remensis)にその手掛かりがあった。
Acuna-Soto「1543年の絵は取分け興味深い。
トウモロコシ畑を太陽がジリジリ照り付けている。
つまりこの年は干ばつだった。」


Acuna-Sotoは別の時期にも凶作が続いたことを示す絵を何枚も見つけた。
1454年の絵は死者の周りを砂埃が舞っている。
日照りが続いたということだ。
飢饉の時、トウモロコシと交換に奴隷に売られる人が泣いている。
そして飢饉が終わることを願って生贄を捧げる。


Acuna-Soto「この数年間にメキシコ高原で酷い干ばつがあったことを詳細に描いている。
またそれが疫病の発生と大きく関係している。」
干ばつが何故ココリツリウィルス蔓延の手掛かりになるのだろうか?
Prof.David Stahle(Dendrochronologist University of Arkansas)は、一風変った気象予報士。
彼は年輪年代学者で、樹木の年輪から過去の気象情報を読み取る。
Stahle「ここが1620年アメリカ史で重要なマサチューセッツ州のプリマス植民地建設の年。
こっちは1607年でイギリスが新大陸で初めて植民地政策を成功させた年。
バージニア州のジェームズタウンに入植者が来た。」
Stahleはココリツリが大流行した1545年と1576年に至る33年間の気象を調べるため、メキシコにやって来た。
コンキスタドール達が来る前、Chapultepec Parkは首都Tenochtitlanの中心だった。
ここの樹木はアステカ時代の環境データの宝庫。
Stahle「これはメキシコ沼杉、樹齢は800年近い。
伝説ではアステカ人がこのChapultepecにこれらの木を植えた。」
Stahleはこの古い森の木から年輪を取り出して調べる。
彼にはこの年輪が、ココリツリが大流行した時代の天候をはっきりと物語っているという確信がある。
そして彼の経験豊かな目は、その時何があったのかはっきり見抜いた。
Stahle「とても長くて厳しい記録的な干ばつ。
過去500年で最も厳しかったことが分かった。」
年輪のデータはAcuna-Sotoがアステカの絵から得た情報と一致する。
疫病は数年間続いた記録的な干ばつの直後に発生した。
しかしStahleがさらに調べた結果、話はもっと複雑なことが分かった。
1545年の大流行の年は、年輪が広い。
つまり数年間の干ばつの最中に記録的な大雨が降ったということ。
2度目の大流行も同じ気象パターンだった。
Stahle「干ばつが続く間に平均より広い1576年の年輪が1つだけ挟まっている。」


大干ばつに続く大雨という異常気象がメキシコでのココリツリの大流行の影に潜んでいるようだ。
疫病学者は両者のつながりを解明しなければならない。
しかしごく最近ニューメキシコ州で起きた事件がヒントになりそうだ。
1人の青年が病院に担ぎこまれた。
呼吸困難を起こしており、手当ての甲斐もなく死亡した。
ところが婚約者も死んだ。
当局は同じ症状で5人も死んだことを知る。
伝染病の疑いが持たれた。
ジョージア州アトランタ、疾病管理予防センター(CDC)は世界有数の感染症研究機関。
ここの特殊病原体感染症部門にニューメキシコから連絡が入った。
John Krobs(Mammalogist Centers for Disease)はチームを指揮して集団発祥の原因究明と拡大防止に取り掛かる。
早くしないと急拡大する恐れがある。
Krobs「1993年5月27日の写真では、肺は比較的きれいだが、底のほうで浸潤がおきかかっている。
ところが30日には大量の水が溜まった。」
CDCは死因を特定した。急性呼吸不全。
この肺疾患を引き起こす病原体を集中的に調べた結果、ハンタウィルス (Hantavirus)の未発見カブであることが判明した。


次は感染源の特定。
ハンタウィルスは通常ネズミなどのげっ歯類が媒介する。
Krobs達はどの種類のネズミかすぐに特定しなければならない。
野原に飛び出し1700匹近いげっ歯類を捕まえ、ウィルスの有無をテストした。
その結果6月14日に犯人を特定。
シカシロアシネズミだった。
早速人が住む地域でネズミの駆除が行われた。
52人が犠牲になったが、さしあたりは地域に安全が戻った。
しかし油断は禁物。
Krobs「それ以前に調査した時に比べてげっ歯類の数が増えていた。
特に1993年には大発生していたと言える。」
事実この地域では、シカシロアシネズミがたった1年で10倍に増えていた。
何故これほど大発生したのだろうか?
その前年までは干ばつが数年続き、ネズミは減っていた。
ところが1993年に大雨が降った。
Krobs「大量の雨がフッタために、植物が一斉に育ち、エサが増えた。」
しかしこの時全てのネズミがウィルスに感染していた。
干ばつになると小動物は限られた水飲み場に集中する。
すると瞬く間に病気が広がり、生き残るのは感染しても発症しなかった丈夫な個体だけになる
そこに雨が降ると、生き残ったネズミが大量に子供を産み、感染したネズミが大量に発生する。
この一連の出来事がアステカでも同じように起こり、大量死を引き起こしたのだろう。


1993年のハンタウィルス流行では、死者は52人に留まり、大流行には至らなかった。
一方ココリツリの最初の大流行では、アステカ人の8割が死亡した。
人類史上に残る大惨事。
ではこのココリツリの場合、何が違ったのだろうか?
それはウィルスそのものだと考えられる。
ウィルスが突然変異したのだ。
Prof.John Oxford(Virologist St.Barts and Royal London Hospital,UK)「人とウィルスではウィルスが優勢。
人は60億、ウィルスは6兆もいる。」
しかしこの単純は生命体は、単独では生きてはゆけない。
寄生する宿主が必要。
Oxford「ウィルスは自己複製できないので、増殖するために人間や動植物の細胞に寄生する。」
ウィルスは宿主の細胞に合わせて形を変える。
Oxford「これは鳥インフルエンザの模型。
このタンパク質が鳥の細胞に付きやすくなっている。」
しかし時には増殖の過程で突然変異を起こし、違う生物の種に寄生しやすい形になる。
Oxford「遺伝子がたった1回変異すれば、この先端が人間に寄生しやすい形になるかもしれない。」
たった1回の権威が適合すれば、別の生物種に乗り換えられる。
アステカの場合はネズミから人に乗り換えた。
ようは確立の問題。
しかし膨大な数の感染したネズミを一斉に確立にかけたらどうだろう?


しかし死亡者の数と国中に広がったスピードから見て、アステカでは2度目の突然変異が起きたと考えられる。
この変異が人から人への直接感染を可能にした。
アステカ文明消滅の条件が整ってしまった。
人から人へのココリツリの感染が起こった16世紀のメキシコでは、1700万人が死亡した。
しかし大きな謎が残る。
何故スペイン人はこの新世界のウィルスで大きな被害を受けなかったのだろうか?
ヨーロッパ人の方が医学知識があったという答えはたぶん間違っている。
Dr.Elizabeth Baquedano(Arcaeologist)「アステカには医学の知識が豊富に蓄積されており、特に人体については理解が進んでいた。」
彼らは中央メキシコに豊富な火山性のガラスである黒曜石でメスを作った。
またアステカの薬はとても効果が高く、スペイン人でさえその世話になっている。
Baquedano「上陸したスペイン人の多くは重病だったが、治療師の看護で回復できた。
彼らは薬草の知識に基づいて薬を処方し、病気を治した。」


しかしアステカの治療師は、別の大陸の異邦人を治せたのに、元々自分達の大陸にいたウィルスが同胞を大勢殺すのを止められなかった。
その理由は人類の起源にあるのかもしれない。
今から約10万年前、アフリカにごく少数の人類が固まって暮らしていた。
今日世界中に暮らしている人類は全てこの数1000人の子孫。
つまり現生人類のDNAはここから始まっている。
その数1000人のDNAは様々だったが、少人数が母集団から離れ、各地に移住するにつれ、DNAの多様性も失われた。
約15000年前にヨーロッパやアジア、オーストラリアに定住した人々のDNAの種類はごく限られたものになっていたはず。
Prof.Todd Disutell(Geneticist New York University)「この中のさらに一部がベーリング海峡を渡ってアラスカに移り、南北アメリカ大陸の先住民族の祖先になった。
進化の歴史をたどった結果、アメリカ先住民族は基本的にアジア人のDNAを受け継いでいて、その中にアフリカ人のDNAが少し混じるだけということになった。」
例えば鍵を様々なDNAとする。
鍵の種類が多いほど錠前が開く可能性も増える。
ウィルスが違うと錠前も違うということ。
そして鍵はウィルスを破壊するDNAの暗号。
Disutell「もしいろんな人種が混じって多様なDNAコードを持っている人なら、免疫システムに進入してくるどんなウィルスでも撃退できるだろう。
ほぼありとあらゆる鍵を持っているからね。
遺伝子が頻繁に変異しているほど、侵入者を撃退できるチャンスがある。」
しかしアステカ人はDNAが多様ではなかったので、ココリツリウィルスに負けた。
一方スペイン人はもっと多様だったために撃退できた。


しかしAcuna-sotoは遺伝子的特長だけが、唯一の理由ではないとするある発見をした。
当時の人口調査のデータの中に、死亡率が高いスペイン人グループを見つけた。
それは宣教師達。
宣教師達は征服事業の最後にアステカ人を改宗させるために派遣されてきた。
彼らは他のスペイン人とは違う点が1つあった。
Acuna-soto「宣教師達はアステカ人と日常的に接して布教していた。」
このことはアステカ人と宣教師達が暮らした環境がココリツリによる大量死と関係していることを暗示している。
歴史学者のElizabeth Baquedanoはこう考えている。
コンキスタドールが来る前は、アステカの家族のほとんどは自分達の畑でトウモロコシを栽培していた。
しかしスペイン人はプランテーションという工場のようなシステムを導入してパンを焼く小麦を作らせた。
Baquedano「アステカ人には辛い日々だった。
生活が一変した。
早朝から夜遅くまで1日12時間以上も働かされ続けた。」
スペイン人に征服された人々は、ネズミが大発生している畑で長時間労働を強いられた。
この環境が感染したネズミと大勢の農民が接触する機会を増やし、ココリツリウィルスにさらされることになった。
さらに感染した農民は仕事が終わると混んだ宿舎に戻った。
ウィルスから見れば満員の宿舎は宿主の宝庫だった。
恐らくここで2度目の突然変異が起こったはず。
今やウィルスは人から人へ移ることができる。
そしてココリツリウィルスはメキシコ中に蔓延し、1700万人を殺した。


どのような条件が揃えば、また異常気象が発生するのだろうか?
科学者達がその解明に取り組み始めた。
嵐や干ばつ、大雨などの自然災害は、偶然発生するわけではない。
そこには複雑な大気循環が関係している。
長期の気象変動は、地球全体の気圧変化が引き起こす。
Dr.Gregory McCabe(U.S.Geojogical Survey)「風船は中の空気が外を押すので膨らんでいる。
中の気圧が外より高い。
口を放すと高圧の空気が外へ出ようとして風が吹く。
気象も同じ。」
空気は温まると膨張して密度が低くなる。
これが低気圧。
McCabe「大気は高気圧から低気圧に向かって流れる。」
風は海流を発生させ、海の熱を地球全体に循環させる。
この風向きは時が経つにつれて周期的に変化する。
これを振動と言い、何年もかけて繰り返される。
南米の漁師達は大昔からそれを知っていた。
3〜7年に1度、ペルーの沿岸から魚がほとんどいなくなるからだ。
彼らは決まってクリスマス前後に起きるこの現象を、エルニーニョ(神の子)と呼んだ。
これは太平洋上の気圧の周期的変化が原因。
通常は東から西へ吹く風が、アメリカ大陸沿岸の海水から熱を奪う。
しかしある時その風がなくなるか向きが変る。
するとペルー沖から赤道にそって海面水温が5℃近く上昇してしまい、魚が逃げ出す。
これがエルニーニョ現象の正体。
この海面水温の周期的変化は、地球全体の気象にも大きな影響を及ぼす。
干ばつや暴風雨を発生させたり、海面水位を30cm近くも上げたりする。
16世紀のココリツリの大流行直前にも大雨が降ったが、これもある意味でエルニーニョ現象が引き起こしたという説もある。


しかしエルニーニョ現象はアメリカ大陸に影響を及ぼす3つの主要な気候振動の1つに過ぎない。
あとの2つはエルニーニョよりずっと長い周期で振動している。
それらは大陸を挟む太平洋と大西洋の海水温の変化として表れる。
まず太平洋では海面水温が20〜30年周期で変化する。
太平洋10年規模振動(Pacific Decadal Oscillation, PDO)というものがある。
一方大西洋では65〜70年周期で海面水温が0.5℃程度変化する大西洋数10年規模振動(Atlantic Multidecadal Oscillation, AMO)がある。
これら3つの大陸沿岸の海面水温の変化が、大陸の気候に重大な影響を与える。
McCabe「北大西洋の海面水温が高くて、東太平洋の赤道付近が低い場合は、北アメリカは乾燥する。
逆に北大西洋の海面水温が引くて、東太平洋の赤道付近が高い場合は、北アメリカ大陸では雨が多くなる。」
3本の縄のように、エルニーニョ現象、太平洋10年規模振動、大西洋数10年規模振動は、それぞれ違った周期で振動している。
またそれぞれの振動のピークは数年から数10年後となので、3つのピークが重なると言う組み合わせは数100年に1度くらいしか起こらないだろう。
しかしこの3つが重なると、アメリカ大陸は大干ばつになる可能性が高い。
16世紀のメキシコに、人口崩壊のキッカケをもたらしたような大干ばつ。
最近アメリカ合衆国の南部諸州は過去500年に例を見ない干ばつに見舞われている。
アステカ時代以降、最悪の干ばつ。


気候振動については、まだよく分からないことも多く、将来の変化を正確に予測することはできない。
しかしこの干ばつはこの先30年間続くという説もある。
あるいはこれは500年前にネズミが大量に発生した気象パターンの第1段階かもしれない。
アステカではその後1700万人の人が死んだ疫病が大流行した。
さらに進行する地球温暖化が第2の引き金を引くかもしれない。
大雨だ。
大気中の温室効果ガスは、地球の熱の発散を阻害し、大気圏内に熱を溜め込む。
年平均気温の記録を並べると、14位までが全て1990年以降。
Dr.Richard B.Alley(Evan Pugh Professor of Geosciences Penn State University)「気温が高いほど温度が上がる。
巨大な暖気団を海の上に置けば、蒸発を促進させるからだ。
また湿度が高いほど雨が降り、大洪水が発生する。
しかも大雨が降ってもすぐに乾いてしまうので、結局のところ洪水も干ばつも増える。」
私達は今、アステカでの大量死を招いた大干ばつと大雨という致命的組み合わせに再び直面しているのかもしれない。
この特殊な気象パターンは、ネズミのウィルスが恐ろしい速さで広がるという状況を作り出す。
さらにこのウィルスは、突然変異して新しい宿主に適応する。
ココリツリの流行が一気に拡大し、大量死を引き起こしたのは、人から人へ直接感染するようになったから。


さらに難しいのは21世紀の世界はパンデミック、つまり全地球規模の感染爆発が起きやすいこと。
Oxford「今やウィルスは世界征服のチャンスを手にしている。」
まず飛行機で旅行する人々の数が増え続けている。
また地球温暖化が病気の流行地域を広げている。
Oxford「地球の平均気温が上昇すれば、ウィルスを媒介する昆虫が、以前は寒すぎて到達できなかった地域にまで進出していけるようになる。」
さらに世界人口は今は65億人だが、爆発的な増加を続けている。
まもなく地球の歴史上初めて、都市に住む人の数が田舎に住む人の数を上回るようになる。
今日パンデミックが起きれば、瞬く間に世界中に拡大するに違いない。
もちろん新型ウィルスへの対応準備も進められている。
しかしアステカ文明の消滅の真実は、現代文明の消滅の日が近づいていることを私達に警告している。
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絶対零度 暗号 歌
おまいら、これクリアできるか?wwwww カナ速 時々何でソースを暗号化しないのか気になる. 90 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/11/14(金) 01:22:26.42 ID:bDZLZEn70. >>88 そのうちソース見てもわかんなくなるよ. 92 以下、名無しにかわ
| 絶対零度 未解決事件特命捜査 最新情報 | 2010/06/13 7:36 AM |