ドキュメント鑑賞☆自然信仰を取り戻せ!

テレビでドキュメントを見るのが好き!
1回見ただけでは忘れてしまいそうなので、ここにメモします。
地球環境を改善し、自然に感謝する心を皆で共有してゆきたいです。
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歴史を作った頭脳 The Brain 脳の秘密1

人間の脳は最後の未開拓領域、この5年のうちに、過去5000年を上回る発見があった。
脳は私達の生活を支配している。
人間の進化と共に2倍の大きさになった。
およそ1300gだが、身体が摂取する全エネルギーの20%を消費する。
電球を点灯させるほどのエネルギー量になる。
Bric Zillmer(Drexel University)「脳の進化を考えるとき、古い家の増築を思い浮かべよう。
部屋が追加され、階段や通路でつながれている。」
もっとも古い地下室の部分は脳幹と呼ばれ、爬虫類や人間以外の哺乳類にもある。
脳幹は心拍や呼吸、消化や血圧など、私達の生命に関わる重要な機能を司っている。
無意識な状態でも働く。
「その地下室の上、1階にあるのは比較的新しく、数10万年後に出来上がった大脳辺縁系(The Limbic System)、感情を処理するのに非常に重要。」
大脳辺縁系には扁桃体という2つの神経細胞の塊が左右に1つずつある。
指の爪ほどの小さなサイズだが、感情をコントロールする脳の中枢機関。

単純で強い感情の中に、恐怖心がある。
誰もが持つ基本的な感情だ。
恐怖心が脳に与える影響を知るのに最適な場所はカリフォルニア州サンディエゴの海軍訓練所、Seal特殊部隊だろう。
志願者は恐怖に対する脳の反応を鍛え上げるために、特別なトレーニングを受けている。
Roger Herbert(Commanding Officer,Navy Seals)「ここでは初日から訓練生たちを容赦なく混乱させる。
そして彼らは奮闘する。
戦場での歴史的失敗はほとんど必ずといって、恐怖心やパニックが関係している。
そのような感情をコントロールする能力を育てることが非常に重要。」
毎回140名の志願者のうち、最後まで残るのは平均たった36名。
晴れて入隊できた者は脳をうまく任務に適応させたからだ。
身体的に優れた者がこの訓練に耐えられるとは限らない。
脱落したオリンピック選手もいる。
逆に体重63kgの海を見たことがなかったネブラスカ州の若者が終了した。なぜだろう?
この問いに答えるために、海軍は神経科学に目を向けた。
恐怖に直面すると、扁桃体が感覚器官からの情報に反応し、本能的に体内のパニックボタンを押す。
扁桃体は脳の中で他の部分への連絡機能を果たしているので、脳幹に緊急信号を送って異常な身体反応を促す。
汗をかいたり心拍があがったり、しばらく動けなくなったり、逃げだしたりすることもある。

クローズ・クォーター・ディフェンス・システム社が提供する目隠しボックス訓練、入隊に必要な条件の1つ、扁桃体からの信号を制御するためのもの。
訓練生は何も見えないし聞こえない。
その後どうなるか、教官がシナリオを考える。
目隠しボックスが取られ、訓練生は対応する。
Peter Chamis(Seal Candidates)「目隠しボックスの中にいる間は心を落ち着かせてどんなことが起こるのか想定する。」
素早く攻撃的な反応が正しいケースもある。
有効的な反応もある。
Kelly Dejarnete(Navy Seal)「迅速な決断を迫られる場面を日々模擬体験している。
ほんの一瞬で危険な状況になるから。」
訓練を積み重ねることで、パニックがだんだん減って起こらなくなってゆく。
何度も恐ろしい体験をして、志願者は恐怖心を抑えることを学ぶ。
パニック状態ではまともな対応がとれず、死につながることもあるのだ。
ではどうしたらよいのか。

人間の進化の過程で大脳皮質という脳の別の部分も恐怖心の処理に関わるようになったことを科学者達は発見した。
扁桃体が脳の1階だとすると、大脳皮質は2階にあたる。
しわの多い薄い外側の層で、4つの葉という領域に分けられる。
猿の大脳皮質を広げると、ちょうど紙1枚のサイズになる。
人間の場合はだいたいその4倍くらいの大きさで、頭がい骨に納まるように押しつぶされているからシワが多い。
前頭葉は目のちょうど上の辺りにあり、脳の中でもっとも新しい部屋。
人間が進化するにつれ、意識や理性的な思考を処理する場所となった。
問題解決のための機関。
前頭葉は脳の指揮者の役割を果たしている。
あらゆる活動を同時進行させる。

科学者達は恐怖心に関する研究で、大発見をした。
感覚からの情報が、扁桃体に届く速さは前頭葉に届く速度より、およそ2倍速いことが分かった。
つまり扁桃体が恐怖にどう反応するかを本能的に知っていない限り、思考が停止し、前頭葉からの指示を待つことになる。
恐怖やパニックに直面すると、どうしていいかわからなくなり、道路で立ち往生する鹿のように動きを止めてしまう。
扁桃体は早く恐怖に関する信号を受けとれるかもしれないが、それが間違った情報ですぐに怖がる必要はないと気付くこともある。
なので扁桃体からの速い信号は、前頭葉が上からコントロールできるようになっている。
そこでSealのトレーニングの出番、判断の遅れを最小限にして、迅速に正確に反応できるようにするトレーニング。
特殊部隊への出動要請が増える中、海軍は脳のトレーニング方法を開発し、入隊できる志願者が増えるよう努めている。
脳の研究が進むにつれ、多くのことが分かってきている。
その構成や機能についてだ。
脳科学の進歩は海軍での訓練の質を向上させるのに役立っている。
特別な訓練を積めば、戦場での恐怖に対する脳の反応を改善できる。
しかし最高レベルの恐怖も克服しなければならない。
例えば溺れる恐怖。

水中に閉じ込められる恐怖は脳にもともと植え付けられているものだと専門家は言う。
酸素を求めて水面に上がろうとする非常に強い衝動を抑えることは、ほぼ不可能。
そのため志願者たちはプール能力テストに合格するのに悪戦苦闘する。
William Guid(Master Chief Petty Officer,Navy Seals)「このテストは海軍での出世を左右する重要な試験で、水中での恐怖に対する能力を試す。
厳しいマニュアルに基づき教官が訓練生に困るような行動をして反応を見る。」
教官から繰り返し呼吸装置を外されることに耐えながら水中に最長20分いなければならない。
半分の時間は息ができない状態。
エアーが止められたり、ホースをタンクに巻きつけられて、なかなか取れないので、訓練生は緊急対応手順に基づき臨機応変に対応する必要がある。
訓練生は前もってホースを元に戻すための手順を頭の中に入れている。
手順通りに行わねばならない。
しかし実際にはうまくできない。
空気がなくなると訓練生の脳の扁桃体がパニックボタンを押し、水面に急いで上がるよう駆り立てる。
自制心を保つためには前頭葉が扁桃体との戦いに勝たねばならない。
やっとのことでホースを元に戻しても、その後何度も教官に攻撃される。
このテストで落ちてSealに入隊できない志願者がもっとも多い。
それはなぜなのか、脳の中で何か起こるのかを、海軍は知りたかったのだ。

呼吸ができないことほど怖いことはない。
かなりのストレス反応を引き起こす。
大量のストレスホルモンが分泌され、考えて行動することがより難しくなる。
通常脳は弱い電気信号を使って体と連絡を取っている。
時速430km/hのスピードで脳の神経細胞から他の神経細胞へと電気信号を送る。
脳が体に指令を送る方法のうちの1つだ。
極度な恐怖感によって、脳波ホルモン物質を放出する。
脳の1部、1つまり扁桃体が恐怖を感じると、連鎖反応を引き起こし、アドレナリンとコルチゾールホルモンが血液中に放出される。
これらのストレスホルモンは、まるで特別機動隊チームのように素早く臨戦態勢を整える。
呼吸数や心拍数が増え、血圧が上がる。
また感覚が鋭くなり記憶力もよくなる。
一方痛みに鈍感になる。
そんな厳戒態勢にも関わらず、多くの訓練生がプール能力テストに苦戦する。
他の仲間が試験に受かったり落ちたりするのが見えて不安になり、注意力が散漫になる。
余計なことを考えず精神を集中することが鍵。
訓練生は課題を終えるとプールの底をタッチして水面に上がり、教官から試験結果を聞くことができる。

1回目のテストで合格できる志願者はほとんどいない。
チャンスは4回、1回ごとにだんだん後がなくなる。
プール能力テストに合格できない最大の原因はパニック。
水中で冷静さを失ってしまう。
海軍は合格ラインギリギリで受かる見込みのある訓練生をなんとか助けたかったのだ。
専門家の意見を基に、画期的な精神力強化方法を見出した。
恐怖心を克服する能力を高めるための一連のテクニックだ。
極限状態でも適応できる。
Eric Potterat(Command Psychologost,Navy Seals)「もっとも興味深いのは4大攻略法、目標設定、イメージトレーニング、独り言、興奮抑制。」
神経科学者は目標設定により、前頭葉を助けると考えている。
脳の司令官である前頭葉は、理性と計画を司っている。
具体的な目標に集中することは、脳を混乱させ感情の中枢である扁桃体の働きを抑制する。
Chuck Pfarrer(Former Navy Seals)「毎朝起きたら言う。
朝食まで頑張ろう。
朝食になったら、昼食まで持ちこたえよう。
そして午後をなんとか切り抜けようという。
時間を細かく分けて考えるのだ。」

2つめのテクニックはイメージトレーニング、つまり頭の中で映像化すること。
そうすれば本番でうまくゆく。
Potterat「頭の中でトレーニングしてストレスがかかる状況で、どう対処するか想像し、1回予行演習しておけば、実際そうなった時は2回目となり、経験が生かされる。
そうすればストレス反応が減る。」
3つめのテクニックは独り言。
考えをまとめるのに役立つ。
一般的には1分間に300〜1000文字のペースで独り言を言える。
後ろ向きではなく、前向きな言葉。
できないではなく、できるということで、扁桃体からの恐怖に対する信号に打ち勝って助ける。
Bric Zillmer(Drexel University)「前頭葉はいつも作動しているので、辛く悪いことを考えがちになる。
失敗するかも、自分は何をしているのだ、もっと練習できたはずだなど。
その代りにもっと良いことを考えるようにするのだ。」
4つ目の方法、興奮抑制とは、呼吸を集中させること。
ゆっくり落ち着いて呼吸することがパニックで起こる反応と戦うのを助ける。
息を長くはいて体がリラックスしている状態を真似れば、より多くの酸素が脳に取り込まれうまく行動できる。
呼吸を整えるだけでは足りない。
扁桃体が強い信号を送るため、恐れをかんじたままではパニック状態を抑えることは困難。
しかし4大攻略法を組み合わせることでSealの志願者の合格率を4分の1から3分の1に増やした。
限界を超えるという考えは目新しいことではないかもしれないが、Sealの例は脳を訓練できるという決定的証拠であり、科学がそれを実証した。

危険なことに近づかないように脳に恐怖心という感情が発達した一方で、種の存続を確保するために、強い性的衝動が備わった。
Helen Fisher(Rutgers University)「オルガスムはもっとも強烈な体験の1つ。
頭の中に忍び込んで、あのとてつもない恍惚状態を脳がどのように作り出すのかを調べられるなんてワクワクする。」
オランダのGert Holstege(University of Groningen)はセックス研究の草分け的存在。
オルガスムの間男性と女性の脳で何が起きるのか、初めて明らかにした。
Holstege「15年前には実現不可能だったが、今は神経画像処理の技術で、脳の中を見ることができるようになった。」

実験にはカップルのボランティアが必要。
カップルそれぞれに検査用の物質が投与され、オルガスムに達するようパートナーから刺激される。
その間ペットスキャナーと呼ばれる3D撮影装置に頭を入れて横になる。
「ペットスキャナーは血流量だけを計測する。
脳内の他の部分に流れてゆく血流量を測る。」
脳には多くの血管がある。
神経細胞が活発に活動する際には、酸素やエネルギー源を含んだ血液が大量に必要になる。
活動が少ないとほとんど必要ない。
研究室という場所で、ボランティアがオルガスムに達するのはとても難しい。
それは時間の制限もあるからだ。
投与する検査用物質の寿命はたった2分。
運よく11人の男性と13人の女性がなんとか時間内に性交した。
そしてこの画期的な実験で、セックスの間女性と男性の脳の活動が驚異的に異なることが分かった。

男性のオルガスムでは脳幹の上部に血液が集まる。
脳幹は人間の脳の中でも古い部分の1つで、ドーパミンの放出を管理している。
ドーパミンはホルモンの一種で神経伝達物質とも呼ばれ、快楽などの非常に強い感情を作り出すことで知られている。
Gregory Berns(Emory University)「ドーパミンは食事やセックス、ドラッグなどを行う少し前に分泌されることが明らかになっている。
だから厳密に言うと快楽の物質ではなく、気体の物質。」
Fisher「大量のドーパミンがでてくる。
ドーパミンはコカインや覚せい剤などで快感を得る際にも働く物質だから、かなり強い幸福感やエネルギーを体験することになる。」
実験では男性の場合、不安という感情に関係する脳の部分から血液が引いたが、その他の部分は警戒したままだった。
Fisher「男性の場合、扁桃体などの不安や恐怖に関係している部分が活動を止めることが分かった。」
博士は女性も同様にドーパミンがもたらす快楽を得ることが分かっていたが驚いたことはオルガスムの間、女性の脳はどれほど活動を停止するかどうか。
「女性の場合、不安や恐怖や警戒などに関連するあらゆる脳の中枢機能を止めている。
女性は全てを忘れるようだ。」
女性はオルガスムの最中、意識を失うことさえできるのだ。

専門家はこのような男女の差は大昔の狩猟採集生活をしていた頃にさかのぼると考える。
Fisher「数100万年前には危険な動物がうろついているアフリカの草地でセックスしていたので、警戒が必要だったのだ。
急いで逃げたり仲間を守ったりするのは男性の役目だったのだろう。
それで女性の方が脳の活動を止める傾向があるようだ。」
博士は今後、ドーパミンで誘発された陶酔感がオルガスムの後、どれくらい速く引くのかを調べようとしている。
Holstege「男性と女性ではオルガスムの直前と最中と直後で大きな違いがあるはずだと考えている。
具体的に脳のどこが違うかが知りたいのだ。」

セックス以外にも様々なことにおいてドーパミンが脳を動機付ける大きな役割を果たす。
セックスとは正反対と思われるようなことにさえもだ。
危険なことにも挑戦させる。
ユタ州Moabのベースジャンパー達を崖から飛び降りたいと思わせる快楽とはどんなものなのだろうか?
一歩間違えれば死ぬこともある。
これを究極のスリルだと考える人もいるが、誰もがそう感じるわけではない。
ベースジャンパーがジャンプのことを考える時、脳がドーパミンを分泌することが分かっている。
セックスと同じようにドーパミンが期待感を高める役割を担う。
セックスと違うのは扁桃体が活動を停止せずに、恐怖感という信号を送る。
ジャンパー「ジャンプする前はイライラしたり緊張したり掌に汗をかいて不安が頭をよぎる。」
Berns「ジャンパーたちはジャンプに集中していて気付いていないだろうが、この間ずっとドーパミンが興奮をもたらす反応を起こしている。」

ベースジャンプ初体験のクレスタが緊張する理由は高い所に対する恐怖心を隠し持っている扁桃体が120m下を見ることで、パニックボタンを押しているから。
「人が生理的に興奮した場合に起こる反応。
ストレス系統が活動を始める。
アドレナリンが分泌され、鼓動が速まる。
ホルモンが放出され、コルチゾールのようなストレスホルモンがでてくる。
またドーパミンのような神経伝達物質が恍惚感を期待してでてくる。」
しかし同時にクレスタの前頭葉が介入してくる。
本当に大丈夫かという質問を投げかけるのだ。
恐怖、快楽、起こりうる危険、そんな矛盾する信号を処理して行動に移すのは、脳の中ほどにある線条体という部分だと専門家はいう。
Berns「線条体とはレートの交換局。
そしてまた、ドーパミンの受容体が密集している部分でもある。」
クレスタの脳内のドーパミンは線条体に突撃する。
快楽を得たいという気持ちが他の感情に打ち勝つのだ。

ベースジャンプ初心者のクレスタが生きるか死ぬかの決断をする際、脳の中で戦いがあった。
快楽のためなら何でもできるのだろうか。
Berns「ジャンプするという決断は、予想される良い結果と悪い結果との戦いに、良いほうが勝ったということを意味している。
反対の場合なら崖から退散しきりあげているだろう。」
ジャンパーたちは死の恐怖から生き延びて間もなく、次の準備をする。
彼らは新たな危険、もっと難しい状態を求めて別の場所を探すのに夢中。
科学者はそれにも理由があるという。
「おいしいものを食べたり飲んだりすることでも、セックスでもなんでもよいが、快楽の感情に頻繁にさらされると、脳内のドーパミン反応がだんだん弱くなることが分かっている。
価値が減ってしまうのだ。」
そのためスリルを求める人々はまったく新しいことをするか、もっと危険なことをするかのどちらかをする。
「目新しいことはドーパミン系統に大きな衝撃を与える。
ベースジャンプではそのどとらも満たして最大限の快楽を得ることができる。
だからもう1度、ということになる。」

危険を求め、楽しむ感情は進化のために必要なのだと科学者達はいう。
人間が危険を冒さなかったら今でも洞窟の中に住んでいただろうというのだ。
しかし危険を冒したがる人と冒したがらない人がいるのはなぜなのだろう?
日常生活においても、例えばレストランで毎回同じものを注文する人がいる一方、新料理を注文して美味しいかどうか試してみようとする人もいる。
ジョージア州エモリー大学ではより危険なことを選ぶよう、脳がプログラムされているのかを研究している。
ボランティアにギャンブルゲームをしてもらう。
足にショックがこないようにするのが目的。
毎回ボランティアは2つの選択肢から1つを選ぶ。
はずれを選ぶと足にショックがきて痛い。
Berns博士はスキャナーでこの実験を行い、選択前にどのくらいのドーパミンがでるのか脳の活動を監視する。
「遺伝情報に組み込まれている特徴があるようだ。
人には危険に反応してでるドーパミンの量に差があるという生物的な系統がある。」
また人の脳は意思決定において首尾一貫していることが分かった。
そして人がどの選択を選ぶのかを予測できるコンピュータープログラムを完成させた。
「ギャンブルゲームで脳の反応の型をとることができる。
これを神経指紋と呼んでいる。
それをコンピューターのアルゴリズムに組み込めば、高精度で何を選択するかを予測できる。
人間は個々に違うが意思決定には何らかの傾向があるようだ。」
しかし複雑な予測ができるようになるにはまだまだ時間がかかるという。

ある特定の性格タイプの倫理的意思決定方法について疑問をもった科学者がいる。
精神病質者の脳と犯罪の関係を理解するヒントが見えてきたという。
Adrian Raine(University of Pennsylvania)「誰もが時々悪いことをする。
悪いことをするとわかるだけでなく、心で悪いと感じる。
嫌な気持ちになり罪悪感を抱き深く後悔する。
間違いだと感じることが将来私達が悪いことをしないよう止めるのだ。」
しかし罪の意識や後悔を感じない場合にはどうなるのか。
私達にとって考えられないほどの残虐行為を止めようとする葛藤は彼らの脳の中では起こらない。
テッド・バンディーという男は35人以上の女性を殺害した。
ジェフリー・ダーマーは17人の男性と少年を拷問死させた。
ジョエル・リフマンは17人の女性を殴打絞殺した。
Kent Kiehl(University of New Mexico)は実在する悪の典型を研究している。
調査によると、100人に1人が精神病質者だという。
しかしそのほとんどは暴力を振るったり連続殺人犯になったりはしない。
しかし共通の特徴を持っている。
「テッド・バンディーは精神病質者の特徴をすべて兼ね備えている。
口のうまいうわべだけの男だったが、人を惹きつけ説得するのがうまく、刑務所で結婚もした。」
彼が冷酷な殺人を犯すとはだれも想像できなかった。
Kiehl博士によると、精神病質者のもっとも重要な特徴は良心の欠如。
バンディーとダーマーは亡くなったが、Joel Riffkinはニューヨーク州北部にある刑務所で生きている。
殺人を犯した後、罪悪感はあったのだろうか?
Joel Riffkin(Serial Killer)「1〜2回は悪いと思ったことはあったが、たいして罪の意識はなかった。」
Kiehl「私達が理解したいのは自分の罪が他人にどんな衝撃を与えるかということを認識できないのかということ。」
神経科学者は精神病質者の脳の中を見れば、彼らの心が歪んでいる理由をつきとめられるのではないかと期待をかける。

何が悪に導くのか、ニューメキシコ刑務所で画期的な実験が行われた。
科学者は受刑者の20人に1人は人格障害を持っていると推定している。
目的は新しい治療法の開発。
そのために彼らの脳と普通の人間の脳の違いを知る必要がある。
まずKiehl博士は受刑者たちにインタビューをして精神病質者の傾向がある者を見分ける。
精神病質者の行動パターンは非常に似ている。
「彼らは衝動的で放浪癖のある生活を送り、様々な場所を転々とする。
誰とでも性的な関係を持ち、トラブルに巻き込まれやすい。」
Kiehl博士は精神病質者と診断した受刑者の脳を検査した。
最初の検査ではミスをすることにどう反応するかを見る。
検査装置は磁場と電波エネルギーを使って受刑者が考えたり反応したりする間の血流量を観察するもの。
検査官「スクリーンにXとKの文字が続けて見えるので、スクリーンにXがでてきたら右手の人差し指で1つめのボタンを押す。
Kが出てきても何も押さないでください。」
2つの文字は一瞬しか見えないので、正解することは誰にとってもほぼ不可能。
Kiehl「すごく難しいのでたくさんミスする。
押さなくていいのに押してしまう。
私達が知りたいのは、どのように脳がミスを正しく認識し、自ら立ち直るか。」

Kiehl博士は脳の動きを観察することによって、精神病質者は普通の人よりミスを気にしないということを知る。
だからといって知能が低いわけではない。
連続殺人犯Joel Riffkinの知能指数は128で、受刑者の上位3%に入る。
「彼らは短期で衝動的で人を利用して騙す。」
Joel Riffkin「死体を車に乗せていた時、警察に職務質問されて嘘をついて切り抜けた時があった。
死体を捨てる場所を探していた時だった。
ここで何をしていると聞かれて、とっさにこの道に行きたいが迷ってね、といった。
地図を持っていたので適当な場所を指してうまくだませた。」
次の検査では、受刑者に写真を見せて道徳上よくないかを放火させる。
検査官「モラル違反とは悪いことだと考えられる行動や態度のこと。
自分自身の価値観で決めてください。
他人や社会が悪いことだと思うかという基準で判断しないように。」
この革新的な研究が科学者達の長年の疑問に答えた。
精神病質者は理性が弱いのかという疑問だ。
研究で分かったことは、脳の中で一番後に発達した前頭葉と初期に発達した扁桃体の伝達がうまくいっていないということ。
さらにRaine博士の最新の研究で、精神病質者の脳は物理的にも異なることが分かった。
彼は精神病質者の扁桃体がしぼんでいることを初めて示した。
通常より平均17%ほど小さいのだ。
この発見が、なぜ精神病質者が悪事を働くことを恐れないのかを理解する重要なカギとなる。
Raine「精神病質者は殺人が悪いことだと知りながら、なぜそれをするのか、理由は道徳観を持っていないから。
普通の人は、人にナイフで刺せば自分も痛みを感じるので、そんなことはしない。
感情移入してそのような行為に走らない。
Joel Riffkinのような殺人者はそれができない。
女性達を殺したのは首を絞められることはどんな気分なのかを気にしようともしないから。」
Joel Riffkin「首を絞めている間はただ首を絞めることだけに集中し、それ以外何も考えられなかった。」

Riffkinはたくさんの人を殺し、結局捕まった。
しかし100人に1人もいる精神病質者全員が刑務所に入らないのはなぜか。
Raine博士の研究では、精神病質者のうち知能犯罪者の脳の違いを指摘した。
知能犯罪者とは、人が貯めたお金を平気で騙し取るような人物。
確かに小さな扁桃体だが、前頭葉への伝達能力は正常に見える。
人に共感することが苦手だが、うまく嘘をつき、人を騙す力はある。
「犯罪者以外の精神病質者は優れた実行力や企画力がある。
その上人を管理する能力に長けている。
そして自分自身のことを知っておりストレスにも強いことが分かった。
このような能力は人を騙し、利用するのにも必要なものなのだ。」
精神病質者の脳に機能不全があると分かったが、それはいつ起こったのだろう。
「何が良くて悪いかという感情は主に脳の中にプログラムされていると考えている。
遺伝や神経生物学的な原因によって、脳の中で感じる道徳観の強さの度合いが変わってしまうのだ。
道徳観は私達の遺伝子の中にあり、子宮の中でどう成長するかで決まるが、博士はそれだけではないという。
「もちろん環境を無視できない。
それも半分影響している。」

科学者達は脳のどこで善悪を判断するのか素人研究してきたが、それよりももっと大きななぞがある。
記憶だ。
記憶のおかげで脳はいつでも過去や未来へ行けたり、過去にあったことを現在に引き出せる。
この能力は人間が存在するのに必要なこと。
David Eagleman(Baylor College of Medicine)「記憶する理由は将来同じようなことを繰り返さないため。
私達の考え方や将来の計画は記憶によって支配されている。」
心臓のような臓器の働きは良くわかっているが、脳の記憶の仕組みについてはまだ研究段階。
80年前に大きな発見があった。
「1920年代にカール・ラシュレイという科学者が鼠に迷路を学習させた。
脳の一部を選んで損傷させ、どこに迷路を通るための記憶が保存されているのか調べた。
そして特定の場所に保存されないことが分かった。
非常に精密で入り組んだシステムになっている。」
とても精密なシステムなため、スーパーコンピューターでも脳の記録容量にはかなわない。
およそ10兆バイトの情報を記録できると科学者は仮定している。
「脳の外側にある大脳皮質だけで、100億個の細胞がある。
銀河系の星の数より多い。
1m㎥の小さな大脳皮質のかけらがつながりあっていることになる。」

このようなつながりが大量のデータを驚くべき方法で保存したり取り出したりすることを可能にする。
この状態を写真記憶と呼ばれている。
「神経科学で視覚や記憶について理解しようとする際に、私達は写真記憶を持つ人に興味を持った。
彼らは何でも記憶することができる。」
イギリス人アーティストStephen Wiltshireは、この驚くべき能力を持っている。
複雑な町の眺めを記憶して、それをびっくりするほど詳細に再現する。
Stephen Wiltshire「ただ建物や高層ビルを眺めるだけでよい。
だいたい20分見ればその後は思い出すだけで描ける。」
視覚は脳の後ろにある後頭葉、または視覚野と呼ばれる部分で処理される。
人間の視野は両目でおよそ200度。
230万色を識別することができる。
毎秒72ギガバイトの情報が脳に送られると推定されている。
それはi-podで考えると18000曲の量。
Stephenはギャラリーに戻ると、さっき見たものを書きはじめる。
脳の数カ所を使う。
特に空間認識力と反射神経を司る頭頂葉を使う。
彼のスケッチを実際の風景と照合してみると、不思議なくらい性格。
1時間ほどで彼はパノラマを再現した。
この絵は4000ドルで売られる。
Stepgenの才能は超人的だが、その能力は犠牲を伴った。
彼は自閉症なのだ。
通常とは脳の発達が異なっている。

「ほとんどの人は彼のような能力を持っていない。
何故なら他にたくさんのことを同時にするから。
仕事のこと、ローンのこと、将来のことなど、様々なことを考える。
その結果神経細胞はいろいろな処理を分担して行う。
ある分野で優れた能力を持つ自閉症患者の神経細胞は、ルービックキューブを解くことや、ピアノをひくことなど、1つのことに集中する。
その結果例えば人とうまくつき合えなかったりする。」
レオナルド・ダ・ヴィンチやモーツァルト、モネのような天才も素晴らし記憶力を持っており、自閉症だったのではないかという憶測もある。

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kazu (2011/12/03 9:23 PM)
>急いで逃げたり仲間を守ったりするのは男性の役目だったのだろう。
それで女性の方が脳の活動を止める傾向があるようだ。」

これは違うでしょう
ある一点をめざし、挿入するのが男性の役目
受け入れる側は、あっちこっち動いていては
セックスの目的が達せられない
だから男性は意識は挿入に集中し、女性は安定しなければならない
それだけの理由でしょう。
poyo (2011/12/04 1:57 AM)
Kazuさん、コメントありがとうございます。
人間の他に、快楽が目的で性交する動物はいるのでしょうか???
kazu (2011/12/04 9:59 PM)
人間は一年中、男性は性交の快楽をもとめています。
上品にいうと、ビーナスへのあこがれといいますか。
動物はある限定期間に限られています。
それだけのちがいでしょうね。
しかし女性の性交への意識は私にはわかりませんね。男性でセックスが嫌いという人は、変態でしょう。しかし女性の場合は嫌いなのはかえって正常なのかもしれませんね。
poyo (2011/12/06 7:52 PM)
Kazuさん、ヴィーナスへの憧れか・・・
いつまでも憧れるような女性でありたいです。









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サバイバルナイフのいろいろ
サバイバルナイフ関する情報。サバイバルナイフの入手法やサバイバルナイフと他のナイフとの違いなどを、初心者にも分かりやすく説明しています。   
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