ドキュメント鑑賞☆自然信仰を取り戻せ!

テレビでドキュメントを見るのが好き!
1回見ただけでは忘れてしまいそうなので、ここにメモします。
地球環境を改善し、自然に感謝する心を皆で共有してゆきたいです。
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人体から学ぶ地球の歴史
およそ45億年の時を経た現在の地球、その過去は謎に満ちている。
地球はどのように、なぜ変化を遂げたのだろうか。
私たちはその答えを探し続けてきた。
渓谷、砂漠、火山、断層・・・
だが地球の謎に満ちた物語を解き明かすカギは、私たちの中に潜んでいるのかもしれない。
私たち人間の骨の形、奇妙な行動、これらすべてが謎を解く手がかりとなる。
●HOW THE EARTH●Taught Us To Throw なぜ人は投げることができるのか
アメリカンフットボールは19世紀の終わりごろから発達し、今では多くのアメリカ人が休日のキャッチボールを楽しんでいる。
親子のキャッチボールという日常の風景から、何百万人ものファンが見守る中狙った場所に正確に投げる能力が勝負を分ける試合まで、環境は違えどこの投げるという技術は人間だけが持っている。
人類学者のベンジャミン・キャンベル博士によると、この能力は私たちの体と先史時代をつなぐカギだという。
「クゥオーターバックが遠くにボールを投げるのと似たような動作は昔からあった。
少なくとも40万年前にはすでに存在していただろう?」
もし博士が正しければ、正確に投げる能力が人間の体に備わった原因は遠い過去に存在していることになる。
アメフト会のスター「試合でボールを投げるときに気を付けることは、タイミングや正確さ。
数cmでも目標からずれたところに投げてしまったらディフェンダーにカットインされてタッチダウンに持ち込まれてしまう。」
正確に投げるためには骨と関節の角度、投げるときの力加減、ボールを離すタイミングのすべてがそろわなければならない。
1つでもかければミスにつながる。
しかし人間であればある程度正確に投げることができる。
キャンベル博士「アメフトのボールを投げる動作と槍を投げる動作は似ている。
少なくとも40万年前には人間は槍を投げていた。」
地球がある転換点を迎えた時、人はこの投げるという動作を身に着けた。
260万年前、地球は今にも変化しようとしていた。
大陸が北半球に向かって移動を開始し、それに伴って海流が変わり始めると、一気に地球の気候が変動した。
それ以降地球は何百万年の長きにわたる氷河期に突入する。
氷河期を生きることがどれほど困難なことなのか、現代に生きる私たちには想像すらできない。
だがアフリカ大陸に住んでいた私たち祖先の敵は、氷ではなく、乾燥やそれに伴う森林火災だった。
当時地球上の水の大部分は氷床に閉じ込められていた。
砂漠は広がり、湖は干上がり、森林は焼け、そして食料は突如として消えた。
私たちの祖先は狩りの腕を上げなければならなかった。
鋭い顎や爪を持つ動物たちは直接獲物を仕留めることができるが、人間は遠くから倒さなければならない。
5〜6m離れた場所から獲物に向かって槍を投げ仕留める、こうしたやり方が効果的なのは一目瞭然、命を守るために。
私たちは当たり前のように的に物をあてているが、この能力は人類固有のもの。
260万年前、氷河期は人間を進化させた。
正確に投げるための運動能力が体と脳を発達させたのだ。
私たちの体には地球の歴史の謎を解き明かす手掛かりが他にもある。
●HOW THE EARTH●Gave Us Hiccups なぜ人はしゃっくりをするのか
しゃっくりはこの世に生まれる前から人間に備わっている。
胎児の時子宮で呼吸を練習していたのかもしれない。
しゃっくりが起きると突然筋肉が収縮し一気に空気を吸い込む。
「ひっく」という音は空気の通り道の蓋が閉じることで鳴る。
バルブの役割を果たしている喉頭蓋と呼ばれる喉の弁が閉じ、それによって呼吸が止まることで、しゃっくりの音が出る。
ではしゃっくりのルーツはどこにあるのか。
そのカギは古代魚が握っている。
オタマジャクシにも同じことが言えるのだが、彼らの特徴は、あるときはエラ呼吸をし、ある時は肺呼吸をする点。
水中で呼吸するときは弁を閉じて水が肺に入らないようにしている。
しゃっくりは人間と異なる種をつなぐ接点であり、ある特異な時代へとつながる接点でもあった。
ある特異な時代、それは私たちが水中と陸上で呼吸をしていたころ、魚だった時代。
4億年前の地球は、現在の地球からは想像もできない姿をしていた。
その頃地球には2つの大きな大陸があった。
北には現在の北米とヨーロッパの一部、グリーンランドからなる塊、南にはそれ以外の部分からなる塊があった。
その2つの大陸以外は全て水に覆われていた。
何十億年もの間、全ての生命は水に宿り、陸は実に殺風景だった。
4億年前の地球は荒れ果て、一面砂や泥で覆われていた不毛の地だった。
だが再び地球は姿を変える。
突然植物が生え、地球は緑であふれた。
そして蜘蛛、サソリ、ヤスデなどが陸の上に住み始めた。
植物や昆虫などに続き、いよいよ我々の祖先・魚が陸に上がる時がきた。
しかしそのためには水陸両方で呼吸しなければならない。
しゃっくりは古代の水の世界から陸の世界へと移行したときの名残なのだ。
私たちの体にはこの時代へとつながる手がかりがもう1つある。
腕、手首、肩の骨と筋肉を使い、体の重みを抵抗として、レバーのように自分の体を持ち上げる・・腕立て伏せ。
この動きから地球の歴史にまつわるどのような謎が明らかになるのだろうか。
古生物学者のテッド・デシュラー博士によると、その答えはエルズミア島にあるという。
カナダの北限にある凍てつく荒れ果てた島だ。
博士は凍ったまま時が止まったこの島で進化に関わるきわめて貴重なものの発見に成功した。
キクターリクと呼ばれる古代魚である。
この魚には未発達な腕がついていた。
肩や肘、手首もあった。
人間の直接的な祖先と密接な関係があるはず。
人間を含め現存するすべての動物には、キクターリクと同じような原始的な骨の構造がなにかしらの形で残っている。
コウモリの羽と人間の腕の構造は全く同じ、コウモリはその構造を飛ぶために使っているが、人間はそれとは違う用途で使っている。
腕立て伏せで使っている骨は基本的にはキクターリクの骨と同じ。
3億7000年前のエルズミア島は今の姿とはだいぶ違う。
赤道からさほど離れていない場所にあって、現在の北米やグリーンランド、ヨーロッパからなる大陸の一部だった。
小川や氾濫圏もあった。
当時小川に生息していたキクターリクには人間でいう腕立て伏せの能力があった。
つまり水から陸へと上がることができた。
水中の生活から陸上の生活へ。
この地球の転換期に私たちの授けれた能力こそがシャックリ、そして腕立て伏せ。

私たちの身体に残る古代の水の世界へとつながる手がかりはこれだけではない。
子宮内で手を形成する遺伝子と魚のヒレを形成する遺伝子は、ほぼ一致している。
バランス機能をつかさどる内耳リンパ液は、マスが水流を進むための脳に相当する。
また膝関節が痛むのは、古代魚の手足を二足歩行に適用させたときの歪。
水から陸への移動によって、私たちの運命は変わった。
だが地球最後の変化はまだ先の話である。
地球を回る軌道に乗って、5億年分の変化を上から見ることができたら、大陸が常に動いていることが分かる。
氷床が現れては消える、地球は常に変化している。
ある地点から地球の歴史を早送りで見てみると劇的な変化が見て取れる。
巨大な氷の塊が地球を覆い、山が形成され、空に向かって隆起し、火山が噴火し、噴出した火山灰が空一面を黒く覆う。
あっという間の出来事。
手がかりは私たちの中にある。
皮膚に浮き出る鳥肌、不快感による感情の急変、デジャブという不思議な感覚、ゲームで遊ぶ時の興奮、こうした手がかりと地球の歴史をたどっていた先には、いかに地球が人間を作り上げたか、その壮大な物語がまっている。

もっとも深い渓谷から高くそびえる山脈に至るまで、1つ明確な事実がある。
地球は劇的な変化を遂げてきたということだ。
この地球の劇的な変化への手がかりは、私たち人間の中にある。
例えば史上最大規模の大量絶滅の謎を解き明かすヒントが人間の耳に隠されていた。
●HOW THE EARTH●Sharpened Our Hearing なぜ人の聴覚は発達したのか
運転中のあなたはラジオから流れるお気に入りの曲を聴いている。
あなたの耳には低周波のリズム音だけでなく高周波の歌声も届いている。
幅広い音域を聞き分けられるのは、耳の中の3つの小さな骨のおかげ。
人間の骨の中で一番小さく18mmに満たない。

この3つの骨は鼓膜から伝わった音を増幅させながら、さらに耳の奥へと伝えてゆく。
私たちのするどい聴覚はこのおかげなのだ。
この3つの骨が私たちをある時代へとつないでいる。
奇妙な生物が地上を闊歩していた時代だ。
2億6,000万年前、人間はおろか恐竜さえ生まれていない遠い昔、超大陸パンげアを支配していたのは古代の爬虫類たちだった。
その1つがギメトロドン、剃刀のように尖った歯、背中に生えた長い帆、一見恐竜のようだが、実はティラノサウルスより人間の方が共通点は多い。

テキサス州北部の人里離れた牧場で古生物学者ロバート・バッカー博士とその助手たちはギメトロドンの骨の一部を発見した。
その骨はウィリーと名付けられる。
もともと耳の小骨はギメトロドンに代表するバンリュウ類の顎の骨の一部だった。
その後哺乳類へと進化する過程で今のような形に変化していった。
ここで発見されたのはウィリーだけではなかった。
地球上の生命の中で最大級の試練となったある事件、大量絶滅の証拠がでてきたのだ。
後に大絶滅と呼ばれるようになったこの悲惨な大量絶滅が起きたのはギメトロドンの時代が終わった直後だった。
2億5000万年前、陸上の生物の70%、水中の生物の95%が突然この世から消えた。
超大陸パンげアで火山が大爆発し、噴出した毒ガスによって窒息死した、というのが大量絶滅の有力な説。
辛くも生き延びたギメトロドンの仲間がやがて哺乳類へと進化する。
ギメトロドンの体や骨は、私たち人間へと確実に引き継がれている。
大絶滅を生き延びた爬虫類から私たちが引き継いだものはほかにもある。
体温を一定に保つ能力、様々な形の歯、呼吸と同時に咀嚼できる能力もその1つ。
だが大絶滅が最後の大量絶滅ではなかった。
地球規模の大量絶滅は少なくとも5回、平均して1億年に1どの割合で起きている。
一番近い大量絶滅は直接私たちへとつながっている。
その手掛かりは人間の皮膚の下に隠されていた。
●HOW THE EARTH●Gave Us Goosebumps なぜ人は鳥肌が立つのか
そのルーツは人間の体が毛でおおわれていた時代に遡る。
興奮したり恐ろしいと感じたりすると毛が逆立つ。
私たちが寒さや恐怖を感じると、立毛筋と呼ばれる小さな筋肉が収縮し、皮膚の毛を押し上げる。
かつては毛の中に熱を閉じ込め敵に自らを大きく見せるためのものだった。
今や私たちの祖先にあった体毛はなくなり、現象だけが残っている。

6500万年前、地球を1億年以上にわたって支配していたが恐竜、巣穴の中で生きていた私たちの祖先である小さな哺乳類は、恐竜に食い殺されないよう感知能力を駆使して生き延びていた。
再び世界は変化する。
比較的大きな小惑星が地球に衝突し、それによって生じた地球の変化が恐竜を絶滅に追い込んだと考えられる。
小惑星の衝突によって大量の熱が生じ、燃え盛る炎が地球の大部分を覆いつくした。
まさに灼熱地獄・・・
恐竜はそのほかの種と共に一瞬のうちにこの世から姿を消した。
だが私たちの小さな祖先は危うく難を逃れることができた。
進化の過程でたまたま小さな体をしていたおかげで、地面の下に隠れ、この危機を乗り越えることができた。
最後の大量絶滅を乗り越え、体毛、鳥肌といった哺乳類の特徴は人間へと引き継がれた。
●HOW THE EARTH●Jolted Us Awake なぜジャーキングは起きるのか
あなたは眠りに落ちてゆく。
瞼が重くなり、体温は下がり、今にも意識を失おうとしている。
すると突然身体が痙攣し、あなたは眠りから引き起こされる。
人が眠りに入ると筋肉は弛緩し始める。
能はこの状況を落下していると判断し、体制を立て直そうとして筋肉が痙攣する。
なぜ落下の感覚によって起こされるのだろうか。
数百年前、私たちは他の霊長類と同じように木の上で寝ていた。
落下の感覚はそこから来ているのだろう。
1500万年前、哺乳類は数えきれないほどの種に分かれ、その1つが霊長類へと進化した。
膨大な熱帯雨林がアフリカを覆い、人間の祖先である霊長類の寝床はその熱帯雨林の木の上にあった。
睡眠時の痙攣によって、木からの落下を防いでいたが、危険なのは落下だけではなかった。
真夜中に木から落ちるとその音で自分たちの存在が肉食動物に気づかれる。
食物連鎖の中で霊長類は食べられる側にいた、という事実が考古学的な物証によって明らかになっている。
私たちは狩りをする側にはいなかった。獲物として狙われる側にいたのだ。

●HOW THE EARTH●Relaxed Our Minds なぜ人はリラックスするのか
私たちは開放的な景観を好む。
心を落ち着かせる効果があるからだ。
筋肉を緩め、呼吸を穏やかにする化学物質が能から放出される。
なぜそうなるのか。
アフリカの風景が現代の私たちの心に焼き付いている可能性があるという。
実験、被験者に4枚の風景画を見てもらい、一番リラックスする絵を選んでもらう。
4枚の絵のモチーフは、一面に広がる砂漠、うっそうとしたジャングル、花咲なだらかな丘、そして雪に覆われた山。
同様の実験は世界中の様々なバックグラウンドを持つ人々に対し行われている。
何度やっても選ばれるのは開放的な景色だった。
ジャングルや島に住む人々もである。

「ここなら、寝そべっても大丈夫な気がする。安心感がある。」
「見通しがきくのがいいね。」
なだらかな風景が一番落ち着くというのは、当たり前というのかもしれない。
だが進化論的な説明づけは可能だ。
この光景が私たち祖先を敵から守っていたとしたらどうだろう。
見通しの良い場所であれば肉食動物が近づいてきても事前に逃げることができる。
安心感が生れるのは開放的な風景が生化学反応の引き金となるからだ。
脳内の神経伝達化学物質によって人は安心と感じる。
危険の回避は生物化学的な本能、危険を避けることで人は安心する。
その能力が私たちに備わっているのだ。
一方ある絵は正反対の反応を引き起こした。
丘と比べてジャングルに住みたくないと思ったのは、どうしてなのだろう?
「明らかに危険な感じがする。」
「安心感が全く伝わってこない。」
ジャングルの絵が不安になるのは敵が近くの木の上や茂みに隠れていても分からないから。
少なくとも敵の存在には気づける場所を人は好む。

400万年前、私たちの祖先である霊長類は、うっそうとした森と開けたサバンナの境界線で暮らしていた。
狩りをしたり食料を調達するときには森へ入り、一方大草原やサバンナで肉食動物を見つけたら姿を隠し身を守るといった生活をしていた。
開放的な光景を見て私たちがリラックスするのは、かつて祖先が眺めていた光景を無意識のうちに思い出しているのかもしれない。
眠りからおこされるのも、開放的な眺めを楽しむのも、全ては私たちが食うか食われるかの時代を生き抜いてきた名残なのだ。
肉食動物に対する恐れの痕跡はほかにもある。
私たちが忌み嫌うヘビと蜘蛛、アフリカの森に生息する彼らはかつて大きな脅威であった。
進化によって優れた色彩感覚や三次元の視角を手に入れたのは、近くで息をひそめる敵を見つけるため。
また恐怖を感じたときに汗をかくのは、敵に捕まらないよう皮膚を滑りやすくしていたためとも考えられる。
●HOW THE EARTH●Made Us Cringe なぜ人は身がすくむのか
身の毛がよだつ音、黒板に爪を立てる音に人は反応してしまう。
なぜなのか。
リーン・ハルパン博士はこの全世界共通の反応にまつわる秘密の解明に乗り出した。
人がどんな音に最も拒絶反応を示すか、実験で検証する。
心地よい音からぞっとするような音まで様々な音源が用意された。
耳心地の良い音として鍵が鳴る音、他にも自転車の車輪が回転する音を録音、深いな音として金属製ケースを引きずった音、発泡スチロール同士をこすり合わせた音を用意した。
学生たちはそれぞれの音を10段階で評価する。
だがある音が他より不快だという結果を博士は予言した。
「板の上でガーデニング道具を引きずる音が最も不快なはず。」
板の上でゆっくりと金属を引きずってみる。

黒板に爪を立てる音の変わり。
この音を聞かせた時、色んな行動や表情が見て取れた。
背筋を伸ばしたり、目をつむったり、心理的な反応ではなく、全て肉体的な反応。
この音と地球の歴史にどのような接点があるのだろうか?
この音に対して全世界共通の反応が見られるのは、進化の過程で退化した私たちの祖先が持っていたある能力の名残と考えられる。
黒板に爪を立てる音と近いのは一体なんであったのか?
黒板に爪を立てる音と一部の霊長類の発する鳴き声が似ていると仮説をたて、まず森でマカク猿の鳴き声を録音し分析した。
結果は黒板と爪の周波数成分と雌のマカク猿が我が子に危険を知らせるときに発する鳴き声の成分が非常に似ていることが分かった。
周波数を分析したところ、不快と感じる原因が高周波ではないことが明らかになった。
人を不快にさせる周波数成分は低い周波数帯にあることがわかった。
この不快な音が私たちを地球のある転換期へとつなぐ。
400万年前のアフリカの奥地、私たちの祖先は森とサバンナの境界で暮らしていた。
日中は二足歩行でサバンナを歩く、そして夜が訪れると木の上に引きこもる生活だった。
現在とは違って日が暮れてしまうと辺りは完全な暗闇に包まれる。
曇った月明かりのない夜は漆黒の闇、そんな暗闇の中では音で危険を察知していた。
何百万年もの間、暗闇の中で肉食動物に付け回される生活、そんな中危険を知らせる手段が耳をつんざく鳴き声だったとしてもおかしくない。
人間が狩る側となった現代とは違い、当時の社会を牛耳っていたのは肉食動物。
彼らを殺せないならば避けるしかない。
視覚的手段と違い、音による警告は暗闇の中でも効果的だった。
直観的に素早く音に反応することが種の生存にとって重要だった。

●HOW THE EARTH●Made Us See Faces なぜ人は顔を認識するのか
空に浮かぶ雲を見て、人の顔に見えたことはないだろうか。
雲の中に顎、鼻、頭の輪郭がふと浮かび上がる。
他にも、シンプルな形のコンセント、前から見た車などを人の顔に変換できる。
不規則なパターンに人の顔を見出すことをパレイドリアといい、私たちの心を密接な関係がある。
黒板に爪を立てる音と同様、パレイドリアは、食うか食われるかの時代の名残なのだ。
この能力によって近づいてくる肉食動物の目を瞬時に捉えることができる。
これは生き延びるために欠かせない能力。
私たちの脳がどれほど早く顔に反応するかを測定するため、被験者を最新式のスキャナにかけた。
被験者には複数の写真を見せる。

人の顔に見えるオブジェクトのの写真を混ぜておく。
人の顔に見えるオブジェクトが顔認識に欠かせない脳の一部を刺激することがわかった。
人の顔と同じ反応。
能が人間がそこにいると判断したのだ。
わずか0.17秒、瞬きの2倍のスピードで、私たちが全く気付かぬうちに、脳は人の顔に見えるオブジェクトを人の顔として認識した。

非常に早い信号、つまり見ようとしなくても見える。
パッと目の前に顔が浮かび上がる感じで。
自分の仲間か見分けるために顔を認識していることはほぼ間違いない。
子供が母親の顔を見分けるように。

だがこの電光石火の反応は人の生死を決める戦略としての機能であることもこの実験結果は示している。
実際には存在しない顔がどうして見えるのか、古代の暗く混とんとした世界においては、用心するに越したことはないということだったのかもしれない。
攻撃を仕掛けてくる敵はいないか、私たちは常に周囲の状況に目を配る必要があった。
恐怖を感じる脳の中枢部が常に警告を発し、危険を見逃さないよう、入ってくる情報を監視している。
顔がなくても顔を認識できるほうが、顔があるのに認識できないよりいい、生き残った者は前者のタイプ。
この能力は現代にも引き継がれている。
2004年グリルチーズサンドウィッチに聖母マリアの顔が見えると話題になり、26000ドルで落札された。

1956年、カナダの紙幣に描かれたエリザベス女王の髪の毛の一部が悪魔に見えるとして、その図柄が変更された。
人間のこうした行動のルーツは、食うか食われるかの世界にあった。

だが逃げる時代は終わりを告げる。
今私たちが走ったり攻撃的な衝動にかられたりするのは、地球が人間を追われる側から追う側へと変化させていった時代と、私たちがつながっているからだ。
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