ドキュメント鑑賞☆自然信仰を取り戻せ!

テレビでドキュメントを見るのが好き!
1回見ただけでは忘れてしまいそうなので、ここにメモします。
地球環境を改善し、自然に感謝する心を皆で共有してゆきたいです。
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暮らしに役立つ家電の学校★リモコン

リモコンとは、「リモートコントロール」の略、つまり遠隔操作という意味。
テレビのリモコンは何m届く?
答えは5m〜7m、取扱い説明書にも書いてある。
現在の一般的なリモコンの届く範囲は7mが限度。
リモコンが登場したのは1950年のアメリカ、ゼニスエレクトロニクス社が発売したテレビについたものが最初。(「LAZY BONES」)

しかしリモコン誕生当初は有線だった。
消費者から使いづらいという苦情が・・・
コードをなくそうと悩んだ技術者が目をつけたのが電波、戦争中は通信にも使われていた技術。
しかし電波はテレビやラジオ放送と混戦したり、壁を簡単に通り抜けるため、隣の家のチャンネルまでも変わってしまう可能性があり、開発は見送られることに。
線がなく、それでいて壁は通り抜けないものはないか、研究を重ね、ゼニス社が次に開発したのが、1955年に発売したフラッシュマティックというテレビ。

その仕組みは、リモコンに光を利用したもので、懐中電灯に似たユニットをテレビに直接向け操作するというものだった。

開発したのは技術者のユージン・ポーリー、彼こそがワイヤレスリモコンの生みの親。
これは電源のオン・オフ、ボリュームの大小、そしてチャンネルが選べた。
だが太陽の光により誤動作が起こったり、リモコンの光で画面が見えにくいといった欠点が・・・

そこで光方式のリモコンに変わるものとしてメーカーが次に注目したのが音。
しかし操作の度に音がしていたのではうるさく耳障り。
実験を繰り返した結果考えたのが超音波方式だった。
つまり音の中でも人間が聞き取れない高温をリモコンに使おうとした。
とはいえ人によっては聞こえてしまうものもあり、改良すべき点は多かった。

そしてさらに大きな難題が・・・
それはリモコンに電池を使ってはいけないということ。
いったいどういうことなのか・・・
当時のテレビメーカーはこう考えた。
「正常に動いているか外観からは判断できないので、電池が切れたときに苦情を言ってくる人がいるのでは・・」
今では考えられない心配だ。
その後改良を重ね、ピアノの音が鳴る仕組みを利用し、超音波を鳴らす仕組みを開発。
1956年、超音波リモコン「スペース・コマンド」を発売。
もちろん電池はいらない。

超音波式のリモコンは、アメリカ全土に瞬く間に普及、テレビの前で1日中過ごす人が増え、「カウチポテト」という言葉が生まれた。
アメリカから遅れること4年、日本では1960年に有線のリモコンがようやく登場。
だがアメリカと比べ、狭い住宅事情のせいか、リモコンはなかなか普及せず、ガチャガチャと回すのが主流。

経済的に急成長する日本も、リモコンに関しては後進国だった。
いまだに「チャンネルを回す」という言い方が残っているのも、その名残かもしれない。

1971年、ついにサンヨーからリモコン式カラーテレビ、ズバコンが登場。
10m離れた位置から、電源・チャンネル・ボリュームの操作が可能。
未来的フォルムで好評を博した。
ちなみにズバコンとは、ズバリコントロールという意味だとか・・・
さらに改良を重ね、サンヨーは新ズバコンを発明。
広告にはキャンディーズが起用された。

ところが、硬貨や鍵をチャラチャラさせる音などでもリモコンが勝手に動くなどという重大な欠陥が・・・
その誤動作で切ったはずのテレビが留守中に勝手につき、加熱で火事になりかけたという苦情があった。
これは国会でも取り上げられるほどの問題になった。
そして日本列島改造論にわく1972年、その問題を解決する画期的な商品が登場。
松下電器による世界初の赤外線式のリモコンテレビ・マジコンが発売される。
これにより光や音による誤動作の原因を払拭。
リモコン後進国だった日本が、世界に先駆けて発売した赤外線方式のリモコン、現在これが世界のリモコンの主流になっている。
その後リモコンは、エアコンやビデオデッキ、ラジカセなど様々な家電製品についてゆく。
中にはこんなものも・・・

1988年、ソニーから発売されたリモコンと電話を合わせた、留守コン電話。
外出先から電話をかけて家電製品をコントロールするというものだった。
今では音声機能がついたものも登場し、誰でも簡単に使えるようになった。
リモコンを分解・・・

リモコンの赤外線を見る・・・
用意するのはデジタルカメラ、中に入っている撮像素子は、我々が見えない領域である赤外線や紫外線の領域を見ることができる。
赤外線とは?
人間の目で見ることはできない。
太陽の光は赤や黄色など様々な色の成分が集まって成り立っている。

可視光線の範囲以外は人間の目には見えない。
赤外線の1種、遠赤外線はものを暖める性質があり、加熱器具に利用されている。
太陽の光を浴びると暖かくなるのもこの光が原因。
そしてその逆にあるのが紫外線、シミやソバカスの原因。
日焼け止めクリームに書いてあるUV=ultraviolet rays(紫外線)の頭文字。
赤外線はまっすぐ進む性質を持っている。
リモコンを家電製品に向けないと動かないのもこのため。
最近のテレビやレコーダーのリモコンはLEDが2つのものが多い。
これは文字盤を見て操作できるようにというメーカーの工夫。
目には見えない赤外線の光もデジカメを通すとみることができる。

リモコンはどんな情報を送っているのか?
・開始の情報
・メーカーや機器を区別する情報
・実際に命令する情報
どうやって送っているのか?
光の点滅で行っている。
長い点滅と短い点滅を組み合わせて何種類もの命令を送ることができる。
まるで長音と単音の組み合わせにより交信を行うモールス信号のよう。

しかし、点滅しているようには見えない。
あまりにも早い点滅のため、人間の目には認識できない。

リモコンの音を聞いてみよう。
用意するのは太陽電池パネルとラジカセ。
太陽電池のパネルにリモコンの赤外線の信号をあて、それを電気の信号としてラジオにいれ、ラジオから音として出力させる。
聞き比べてみるとリモコンごとに音は様々。
音の違いは信号の違い。
それぞれ信号が違うため、混線せずにリモコンを使うことができる。

人々はどんなリモコンを求めているのか?
一番多い意見は「リモコンを1つにまとめたい。」
そんなリモコンがすでにある。
大阪府大東市にある朝日電器が開発したのは、テレビ、HDDレコーダー、チューナー、エアコンといった1つで4台の家電を操作できるといった万能リモコン。
その開発のきっかけは?
リビングのテーブルの上にリモコンはたくさん散らばっている状況を解決しようと1台にまとめた。
どのような仕組みか?
通常のリモコンはメーカーごとに組み込まれているメーカーのコードが1個組み込まれている。
各社の信号を解析し、ICの部分にすべて入れている。
解析とはどんなことをしているのか?
波形を解析してその信号を解析するソフトを使う。
波形は、ONとOFFを繰り返すような信号の組み合わせにより0と1二進数を表すことができる。
0と1の組み合わせによって、このコードはたとえば1のボタンですよといったことが波形に表されている。
たとえばA社の場合、1チャンネルと2チャンネルの波形はわずかに違う。

2進数で表すと・・・

この微妙な違いで命令を変えている。
違うメーカーで同じボタンを押してみると、信号が全然違う。
桁数が増え、信号の長さが変わっている。
だからメーカーが異なるとリモコンは反応しない。

万能リモコンを作るには、メーカー、製品、機種ごとにボタン1つずつすべて読み取らなければならない。
各社テレビもエアコンも独自の技術をどんどん付加価値としてつけるようになっているので、毎年モデルごとでボタン数が増えると、解析に苦労する。
家にある家電すべてのリモコンを1つのリモコンにまとめることはできる?
まとめることはできるが、ボタンがさらに増えて大きくなったり使いにくくなったりすることもありうる。
まとめる技術はあるが、どういう風に形にするのかが1番の課題。
実際に1つにまとめたリモコンは考え出されたが、使いやすさ、コストなどを考えて、製品化はされなかった。
しかし技術が進めば、1つにまとまるリモコンも登場するかもしれない。

万能リモコンが出す信号を目で確かめてみよう。
使う道具は信号の形を波形にして表す装置オシロスコープ。
同じリモコンでもメーカーごとに信号の形は違う。

私たちの生活を格段に便利にしたリモコン、しかし今のリモコンをさらに便利にする未来のリモコンを開発する会社があるという。
神奈川県藤沢市、慶応大学のキャンパス内にある大学が支援するベンチャー企業。
未来のリモコンとは?
ボタンを押すと、押されたことが無線で送信される。
パッと見は普通のリモコンを変わらない。
しかし乾電池が入っていない電池レスリモコン。

その仕組みは?
中に圧電素子が入っている。
明日力を加えると発電する性質を持っている。(圧電効果)
この会社は、音力発電という振動を電気に変える研究・開発をしている。
人の歩く振動を電気に変える発電床、振動を電池に置き換える振力電池・・・
中にはこんなものも・・・
声を電気に変換する音声発電機。

こうしたものはすでにいろいろなところで実用化されていて、東京都の五色桜大橋では、車が通る振動を電気に変えライトアップしている。
この仕組みを利用し、指の振動を電気に変換し、電池レスリモコンが実現できた。
技術的には商品化できるくらい確立しているが、今は商品化してくれる先を募集中。

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