ドキュメント鑑賞☆自然信仰を取り戻せ!

テレビでドキュメントを見るのが好き!
1回見ただけでは忘れてしまいそうなので、ここにメモします。
地球環境を改善し、自然に感謝する心を皆で共有してゆきたいです。
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Everything 万物と無の謎に挑む〜アルカリーリ教授のサイエンスレッスン


想像してみよう、太陽の大きさが砂の粒くらいだと・・・
太陽は無数の星の1つに過ぎない。
天の川の銀河だけでも太陽のような星が2000億以上あるのだ。
太陽は宇宙に広がる星の中のたったの1粒なのだ。
その天の川銀河も、1000億以上ある銀河の1つ。
銀河は宇宙に散らばっている。
宇宙に存在している星の数は地球上にある浜辺の砂の粒より多いと言われる。
宇宙は想像を絶するほど大きいのだ。
感嘆するのはその宇宙を解明しようとしてきた人間の試み。
分りやすく例えると、人間は砂の1粒の周囲を回る小さな粒の上にいる。
そこから浜辺全体の大きさや形を推測してきた。
これは人間の輝かしい功績の1つ。
空に広がる空間の形や大きさや起源、そして万有の宇宙を・・・
これは人間が広大な現実世界を解明してきた物語、万有の宇宙の物語。

Professor Jim Al-khalili(University of Surrey)「考えてみよう、この単純な問いの答えを。
私は今夜空の下にいる。
頭上には大気圏があり、その上には月と星がある。その先は?
宇宙はどんな姿なのだろう?
宇宙は無限に広がるのか、それとも終端があるのか?」
現在ではこの問いが単純ではないとわかってきている。
しかし500年前の人々には、答えは単純だった。
地球は殻の中にあると考えていたのだ。
大きくて薄い殻だ。
その殻に星が張りつき回っている。
星空を見れば、人々がなぜそう信じたのか容易に理解できる。

しかし16世紀、この認識を覆す考え方が出てきた。
それをキッカケに人類は宇宙に真の大きさと形を解明する旅に出た。
1a型超新星、爆発する星、爆発の規模は想像を絶するほど大きく、太陽の50億倍も明るいと考えられている。
1572年、このような超新星が空に現れた。
当時はただの現象だった。
誰の目にも衝撃的で不思議な光景だったはず。
新しい星は金星よりも明るく輝き、昼間でも見えた。
当然ながらこの奇妙な事象は宗教的に解釈された。
Professor Simon Schaffer(University of Cambridge)「当時の識者達は1572年の超新星をこう説明しただろう。
“東方の三博士が見た星”だと。
三博士をベツレヘムに導いた星が戻ってきた、何かの知らせだと考えた。
キリストの誕生のような重要な出来事の前兆だ。」

この現象は欧州の人々を魅了し、惑わせた。
イギリスでは静かな町に住む1人の男の想像力に火をつけた。
トーマス・ディッグスだ。
しかしディッグスが謎の星野観察を始めると、光は弱まり始めた。
ディッグスは師である天文学者のジョン・ディーと考察し、星が動いているのではと推測した。
常識に反する仮説だ。

星が地球に近づいたため明るく見え、遠ざかり暗くなったと考えた。
仮説は誤りだったが、ディッグスが星の本質を考えるきっかけとなった。
彼には星が殻の中で固定されていると思えなくなったのだ。
そして殻の存在自体に疑問を抱く。

ディッグスは考えを発表するまで4年を費やし、簡単な図を使って説明した。
コペルニクスの図に持論を加えたものだ。
コペルニクスは太陽が宇宙の中心と説いた人物だった。
コペルニクスの図は革命的だった。
太陽を中心にして、地球や他の惑星が回る。
一番外側の殻の部分にあるのが動かない恒星だ。

↑ディッグスがそれを英訳した図
コペルニクスが殻の中に固定した星を、外側にちりばめている。
ディッグスが描いたのは全く新しい宇宙像だった。
彼の図では夜空に輝く星が無限の空間に描かれていた。
“宇宙は球体で星は決まった位置にある。だが広さは無限だ。”
この時から欧州の人々は、宇宙には境界がなく、無限ではないかと考え始めた。
ディッグスの宇宙像は革命的だった。
それまでの世界は星と共に天球の中だったが、今や無限の空間に浮かぶものに変わったのだ。
しかしこの考えは不可解な矛盾を生んだ。
無限の宇宙に無限の数の星が存在するのなら、どうして夜は暗いのだろう。
疑問の発端はディッグスだが、“オルバースの逆説”の名で知られている。
この単純な問いに満足のいく答えが出たのは20世紀になってからだった。
ではなぜ夜空は昼のように明るくないのだろう。
この問いに取り組む科学者に必要なのは、常識に捉われない斬新な発想だった。
答えを見つけるカギは宇宙の形と大きさと起源を知ること。
これらが分らなければ謎は解けない。
空を見上げてディッグス達は科学の旅に出た。
宇宙の真の姿を解明するためだ。
しかしディッグスの理論から200年間、遠い宇宙の解明に進展はほとんどなかった。
ところが18世紀末、ついに大きな変化が訪れる。

バースにひっそりたたずむ家に、天文学者ハーシェルが住んでいた。
献身的な妹カロラインも一緒だ。
2人はここで新世代の望遠鏡を作った。
それまで見えなかった宇宙の領域が見える望遠鏡だ。

William Herschelはドイツに生まれ、1761年イギリスへ渡る。
当時の職業は音楽家、作曲家だった。
しかし天文学に熱中し、空いた時間に望遠鏡を作り始める。
製作過程で彼が参考にしたのが、ニュートン式の望遠鏡、ハーシェルが使った金属の反射鏡は、一般的だった硝子のレンズより多くの星を捉えることができた。

家の奥にある小部屋が作業場だった。
この炉で様々な金属を溶かし、望遠鏡の反射鏡を作った。
異なる金属やそれらの組み合わせを試し、反射率をあげた。
そしてカロラインの協力で、何時間もかけて反射鏡の表面を磨いた。
必要な精度を得るためだ。
作業場はとても危険な環境、溶け落ちた金属で床は欠けたりひびが入ったりしている。

高精度の望遠鏡を使い、ハーシェル兄妹は毎晩のように夜空を調べて星図を作った。
すると宇宙は複雑に動く様子を見せてきた。
有機的に変化する宇宙、無限の謎を秘めた場所だ。
彼は新しい望遠鏡を開発し有名になる。
この望遠鏡で、天王星を発見し、国王の天文学者として迎えられた。
そのため時間と資金が増え、壮大な計画に専念する。
宇宙に存在する全ての星を観測し、天体の地図を作る。

1785年、ハーシェルはこの図を公開した。
太陽を中心とした天の川銀河の概要図だ。
彼は地球が円盤状の星の集団の一部と考えた。
この星の集団は巨大で明らかな境界がある。
ハーシェルは自らの技術によって、宇宙の終端をみつけたかと思われた。
しかし厄介な問題が生じる。
ハーシェル達は観測を続けるうちに、雲のような奇妙な物体に気付き始めた。
星雲だ。
独特な形や複雑な構造を持つ星雲もあった。
一部の学者が斬新な仮説をたてる。
“天の川銀河が宇宙の全てではない。
星雲のいくつかは我々の銀河のように、星が集まった巨大な銀河だ。
そして遠い宇宙にある。”と。
しかし満足ゆく答えを見つける方法がない。
ハーシェルは技術的に偉大な功績を残した。
そしてカロラインと長い時間夜空を見上げ、天体を観測した。
しかし問題があった。
宇宙の距離を正確に測る方法がなかったのだ。

やがてハーシェルの死後、天体までの距離を測る方法が開発された。
年周視差という方法だ。
例えば左右の目それぞれで指を見ると、位置が変わるはず。
この見え方の違いから、目標物までの距離が分る。
手前にある指の位置は、遠くのものより大きく変化する。
天文学者ベッセルはこう考えた。
太陽を回る軌道上の向きあう2地点で星を観測する。
すると星の見かけの位置が変わる。
その差を測れば、星までの距離が分る。

ベッセルは比較的近い白鳥座61番星を観測し、約100超kmの距離だと求めた。
画期的な技術だが限界があった。
地球の軌道の直径は3億km、つまり年周視差で測れる距離は約300兆kmまで。
天の川のほんの一部だった。
やがてすぐに距離を測れないものが多いと分かった。
特に謎の星雲だ。
星雲の正体は20世紀まで謎のままだったが、論争が激化し答えが出る。
「一部の天文学者たちは、銀河は天の川だけだと考えた。
球状星団や星雲など、あらゆるものは我々の銀河の中にあると考えた。
しかし異議を唱える学者もいた。
彼らは星雲の多くは大きな島宇宙で、はるかその奥にあると考えた。
どちらにも根拠があった。」

この謎は1920年代の初頭まで激しい論争の的だった。
問題を解決に導いたのは、表舞台に出なかった科学の英雄。
ハーバード大学天文台の女性ヘンリエッタ・リービットは世界中の天文台の画像から星図を作るのがしごとだった。
仕事熱心な優れた科学者だ。

これはリービットが使った写真乾板の1枚、画像に印をつけて、細かく調べているのが分る。
何百もの小さな星を、丁寧に記録した。
彼女は独創的な方法を思いつく。
宇宙の大きさの解明につながる方法だった。
星の本当の明るさを客観的に定義し、対象までの距離を導くのだ。
リービットが目をひいたのは、夜空で瞬くセファイド変光星。
彼女は変光星の明るさと、点滅する周期の関係に気付いた。
2つの星は同じ速さで点滅している時、本来の明るさは全く同じ。
見かけの明るさが違えば暗い星がもう一方よりどれだけ遠いか計測できる。
彼女うにはセファイド変光星の本当の明るさが分った。
この方法なら、遠くの星でも距離を測ることができる。
しかし望遠鏡が使えず、研究を進められない。
天文台では女性は使用を禁じられていたのだ。
しかし彼女の発見によって謎の星雲の位置が分る。
天の川銀河が宇宙の全体だという考えが崩れようとしていた。
宇宙の大きさは、実はかなり最近まで分っていなかった。
1920年代まで、誤った説が支持されていた。
“宇宙は天の川銀河である”と。
米国をはじめ世界の有名な天文学者たちには、それを説く根拠もあった。
しかし間違っていた。

決着をつける証拠を見つけたのは、新しく開発されたフッカー望遠鏡だった。
ウィルソン山天文台に作られた望遠鏡だ。
最新技術の望遠鏡と、リービットの画期的な距離の計算法、この2つを用いて、若き研究者が宇宙観を変え、永遠にその名を残す。
天文学者エドウィン・ハッブルだ。
ハッブルはリービットとまるで違い、外交的で自信家、目立つ人物だったが、優秀で想像力のある科学者でもあった。
米国生まれだが、英国で暮らし、英国の影響を受けていた。
天文台を歩きまわって、叫ぶ時は英国の言い回しや訛が出たようだ。
才能と情熱があり、変わり者の彼はやがて天文学者の間で認められる。
1923年の発見がキッカケだ。
アンドロメダ星雲の中にある星を見つけ、宇宙の大きさを明らかにした。

ロンドン大学天文台、スティーヴ・フォーシー博士に、ハッブルの発見を見せてもらう。
「アンドロメダの座標を入力する。(0時43分)」
ハッブルと助手のハマソンは、長い時間をかけ、アンドロメダを研究した。
現在は瞬時に見つけられ、詳しい写真も撮れる。
「ハッブルが最初に見つけて謎を解いた変光星。
リービットの方法があったから距離を測れた。
これが変光星だと分り、本当の明るさを求め距離を出した。
そして星雲が何百万光年も遠いと分かった。
銀河の中心が分る。
コントラストを変えて詳しく見よう。
ダストレーンが見える。
何10億もの星の中にある塵の帯だ。」

アンドロメダの変光星を見つけ、ハッブルは変光周期を測った。
そしてリービットの計算法を用い、正確な距離を出した。
これはハッブルが変光星に印をつけた写真乾板、これを使いアンドロメダが遠くにあると計算した。
天の川銀河の終端より何倍も遠くだ。
アンドロメダは1つの島宇宙だった。
星の集まる巨大な銀河だったのだ。
現在アンドロメダまでは250万光年以上だと分かっている。
つまり私達が見ているアンドロメダの光は、人類が進化する前に発せられた光なのだ。
現在はハッブルが夢見たようにアンドロメダを観測できる
アンドロメダ銀河には、1兆以上の星があるとみられている。
そしてこの銀河も宇宙に散らばる無数の銀河の1つにすぎないのだ。
1923年まで、天の川銀河が宇宙全体だった。
しかし1924年には実際の宇宙が、何10億倍も広いと分かった。
そして想像を超えるほども複雑だということも。

ハッブルは私達の銀河系以外に多くの銀河があり、宇宙が広いことも明らかにした。
しかし終端が分からない。
宇宙全体は見えなかった。
依然として私達の宇宙の大きさも形も謎のままだった。
宇宙全体を解き明かすには、観測だけでは足りなかった。
数学を必要とした。
強力で斬新な論理で宇宙の不思議な特性を説明できる数学が必要だった。
Professor Ian Stewart(University of Warwick)「宇宙を理解するには、まず観測をするだろう。
そして結果から全体像を描く。
しかし何を描きたいかわかっていないと観測の対象や意味が分からない。
科学の対象や意味が分からない。
科学の進歩に新しい数学が貢献することはよくある。」
その新しい数学の理論は、人々の常識と大きくかけ離れていた。
そのため数式になるまで2000年以上もかかった。
しかしこの変わった数学は、1度受け入れられると、空間という概念に大革命を起こした。

では空間とは何か?
例えば“この部屋の空間は広い”とか“限られた空間”などという。
空間とは、中身がある時だけ存在し、何かに囲まれた時意味を成すのだろうか。
2つの物の距離を考えてみよう。
対象物を取り除いても間隔は存在するのか?
始点と終点がないとしたら?距離と何だろう?
質問を言い換えると、空間自体には形があるのか?
構造を持つのか?
それとも単に現象が起きる場か?
空間の特性を初めて示したのは2000年以上も前の数学者ユークリッド、著書『原論』で定義した。
彼は空間の簡潔な論理規則を定めた。
ユークリッド幾何学と呼ばれている。
Stewart「ユークリッド幾何学は日常に反する。
四角い部屋の中には多くの直線や直角がある。
そして窓の両端は平行になっている。
その線を伸ばしても決して交わらない。
他にも観察すると、三角形を描いた場合、内角の和は180度になる。
これがユークリッド幾何学、絶対的な規則だと考えられていた。」

2000年間数学者たちは彼の規則を信じてきた。
ユークリッドの規則は数学だけでなく、現実の世界でも真だと考えられていた。
平行線はどこまでいっても平行であり、その三角形も、内角の和は180度だと思っていた。
しかし奇妙なことに常に真ではない。
今から約250年前、ドイツの町に、ある数学者が生まれた。
ユークリッド幾何学を解明する頭脳と独創性を持ち、空間に対する認識を変えた人物、カール・フリードリヒ・ガウス。
彼は多くの難問に挑んだ。
若い頃からユークリッドの規則を研究し、本当に絶対的なのか疑問を持った。
特に曲がった空間には別の幾何学が存在しているようだった。
ユークリッドとは違う規則だ。
例えば球体の表面では、三角形の内角の和は180度とは限らない。
多くの研究から多くの理論が発展した。
しかし最大の功績は、曲率の正確な測定法を見つけたこと。
“驚異の定理”として知られている。

地球儀で説明しよう。
離れてみれば三次元だと分かっているが、表面にいたらどうだろう。
曲面だとは分からない。
あなたがアリで、北極を出発したとする。
南を向いたまま赤道に向かって進んでゆく。
赤道に着いたら南極に顔を向けたまま赤道に沿って横に歩く。
その後後ろ向きで北極へ戻る。
顔は南極を向いたまま北極へ戻るのだ。
ずっと南極を向いていた。
しかし出発点に戻ると、見ている方向が違う。
これを理解すれば、球体を離れることなく曲率を測れる。

画期的な理論だった。
しかし成立するのは二次元の曲面の時だけ。
ガウスの優秀な生徒リーマンが、これを発展させる。
私達のいる三次元の世界に適用した。
それはあまりにも斬新で、一般的には奇妙に聞こえる概念だった。
26歳のリーマンは、幾何学の新しい考えを発表する。
この講義は数学界の伝説となった。
1854年6月、彼の講義は出席者を引きつけた。
ガウスの曲面に関する理論を発展させて一般化したのだ。
二次元の曲面だけでなく、多次元の空間に適用できることを示した。
多次元の曲がった空間とは何なのか?
ガウスは二次元の曲面を扱った。

紙は平面、つまり二次元、曲げると湾曲しているのが見える。
私達が三次元にいるからだ。
三次元のものを曲げた場合、四次元にいないと見えない。
ではどうやって四次元の空間を作るのか。
三次元の世界から出ることはできない。
宇宙をどんなに遠く旅しても、三次元の世界の中だ。
リーマンは曲がった空間は、四次元空間にいなくても見られることを示した。
内側から見られるのだ。
リーマンにとって純粋に数学的な考えだった。
やがてアインシュタインがこの数学を取り入れる。
現実の空間に非ユークリッド幾何学を適用してみせたのだ。
非ユークリッド幾何学の大きな功績は、数学を現実世界につないだこと。
ユークリッド以外の幾何学を数学者たちが探したことが始まりだった。
彼らに探求する理由を聞いても、ただ興味深いからだと答えただろう。
そうして彼らはユークリッド以外の幾何学の存在を見つけた。
けれども現実には応用していない。

そして時が来てこの理論を使ったのがアインシュタイン。
数学の奥義が突然科学に不可欠な理論になった。
アインシュタインは世界がユークリッドの平面ではなく、ガウスたちの言った曲がった空間だと示した。
生活は一変する。
難解で抽象的な数学の理論を取り組んでいた彼が、チャップリンと食事をするまでに労力を費やした研究の集大成。
一般相対性理論のおかげだ。
一般相対性理論で彼はガウスたちの数学を使った。
そして現実世界を描いた。
ガウスは正しかった。
私達を取り囲む空間はユークリッド空間のように平面とは限らない。
私達の周りが曲がった空間なら、確認できないのだろうか?
それは面白い方法で確認できる。

アインシュタインは示した。
空間は自由自在に曲がり、対応して構造も変わる。
そしてこの曲がりが重力を生むと。
ニュートンの時代以来、重力とは物質を引っ張る力だった。
リンゴを落とすと、見らないゴムに引かれるように地面に落ちる。
しかしアインシュタインの一般相対性理論が概念を変えた。
重力は力のようだが実際は空間のゆがみの現れなのだ。
ものが落ちるのは重力のせいではなく、曲がった空間を進んでいるだけ。
一般相対性理論はこれだけで終わらない。
空間を曲げ、ゆがめているのは質量だと示した。
地球に重力があるのは地球の質量が周囲の空間を曲げているから。
Professor Carlos Frenk (Cosmologist,University of Durham)「アインシュタインの理論によれば、空間は動的な存在。
中に物体に応じて変わる物体の重力を認識しているのだ。
そして面白いことに、物体の質量に応じて空間は曲がる。
10〜19世紀、空間は面白みのない静的な存在だった。
しかし相対性理論の出現で、動的な存在に変わった。
アインシュタインは宇宙の全体像を理論的に明らかにした。
宇宙は広大なだけでなく、形を構造を持っているのだ。
そして自由自在にあらゆるものが曲がり、歪む。

ガウス、リーマン、そしてアインシュタインの理論により、時空がなぜ曲がりうるのか分かった。
彼らによれば、時空は宇宙が活動するための不変の舞台ではない。
時空も活動の一部なのだ。
一般相対性理論はあらゆる事象に適用できる。
そのため物理学者は宇宙の振る舞いを地球にいて想像できるようになった。
するとこれまでの常識を覆す現象が見えてきた。
方程式が示す宇宙の動きはあり得ない事象だった。
宇宙の膨張を意味していたのだ。
宇宙全体が有機体のように動き、膨張しているなど常識からかけ離れている。
あまりに不可解でアインシュタインでさえ信じない。
アインシュタインは人類が長い間信じてきた時空の常識を覆した。
その彼でさえ、宇宙の動的な変化を信じなかった。

静的なはずだと考え、導き出した方程式に手を加えた。
“宇宙定数”という定数をわざわざ加えて宇宙を静的にした。
誤りのない数式を正そうとしたのだ。
ここで再びハッブルが登場する。
フッカー望遠鏡を使い、彼はアインシュタインが拒んだ真実を明らかにする。
多数の銀河の存在を発見した後、彼は銀河が動いていることを実証しようとした。
光源が近づいてくるに従い、光の波長が短くなり、青い色になる。
遠ざかってゆくと波長は伸びて赤い色に変わる。
ハッブルが驚いたこおtに、遠くの銀河は赤くなっていった。
皆遠ざかっているのだ。
それだけでなく、遠い銀河ほど速く遠ざかっていた。
ハッブルの観測結果は一般相対性理論と一致した。
しかしここが重要、銀河が互いに離れてゆくのではない。
銀河同士の間にある空間そのものが膨張している。
宇宙全体が大きくなっているのだ。
これが2人の研究から表れた真実だった。
アインシュタインはハッブルを訪ね確かめた。
そして認めている。
式を変えたのは科学者として最大の過ちだったと。
では宇宙はなぜ膨張しているのか。
2人は同じことを考えた。膨張しているのなら、昔の宇宙はもっと小さかったはずだ。

時計の針を戻す。
すると宇宙の始まりのような瞬間が現れた。
データは誕生の瞬間を指し示していた。
多くの科学者が大爆発仮説(ビッグバン)に反発する、飛躍しすぎと考えたのだ。
しかし1つの証拠が誰をも納得させた。
ビッグバンが起きていたとする。その場合発生した直後に宇宙全体に光が放たれただろう。
宇宙は今、この光で満ちているはず。
これは真実だった。
ただし光は姿を変えている。
おかしな話だが、火の玉宇宙の名残はテレビで見ることができる。

風船を宇宙と考えよう。
宇宙が生まれて約30万年が過ぎた頃、ある出来事が起きた。
原子の誕生で突然宇宙が透明になった。
霧が晴れるように光は自由に進めるようになった。
あらゆる空間に光が邪魔されずに進み始める。
宇宙にはまぶしい光が満ちた。
しかし高温の宇宙に放たれた光は、次第に暗くなる。
空間の膨張に伴い、波長が引き伸ばされ、マイクロ波に変わった。
そのマイクロ波をテレビアンテナが受信する。
驚くことに空電の約1%は、初期の宇宙の残光、伸びてt姿を変えた宇宙最初の光の名残。
今では衛星を使い、詳細な宇宙の地図を描くことができる。
光が生まれた瞬間の宇宙だ。

これは宇宙最初の夜明けの光の化石。
宇宙の始まりを示す証拠だ。
マイクロ波の放射を利用して、宇宙学者が時を割り出した。
私達の宇宙は137億年前に生まれたと分かった。
宇宙の起源はパズルの最後のピース。
4000年以上前のディッグスの問いに答えるための情報。
なぜ夜は暗いのかという問いに、ついに満足のいく説明ができた。
この説明なら、理屈が通るだろう。
星が遠いほど、その光が地球に届くのは遅い。
宇宙がずっと存在していたのなら、全ての星の光が地球に届いているだろう。
夜空は明るく輝くはずなのに実際は違う。
これが理由だ。

宇宙が今より若く小さいとする。
光が宇宙の果てから地球へと旅を始める。
しかし空間の膨張に伴い、光が旅をする距離は次第に延びてゆく。
そして現在になってもまだ光は届かない。
だから目を凝らしても見ることができないのだ。
見えるのはビッグバンからの137億年の間に地球に光が届いている星だけ。
その領域は“観測可能な宇宙”と呼ばれ、夜空を明るくするだけの星はない。
私達が見ている星や銀河は、光が届いているものだけ。
だから夜は暗くなるのだ。
推論を立て、観測し、想像することで、人は最善の方法を見つけ、小さな地球の外の世界を思い描いてきた。
宇宙の姿と、宇宙を描く技術はかつてないほど進歩した。

↑これはコンピューターが描いた初期の宇宙。
重力が何10億年もかけて宇宙を形作る様子が分る。
明るい白と黄色の一帯は、銀河や銀河団が作られている場所。

宇宙が進化するに従い、不思議な構造が姿を現してくる。
宇宙の雲の巣だ。
宇宙の大規模構造を技術の限りを尽くして描いた映像だ。
大きなフィラメントの中で、無数の銀河団がつながっている。
個々の銀河団には何兆もの星がある。
その大きさは想像もつかないほど。
この画像の距離を光が横切るだけでも約100億年もかかる。
しかし宇宙の姿は変わってゆく運命にあった。
判明しつつある遠い未来の宇宙は、恐ろしい程に暗く広がっていると考えられる。

1998年天文学者たちがある発表をした。
遠い銀河の超新星を観測したのだ。
彼らは宇宙の膨張速度を測れると考えた。
速度は徐々に落ちると予測した。
宇宙の物質の重力が働くからだ。
しかし予想は外れた。
膨張速度は上がっていたのだ。
膨張は加速していた。
不思議な力が押し広げているようだった。
正体は分っていないが、暗黒エネルギーと呼ばれている。
興味深い結果だが、気がかりな点もある。
宇宙の膨張が加速し続けたとしたら、目に見える宇宙は空っぽになってゆく。
例えば私が地球から見える銀河だとする。
間にある空間が広がる。
広がる速度が急激に加速してゆくと、いつか光の速さを抜く。
そして銀河の姿は消える。
これは遠い未来のこと。
今から何千億年も先だろう。
この銀河系にまだ知的生命体がいれば、彼らが空に見るのは天の川銀河の星だけ。
他の銀河は消えてしまう。
彼らだけが、だだっ広くて暗い何もない空間にいるのだ。

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Nothing 万物と無の謎に挑む〜アルカリーリ教授のサイエンスレッスン

無とは何だろう・・・
この問いに答えるのは容易ではない。
周りを眺めてみると、必ず何かがあるからだ。
物質の存在から逃れることは困難に思える。
本当の無を想像することでさえ、不可能に感じられる。
哲学的な問いにとどまらない。

この箱の中から全てを取り除いたらどうなるだろう。
空気も塵も1個の原子でさえも残さず取り除いたら?
その時中には何があるだろう。
無の状態だろうか?
なぜ無を問うのか、それは無の空間が宇宙全体を作っているから。
人間は独創的な技術を駆使して感覚の限界を越えてきた。
そして極微の視点で宇宙を理解し解明する道を探した。
無には自然界の謎を解くカギがあると思われる。
人間の存在の理由もわかるだろう。
それには根拠がある。
約140億年前、宇宙全体を生み出したのが無だからだ。

1000年以上の間、無の空間を定義してきたのは、ある人物の言葉だった。
アリストテレスだ。
アリストテレスにとって無はやっかいな概念だった。
様々な問題や矛盾が存在する。
そのため彼は自然が無を作ることに逆らっているのだと考えた。
自然は真空を嫌うと定義するこの考えが1000年以上続く。
アリストテレス以後、無の空間を作る試みに失敗してきたからだ。
自然が全力で無の空間を拒んでいるようだった。
Professor Jim Al-khalili(University of Surrey)「このストローの中にも無の謎を見ることができる。
例えばストローの空気を吸うと、すぐに新しい空気が入り、中を満たす。
そして下を塞いで吸うと、ストローはつぶれる。
まるで私が無を作るのを、自然がこばんでいるようだ。
飲み物を飲んでみよう。
そして上を塞ぐと、自然は必死に重力の法則に逆らう。
空っぽの空間を作るのは無理だと人々が信じたのもうなずける。」

しかしこの現象は簡単に説明できる。
謎の解明に挑んだ人々は、驚きの答えに到達した。
19世紀には、“自然は真空を嫌う”に反する現象が見つかっていた。
無を作る方法があるのではないかと思えてきた。
不可能とされたことを成し遂げたのは、イタリア・イエズス会のトリチェリ、初めて無の空間を作り、研究ができるほど長く維持することに成功した。
Dr.Andrea Sella(University College London)「管を水銀で満たし、端を指でふさぎ、塞いだほうを下にする。
そして水銀が入った容器に入れる。
指を外すと水銀が流れ、液面が下がるのが見える。
だが途中で止まる。

この時この部分に空気はない。
最初に管は水銀で満たされていたからね。
そして水銀はなぜかある位置で止まる。」
トリチェリは空気のない空間を作っただけでなく、空気に重さがあることを明らかにした。
ストローを吸った時つぶれるのは、周りの大気圧で押されるから。
しかし彼の装置はつぶれなかった。
重い水銀と硬いガラス管を使い回避したのだ。
ガラス管の水銀の高さは空気の重さを示した。
「水銀の高さを決めるのは、水銀の重さと大気が水銀を押す力。
天秤のようにつりあっている。
気圧を測る方法を見つけたのだ。
彼はイタリア語でこう書いている。
“人間は空気の海の底に住んでいる。”
こうして空気が実体を持った。」
残された謎は、この空洞が本当に無なのか。
空気には重さがあり、常に私達を押さえ、空間を満たしている。
それを解明したトリチェリは空洞を作った。
こうして無の研究が始まる。
1000年以上信じられてきた考えが崩れ始めた。
Professor Simon Schaffer(University of Cambridge)「アリストテレスの信奉者たちは、自然界に無の空間はないと考えていた。
しかし簡単な装置が覆す。
液体が入った細長いガラス管、その装置でトリチェリが無の空間を作り、アリストテレスの誤りを実証した。」

彼は正しかった。
哲学者であり科学者だったパスカルがトリチェリの研究を発展させる。
トリチェリの理論を調べる中で、彼はさらなる特性を見つけた。
高い塔の上に水銀の入った装置を運ぶと、管の水銀の液面は地上の時より低くなった。
高い場所ほど気圧が低いようだった。
この実験で、ある推論が導かれた。
地球を覆う空気は上空に行くほど薄くなる。
そして最終的に冷たく静かな空間になるのだ。
トリチェリとパスカルは真実の扉を開けた。
無は至るところにある。
地球はほんの小さな粒にすぎず、広い空間を漂っている。
音もなく荒涼とした無の空間を・・・
自然は真空を嫌わない、真空は自然の本来の姿なのだ。
では無の空間の正体とは?

真空を作れるようになり、科学者たちが探求を始める。
無はどんな特性を持つのか?
トリチェリとパスカルの実験の後、多くの科学者が真空の研究に熱中した。
そして奇妙な発見をする。
真空の容器にベルを入れると音は聞こえなくなる。
空気の無い場所には、音波を運ぶ媒質がないからだ。
ただ音は聞こえなくても姿は見える。
光が真空を伝わるということだ。
なぜだろう?
真空を研究した科学者たちは、単純な結論を出した。
真空は空っぽではない、ものが見えるのは何かが存在しているからだ。
空気が音波を運ぶように、光の波を運ぶ媒質があると考えた。
取り除くのが難しい何かだ。
トリチェリとパスカルが見つけた“無”は、“何か”に変わった。
光の波を運ぶ謎めいた物質だ。
地球上の真空に存在するのなら、宇宙にも存在しているだろう。
無は再び自然界に存在しないものになった。
あらゆるものは目に見えない媒質の中にあるのだ。
科学者はこの媒質をエーテルと呼んだ。
Shaffer「光は波の一種であると考えられていた。
だが光が波なら媒質は何か?
音波は空気を伝わるが、光の波は?
そこで1800年代、この媒質をエーテルと呼んだ。
光を伝え、空気を満たしている流体だ。
光が伝わる限り、空っぽの空間は存在しない。
無の空間は存在すると思われた途端、やはり存在しないことになった。
エーテルがあると考えられたのだ。」

しかしエーテルは捉え難く形がない。
どうしても測れなかった。
ようやく19世紀の終わりに真実を明らかにする精密な実験が考えられた。
実験の場所は米国、行ったのはアルバート・マイケルソン、後に米国初のノーベル賞受賞者になった。
マイケルソンは若いころから物理の難問に挑むのが好きだった。
彼を有名にしたのは光の速度の正確な測定。
光の研究が落ち着くと、彼は欧州に行き、世界の著名な科学者たちと交流した。
そして皆が話題にする問題に強くひかれる。
謎のエーテルの存在だ。
特に興味をひいた考えがあった。
極めて正確に光の速度を測ることができれば、エーテルの特性が分るはずだというのだ。
エーテルが存在するなら、地球は公転しているので、エーテルの風を感じられるはず。
走っている車から手を出した時、速度は変わるはずだと考えた。
エーテルの中を進む方向によって変わるはず。

難しいのは測定する方法、不可能に近いことだった。
なぜなら光の速さは秒速約30万km、地球の公転速度とは比べ物にならないほど速い。
光の速度差を測っても、ほんのわずかだろう。
1億分の1単位くらい、意味のある結果をだせるほどの精度の高い測定は無理だと考えた。
しかしマイケルソンは諦めず、独自の方法を考える技術を開発し、精密な測定機器を作ってエーテルの謎を解明する方法を構築した。
1881年からマイケルソンは測定をしては機器を調整した。
ついに1887年、ケース応用化学学院で完成させる。
確かな答えを出すのに十分な精度の高い実験装置だった。
彼は丈夫なブロックの上に装置を作り、水銀に浮かべた。
振動を取り除き精度をあげるためだ。
高度で高価な装置だった。

まず光が光源から出る。
中央にあるのはビームスプリッター、光を2つに分ける機器。
光はそれぞれ先にある鏡で反射し中央に戻り、ビームスプリッターで再び1つになる。
そして光検出器に送られる。

光は波に似た特性を持つので、この時独特な模様が出る。
光が別の経路を同じ速度で進んできた場合、真ん中が明るくなる。
この模様が重要。

2人は考えた。“地球がエーテルの中を動いているなら、実験の結果は異なるはずだ。”
エーテルが影響する場合を再現する。
光は光源から出て分れる。次が肝心。
中央に戻るまでにかかる時間はエーテルに逆らって進む光と、横切る光とでは違う。
そのため2つの光は1つになった時、互いに干渉する。
すると模様の中央部分は暗くなる、というわけ。

エーテルで満ちた空間を地球が回っているとこれでわかる。
2人がどのような結果を期待していたかはわからないが、当時の科学的な常識を考えれば、エーテルの存在の信じていただろう。
だから違う経路を通った光は速度も違うと考えていたはず。
しかし装置の向きをいくら変えて試しても、光は常に同じ速度で進んでいた。
奇妙な現象だがそれは正しい結果だった。
しかしエーテルの存在を信じていたため、2人は失敗したと考えた。
どういうことだろう?
なぜ試験の結果は予想を裏切ったのか。
なぜ光は同じ速度だったのだろう。
答えは簡単、エーテルなどないからだ。
状態や経路がどうであろうと、光には真空に満ちる謎の媒質など必要ないのだ。
では、光は真空をどうやって進むのか?
19世紀末には光の正体が、振動する電場と磁界の組み合わせだと分かった。
そして1905年、アインシュタインが光のエーテルは不要だと明らかにした。
完全な無の空間でも伝わる特性を持つと示してみせたのだ。

マイケルソン達の失敗は語っていた。
“エーテルは存在しない、真空はおそらく本当に空っぽなのだ”と。
だが単純ではなかった。
マイケルソン達が無の存在の可能性を偶然にも見つけた後、自然界の奇妙な性質が分ってきた。
マイケルソンとモーリーの実験から100年、物理学と真空に対する理解が大きく変化する。
変化を招いたのは単なる科学的な好奇心ではない。

19世紀後半に入り、真空とその応用がビジネスを生んだからだ。
産業は様々な方法で、無から富を生み出した。
真空を理解し、利用することから、現在では普通になった様々な技術が生まれた。
電球からテレビまでだ。
これらの技術が可能なのは、真空を備えているからだ。
電球のフィラメントが光り続けるのは、真空の中にあるから。
空気に触れるとすぐに燃え尽きる。
世界中の都市に電気が通ると、電球の需要が大きく伸びた。
安く、効率よく、真空をつくる技術が進歩する。
この技術から様々な製品が生まれた。
ラジオの真空管、コンピューター、テレビなど・・・
しかし真空を利用した技術革新も、科学者のこの発見に比べれば色あせて見える。
現実の基本特質の発見だ。
真空がより安く効率的に作られるようになり、世界中の科学者が使えるようになった。
真空の下では混入物の干渉を受けずに自然界のもっとも小さな構成要素を研究で来た。
そして物理学に革命が起きる。

1895年、真空の研究から、X線が発見された。
1897年には電子の存在が明らかに、1909年には真空を使い、アーネスト・ラザフォードが原子の不思議な構造を発見。
これらの発見が、全く新しい理論を築く。
もっとも小さな世界での自然の振る舞いについてだ。
この理論は現在、量子力学と呼ばれている。
量子力学の極微の世界は、日常の世界とは違う振る舞いをする。
そこでは私達の常識は通用しない。
無の状態が存在しえない世界だ。

これは古い物理学の世界、作用と反作用、原因と結果、近くでき、確定でき、認識できる。
しかし量子論の世界は違っていた。
特に理解しがたい理論がある。
ハイゼンベルクの不確定性原理だ。
Professor Carlos S.Frenk(Cosmologist,Univesity of Durham)「私達は日常では、不確かなことを疑う。
様々なことに確かさを求める。
しかし自然界は曖昧で、不確かな世界の上に成り立っている。
量子物理学が扱う極微の世界は不確定で、未来の出来事を予測できない。
測定が不十分なのではなく、これは根本的な特質。
自然界は不確かなのだ。」

不確定性原理を要約しよう。
数学を用いずに説明する。
あくまでも簡単な例だ。

2つの全く同じ記憶媒体がある。
1つには高解像度画像が入っている。

拡大すると詳しく見える。
さらに近付こう、ここまで拡大しても、ボールの位置も輪郭もはっきり分かる。
しかし分らないのはボールの速度やこの後の動き。

もう1つの中には違う種類のファイルが入っている。
動画だ。
重要なのは2つのデータ容量は同じだということ。
全く同じ場面だが、ボールの動きが分る。
しかし近付いて詳しく見ようとすると、ボールがぼやけてしまう。
画像と同じデーター容量だとボールの動きは分るが、正確な位置の情報を失う。
位置の情報が詳しいと、運動の情報を失う。
量子の世界では、この2つの情報を同時に得られないのだ。
回避方法はない。

ハイゼンベルクはこれを量子の世界の避けられない特性だとした。
量子の変わった特性はどのように無に関わるのだろう。
不確定性原理は、別の方法で表現できる。
2つの量のバランス、エネルギーと時間だ。
重要な考えなので、分りやすく説明しよう。
私がこの箱の中の小さな無の空間を調べるとする。
理論上はエネルギー量を正確に知ることができる。
けれども時の流れを遅くしてみると不思議なことが起きる。
今目にしているのは一瞬の映像を引き伸ばしたもの。
不確定性原理によれば、一瞬の時を詳しく見ているため、箱の中のエネルギー量の正確な情報を失う。

さらに調べる時間をもっと短くして、領域も狭くしたとしよう。
するとハイゼンベルクの式は奇妙な現象を示す。
この場合、領域内のエネルギーは不確かになる。
そして不確かなためにそのエネルギーから粒子の生まれる可能性がでてくる。
そしてその粒子は作られた途端に消える。
不確定性原理は示す、ごく短い時間で見ると、極微の世界では何かが無から生まれる可能性があると。
ではその後生まれてきた粒子はどうなるのだろうか?
なぜ私達に見えないのだろうか?
S.Frenk「真空は一般に考えられる常識とは違い生きている。
物理学でいる“量子のゆらぎ”だ。
エネルギーを持つ小さな領域が現れては消える。一瞬だ。
これはハイゼンベルクの不確定性原理では起きうる現象。
無からエネルギーを借りられるのだ。
吸いかえせばよい。」
真空は生きている・・・奇妙に聞こえるが、私達の宇宙の基本的な原理なのだ。

ブリストルのとある小学校、約100年前、後に有名になる2人の生徒が通った。
1人はハリウッドで成功したケイリー・グラント、もう1人は2年下の無口で生真面目な生徒だった。
英国が生んだ優れた科学者の1人、理論物理学者のポール・ディラック。
Graham Farmelo(Author'The Strangest Man:The Life of Paul Dirac')「彼は極めて集中力が高く、ほとんど話さない。
人にあまり共感せず、生真面目な人物だった。
こうした性格は、彼を天才にする一方で、仲間との付き合いを難しくする点でもあった。
日常の会話でに無駄なことは話さない。
話の途中には、長い間を作った。
簡潔に伝える適切な言葉を探すためだ。
仲間はディラック度を作った。
1時間の会話でいかに黙っていたかを表す架空の単位だ。
いわば“内気度”だろうか。
こうした彼の性格は、辛い子供時代が原因だった。
しかし学校の授業は楽しんでいた。
特に数学と製図の才能があった。
学校で視覚的な想像力が育った。
Farmelo「数学の授業で記号を学ぶと、製図の授業でそれらを幾何学に結び付ける彼特有の物理を見る目がこうしてやしなわれたのだ。
本人も自分は優れた視覚型の人間だと強調した。
幾何学的な視点で物理学を見た。
数学記号に興味があるのではなく、数学の世界を視覚的に見ようとした。」

工学で視覚的な想像力を高め、その後ケンブリッジ大学で数学を学ぶ。
その頃真空の謎の解明に取り組み始めて、無の空間の振る舞いを明らかにした。
彼の理論は一見無関係な問題から発展する。
1928年当時、物理学は難問と格闘していた。
宇宙の振る舞いを解く2大理論が矛盾したのだ。
1つはアインシュタインの特殊相対性理論E=mc2で表される有名な理論。
極めて美しく簡潔に、高速に近い物質のふるまいを示した。
もう1つはプランクの量子の発見に都筑、極微の世界の法則を説明した量子論だ。
問題となるのは次の場合だった。
物質が量子効果を受けるほど小さく、特殊相対性が関わるほど速く動く場合だ。
特に電子の振る舞いを説明できなかった。
原子の中を飛び回る小さな粒子だ。
どちらの理論も正しいなら、2つの特殊相対瀬理論と量子論が両立できなければ、物理学の双壁の1つが誤りだということ。
融合の道を見つける必要があった。
成し遂げたのはディラック、彼が果たした特殊相対性理論と量子論の融合は、20世紀が誇る最高の数学的偉業の1つ。
そして偶然にも無の新しい特性を明らかにした。

彼の思考を非数学的に理解するために、ディラックお気に入りの映画を観よう。
『2001年宇宙の旅』だ。
好んだ理由を知れば、難問を解いた彼の思考が分るだろう。
Strangest Man「キューブリック監督が言っている。
言葉ではなく、視覚的なイメージだけを使って、優れた作品ができるか試したのだと。
ディラックの理論物理学によく似ていると思う。
彼にとって重要なのは数学の方程式、そして式の意味を視覚的に捉えた。」
抽象的な映像は彼をひきつけた。
視覚的な想像力を掻き立てられたからだ。
さらに彼には高度で独創的な思考力があった。
それらが1928年に実を結び、電子を説明する方程式が生まれた。
ついに2つの世界が融合した。
アインシュタインの特殊相対性理論と量子論の不思議な世界だ。
その式はディラック方程式と呼ばれる。
単なる記号の集まりのようだが、数学者にとっては美しい方程式。
複雑で対照的な数学的理論が融合し、明瞭に表現されている。
これはディラックが通った小学校にある銘板。↓

彼の方程式が記されている。
少ない記号で宇宙の真実を示している。
見た目はシンプルだが、数学の理論が広がる巨大な氷山の一角だ。
個々の項は多様な理論に枝分かれし、特別な関係でつながっている。
この方程式を基に多くの数学者が偉大な理論を発展させ、生み出してきた。
「例えば詩はもっとも圧縮された言語表現といえる。
少ない言葉の中に多くの意味が込められている。
ディラックの式は詩に似た簡潔さがあり、展開できる。
シェイクスピアの詩には常に発見がある。
ディラックの式も同じ、見直すたびに最初は気付かない新しい発見がある。
本人は、“式は自分より賢い”といった。
与えたより多くを語ると・・・」
この方程式は彼に奇妙なことを語っていた。
無の空間の概念を再定義することになる真実だ。
彼は電子を表すために、4つの式を使う必要があった。
γ(ガンマ)を使って表した式だ。
それにより特殊相対性理論と量子論が融合する。
しかし4つを要することが不思議だった。

彼や当時の物理学者達も最初の2つは理解できた。
実験室で目にする電子の動きを表している。
しかし残りの2つは不可能。
2つの式は何か別の電子の存在を示していた。
誰も見たことのない電子だ。

ここは私達が知る世界、ここにあるのは何倍にも拡大された通常の電子。
その電子を有する無数の原子がテーブルや私など、あらゆる物質を構成する。
ディラックは式が示す謎の新しい要素が、新しい粒子の存在だと気付いた。
それは電子のようでいて、通常の電子とは全く違うもの。
彼は次第に確信した。
方程式が表しているのは反電子と呼べるようなものだった。
特性は電子と正反対。
例えば電荷も逆。
原理的には反電子は、反原子を形成できる。
そして反原子は反テーブルを形成できる。
反私もだ。
それだけではない、物質と反物質がであうと、瞬時に消滅し、質量をエネルギーに変えると気付いた。
完全に消えるのだ。
こうしてついに無の空間の謎が解けた。
不確定性原理はほんの一瞬であれば突然物質が生まれえると示した。
そしてディラックが仕組みを提示した。
真空から物質が生まれて瞬時に消えているのだ。

もう1度箱を見てみよう。
粒子が空っぽの空間に現れると同時に反粒子が生まれる。
空っぽの空間から物質を取り除いたつもりでも、空間は常に“ゆらぎ”であふれている。
無の空間は賑やか、粒子と反粒子が一瞬だけ真空にエネルギーを借り、ペアで踊っているような状態だ。
そしてすぐに消え、エネルギーを返す。
電子や反物質に関するディラックの理論は、真空の新しい概念を作った。
それまで真空とは空っぽの空間だった。
相対性理論により、エーテルの必要性は消え、真空は空っぽと考えられた。
だが相対性理論と量子論を合わせると、新たなる振る舞いが確かになった。
電子と反電子がペアになって真空に出現しているのだ。
真空の至る所でこのペアが生まれている。
真空は何も存在しない空間から、物質と反物質の生成でにぎわう空間になった。
ディラックが考えた無の空間はさらに発展して“場の量子論”と呼ばれるようになる。
真空を飛び交う不思議な物質は“仮想粒子”と呼ばれている。
実は無の空間は大量の仮想粒子であふれているのだ。
仮想粒子は一瞬にして何兆回も生まれては消える。

仮想粒子による効果をこの目で確かめる。
米国の科学者ウィリス・ラムのおかげでそれが可能になった。
無の空間の活動を確認できるのだ。
確かめるには原子を凝視する必要がある。
しかしラムが優れた方法を考えた。

ラムは原子の量子法則を応用した。
電子は原子の中で特有のエネルギーを持ち、原子核の周囲を回っている。
彼は考えた。本当に真空の中が常に変動しているのなら、電子の軌道はわずかに揺らいでいるはず。
電子が飛行機だとして、乱気流にぶつかったら高度はわずかに上がる。
ラムの実験と同じように、真空室の中に原子が少数入っている。
彼はマイクロ波を使ったが、ここではレーザーを使って電子を調べている。
測定する物質の大きさは微小なので、装置には精密さが要求される。
ごく小さな物質のわずかな変化を検知するためだ。

“ゆらぎ”を測定したい電子の大きさがリンゴほどだとする。
その場合真空室は1.6兆kmに拡大する。
太陽系全体の大きさの100倍くらいだ。
光が上から下に届くのに40日かかることになる。
中はどんな様子だろう。
装置にレーザーを通す。
モニターには真空室の状況がもっとも小さな単位で表示される。

これは重要な事実を語っている。
真空の中で、電子がゆらいでいる量を示しているのだ。
真空が本当に空っぽなら、グラフは水平になる。
つまり空間からすべてのものを完全に取り除こうとしても、それは不可能なのだ。
宇宙の至るところで空間は真空に満ち、謎のエネルギーを持っている。

それだけではない。
ハイゼンベルクやデヒラックの法則を使えば、作用を受ける電子量を計算できる。
実際に実験を行った場合、その結果と理論値の誤差は100万分の1。
量子力学の理論は自然界をもっとも正確に示す強力な理論なのだ。
しかしもっと劇的に“量子のゆらぎ”を見る手段がある。
星に記録されているのだ。
現在の理論によれば、宇宙は真空から生まれると急速に膨張した。
つまり量子の世界の法則は、宇宙全体の大規模な構造にも適用できるはず。
宇宙が誕生した時、原子よりずっと小さかった。
小さな宇宙は一般的な物理の法則ではなく、量子の法則で動いていた。
全ての科学の中で、もっとも深遠な考えの1つといえるだろう。
量子の世界が現在の宇宙の構造を作ったという考えだ。
宇宙は単なる量子の世界だった。
そして何度も急膨張し、起こした。
まさに無が万物を形作ったのだ。
現在ではその仕組みも確認できる。

↑はビッグバンの後に発せられた最初の光、いわば万物の赤ん坊のころの写真。
この写真を撮ったのは、観測衛星WMAPのチーム。
高精度の衛星WMAPを使って観測チームは受精後の宇宙の画像を極めて詳細に調べた。
その結果、ごくわずかな温度の差を確認した。
まもなく温度の違う場所は“傷”だと分かった。
真空が宇宙に残した傷だ。
宇宙が最初形作られた時、量子真空がこのムラを作った。
つまり宇宙の物質は不均一に拡散したのだ。
それが巨大な塊となる。
そして銀河や銀河団へと成長して今の宇宙を作ったのだ。
元々空っぽだと考えられていた量子の世界の実態が解明された。
実はあらゆるものを形作る源だったのだ。
無である真空に沸き立ったエネルギーと量子ゆらぎ、それらは種。
現在の宇宙を形成した種なのだ。
この考えが新事実を明らかにした。

現在の定説によれば、初期の宇宙は真空から急膨張した。
その時大量の物質だけでなく、ディラックが考えた奇妙な物質も生まれる。
反物質だ。
しかし現在の宇宙は物質で作られ、ほとんどの反物質は消えたようだ。
量子論によれば、同量の物質と反物質ができたはず。
だが宇宙が冷えるにつれ、消滅した時完全には消えなかった。
10億個の物質と反物質のうち1つが残った。
物質と反物質は消えて放熱し、高温の宇宙を作った。
その放射が宇宙マイクロ波背景放射。
そして10億個のうち消えずに残った1つの粒子が銀河や恒星や惑星、人間を形作った。
つまり人間は大量の物質と反物質の残骸。
初期の宇宙の遺物。
想像を絶する大爆発が残したものなのだ。
これらの理論は全て、無を理解しようとした純粋な探究心から生まれた。
空っぽだと思われた空間が、今では変わった。
宇宙のもっとも深い謎をたたえる空間へと。
トリチェリやパスカルの実験から約400年が経った。
私達はこれまでで最も詳しく無の世界を理解し始めている。
そして次第に現実世界の真実が明らかになった。
私達が誕生した無と、私達を包み込む無限の宇宙、2つは深く結びついているのだ。

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That's Impossible!SF世界が現実になる日☆Weather Warfare気象兵器


人類は神のまねごとをして天候を操り、武器として使いたいと願ってきた。
稲妻、豪雨、ハリケーン・・・それらを敵に向けることができたら・・・
天候はすでに兵器利用されているのだろうか?
異常気象をどう理解すれば操れるのだろうか?
どうすれば不可能が可能へと変わるのか。
そしてそれは未来に何をもたらすのかを検証する。

Triggering Lightning
2008年7月11日、ニューメキシコ州ソコロ軍の西に位置するMagdalena山脈の頂上に、エリッサ・イーストベッドさんの地下研究室を訪ねた。
「この地下室は天井が地面と同じ位置。」
彼女の研究目標は、指定した標的に稲妻を落とすこと。
「稲妻を落とす実験の目標は、発生の引き金を解明すること。
稲妻については不明な点が多々あるが、特に何が引き金となって稲妻が起きるかは最大の謎。
稲妻が光っている間の現象については理解が進んでいるのに、発生するキッカケは全く分っていない。」
稲妻は雷雨の際に発生する雲の中で浮遊する氷の結晶がぶつかり、大規模な電界を形成する。
しかし発生の引き金は謎。
イーストベッドさんの研究は撮影が禁じられている。
研究の場も、分厚い岩に覆われた地下。
その真上には雷雲に向けて発射するロケットが備えられており、ロケットは1600m近いワイヤーで地上とつないである。
稲妻が研究所を直撃する仕組みだ。

「どこに落ちるか分らない稲妻の矛先を誘導する。
モニターで雲の状態を監視し、付近で稲妻が発生しそうだと確認すると、ロケットを上空に向けて発射させる。
落ちる場所が分らない稲妻の矛先を、ロケットに向けさせるのだ。」
これまでに何本となくロケットを打ち上げた。
「宝くじを当てようと狙うようなもので、完璧に環境を整えて、適正な的を見計らっても、稲妻を捕まえられるとは限らない。」
午後3:20、6本目の打ち上げで見事成功した。

↑ 稲妻がロケットに直撃する映像
何百万ボルトにもなる電気パルスがワイヤーを通して地上に伝わり、データが捉えた。
「映像では稲妻発生の瞬間にまっすぐな閃光が見える。
この直線はロケットをつないでいるワイヤー、その先にロケットがあり、ロケットの先には残りの稲妻がある。」

では、戦場で敵の装甲車を稲妻の標的にした場合を考えてみよう。
装甲車の上空にワイヤー付きのロケットを打ち上げ、稲妻を直撃させるとしたら・・・
イーストベッドさんの研究を行っているのは軍事を目的としないニューメキシコ工科大学のラングミラー研究所。
しかし稲妻発生の仕組みが分れば、兵器利用も夢ではない。
破壊力のすさまじい自然現象は他にもあるが、中でも稲妻は、たった1発で8km以上先に届き、最高温度は太陽の表面温度のおよそ5倍に相当する28000℃。

Nick Pope(British Ministry of Defence(Ret.))「確かに稲妻にはとてつもない殺傷力がある。
しかしそれより重要なのは、現代的な兵器の心臓部を占める精密機器をショートさせること。
稲妻が落ちればレーダーシステムがやられ、誘導装置も作動しなくなり、あらゆるコンピューターソフトウェアも妨害されるだろう。」
全能の神ゼウスのように、敵に向かって稲妻を投げつけることができたら、最高の気象兵器だろう。

稲妻や豪雨やハリケーンといった気象を利用して気象兵器とするには、3つの克服すべき障壁がある。
[その1]気象兵器の発動が必要とされる時と場所を選べること。
[その2]稲妻を敵の施設に向けるなど、気象兵器として標的を絞れること。
[その3]気象兵器など存在しないと否定できること。つまり誰が攻撃を仕掛けたか分らないようにすること。

ネバダ州にある稲妻研究所では、グレッグ・レイさんが発生のメカニズムを研究している。
その方法は、稲妻を生成すること。
研究室には、1900万ボルトの電流を流し、およそ6000℃の熱を発する。
2台の鉄のコイルが備え付けてある。
レイさんは稲妻が航空機や一般家庭、自動車に及ぼす影響を研究し、それらを雷雨から守る目的でこの研究所を設立した。

「稲妻とは、空から地球に向けた電流の放出。
雷雲が発生し、その内部の電位が1億ボルトから3億ボルトになると、何らかのメカニズムが働いて、雲から地上に向けて放電される。
とてつもない量のエネルギーが瞬時に流れる。
1回の落雷で、アメリカ西部の電力がまかなえるほど。
ただし瞬間的に過ぎない。

ネバダ・稲妻研究所では、稲妻の生成を試み、大規模は電気的異常を研究している。
目標は、およそ90mの稲妻を生成すること。
レイさんの装置で実験してみよう。
テスラコイルを作動させると、雲の中と同じように1900万ボルトの電流が空気中に生成されてゆく。
車のエンジンをかける時、電力を供給する点火プラグだと考えればよい。

電荷を帯びた粒子が空気中でぶつかりあい、火花を散らすことで稲妻が発生する。
今回の実験では、およそ6mの稲妻ができた。
自然界で発生する稲妻の小型版だ。

レイさんは、この10倍の稲妻を生成できる研究所を建設中。
レイさんやイーストベッドさんは、兵器の知識もなければ、稲妻の軍事利用に興味もない。
しかし科学者が稲妻の生成について解明すれば、軍はそれを利用するだろう。
秘密裏に稲妻を発生させ、何かに落とす。
その理論は100年ほど前に活躍した伝説の発明家・ニコラ・テスラに端を発する。
ニコラ・テスラは一風変わった天才で、エジソンのライバルとして有名な人物。
1891年ごろ、テスラはタワーのような変圧器・テスラコイルを発明した。
それは電気工学の研究で、高電圧の電流を発生させる際に現在も使われている。
現在、住宅や家電に利用されている交流電流を開発したのはテスラ。

人類が天候を操るすべを探求し始めたのも、キッカケはテスラだった。
ELF波とも呼ばれる超低周波を利用して天候を操作できるという恐ろしい説をうちたてた。
ロックコンサートに行くと、スピーカーからの大音響に低周波を感じるだろう。
ELF波はそれと似ている。
それはごく低レベルの電流で、電力線や一般家庭の電気配線、自動車内部の電子機器などから発せられている。
通常なら、微弱なため、人体に害は及ばない。
テスラは超低周波を大気圏の上層部である電離層に届くよう発すれば、天候を操作できると考えた。
超低周波がもたらす熱が、電離層の分子構造を変化させ、電離層を外側へ押し出す。

Nick Begich(Author,Angels don't play this haarp)「電離層をある程度広範囲で熱すると、その部分が外側へ押し上げられ、宇宙空間に柱のようなものができる。

すると大気圏の下の部分が空いた部分を埋めようとするために、その部分のジェット気流が変化する。
それにより、天候を操れる。
つまり熱せられた電離層が、ダムの役割を果たし、ジェット気流の方向を変える。

ジェット気流は地表からおよそ10000〜15000m上空を最大時速500km/hで流れている。
Dr.Brooks Agnew(Phoenix Science Foundation)「ジェット気流は高速で動く空気の帯で、大量の雨を地球にもたらす。
高度15000〜18000m上に存在する大河のようなもの。
それが世界中の水を動かしている。
雨を降らせ、嵐を起こし、地球を活性化している。」

テスラの説を基に、新世代の気象兵器が開発されるだろうか?
アメリカはすでに気象兵器に攻撃されているのだろうか?
1976年7月、世界中で通信網が原因不明の機能停止状態に陥った。
アメリカ全土でアマチュア無線の愛好家が、不規則な無線電波を傍受する。
北アメリカ大陸では、ラジオやテレビ、電話通信が静電気によって妨害された。

Jerry E.Smith(Author,Weather Warfare)「10回続いてしばらく止まり、また10回続いて止まる。
軽くたたくような信号だった。」
アメリカは謎の信号が当時のソビエト連邦から発信されていることを突き止める。
それには害のなさそうな名前がついていた。
Russian Woodpecker(ロシアのキツツキ)
アマチュア無線から聞こえてきたのは、カタカタと叩くような音だった。
衛生写真からロシアが秘密裏に巨大な無線送信機を建設していたことが判明。
そしてそこからELF波とも呼ばれる超低周波を北アメリカ上空の大気圏に向けて発信していたことも分った。
ロシアは最後に傍受された1989年まで、その信号を発信し続ける。
その目的は?
Mark Farmer(Military Aviation Journalist)「ロシアのキツツキは巨大なレーダーを使い、おびただしい量の無線周波数を発信していた。
そのパルスが発信されるたびに、カタカタという音をたてた。
そのパルスはとてつもないエネルギーを持っていた。
彼らの目的は、アメリカの弾道ミサイルがソビエトに向かっていないかと監視することだった。
当初はアメリカのミサイル発射を早期に検知するため、ロシアが配備したこうはんいのレーダーだと言われていた。
しかしもっと不吉なことが行われていたとする研究者もいる。
Smith「信号が発せられると奇妙な現象があちこちで起こった。」

1982年国防総省の研究者・エル・ポンテがロシアのキツツキは実際のところ大気圏の上部に人口の電離層を作っていると主張した。
つまりジェット気流を変化させ、地球規模で風の流れを変えたことを意味する。
およそ100年前、ニコラ・テスラが理論付けた通りだった。
Smith「軍の研究機関では、超低周波を大気圏に放ち、空気の動きを変化させることで何ができるかについて調査されていた。
そして一部の研究者がジェット気流を変化させ、気象を操るのだという仮説をたてた。」

キツツキが稼働していた頃、奇妙な現象が起きている。
1987〜1992年にかけてカリフォルニア州は、アメリカ史上最悪の干ばつを経験した。
作物が枯れ、家畜が死んだために、食品の価格が上昇し、人々は恐れ、科学者は困惑した。
一部の研究者は、カリフォルニアの干ばつが西海岸からおよそ1300km沖にとどまった高気圧のせいだとした。
それが普段なら沿岸に到達するはずの湿気を帯びた太平洋上空の空気をはばみ、極端な異常気象を起こしたというのだ。
1980年代初頭のジェット気流 ↓

高高度の風が湿った大気をアメリカ南西部の海岸へと押しやっている。
矢印は、東へと吹く風向きを示している。
しかしアメリカ海洋大気圏局NOAAによると、カリフォルニアで干ばつが発生した1988〜1992年にかけてジェット気流が異常だったようだ。
風向きが変わり、西から東へではなく、東から西へと吹いた。
そのため西からのジェット気流は突如弱まり、干ばつを起こした。
1995年までにジェット気流は通常に戻った。

ソビエトは気象兵器の使用を否定したが、それは予想されたことだと言う人もいる。
NOAAの一部門、国立気象局に所属する専門家たちは、ジェット気流の異常を説明できていない。
予測不可能な自然現象だった可能性もある。
しかし1992年の2月になり、アメリカが奇妙なアンテナ群の建設を始めたのは、これと無関係ではない。
アラスカ州Gakonaに位置するHaarpだ。
Haarpは高周波活性オーロラ調査プログラムの略語で、空軍と海軍、それに多くの研究機関が協力している。
世界最大級の放送局だが、発信しているものは人間の耳では聞き取れない。
トップ権を有する独特の性能で、アンテナから発信されるエネルギーを集約して、大気圏の上層部である電離層に送り込む。
Haarpは高さおよそ22mのアンテナ180本が集まり、1本の巨大な操作可能なアンテナとして機能する。
この場合の操作とは、何百万ワットに及ぶ超低周波を地危険のある領域に集約させることを意味する。

Smith「ここで話題にしているのは、360万ワットもの電力。
北アメリカ最大のAMラジオ放送が5万ワットであることを考えれば、どれほど大規模か分るだろう。
つまりHaarpはラジオ局の72倍に相当する電力を直径およそ19km、厚さおよそ4kmにわたって高度145kmの上空に放っているのだ。
Haarpが発信しているのは、アンカレッジからおよそ480kmの位置。
アメリカ軍はHaarpは電離層の物理的、電気的な特徴を民間利用、及び防衛目的で研究しているにすぎないと説明する。
しかし別の説が浮上している。
Haarpによって照射される高いエネルギーが、大気圏を熱し、異常気象を起こしているのではないかというのだ。
「Haarpが天候の操作に使われているのは、軍の記録から分る。
文書では記しているのに公では否定している。」

Agnew博士は超低周波を30年にわたって研究してきた。
その博士がHaarpが電離層に影響を及ぼすことで、天候を変えられると認めている。
「Haarpはジェット気流に直接作用しないが、間接的には可能。
電離層を外側へ押し上げれば、その下の成層圏も隙間を埋めるために上昇するからだ。
成層圏が上昇すれば、ジェット気流もつられて動くので、大気圏を移動する雨雲のコースが何百kmもずれる。
Haarpが大気圏を操作する仕組みを実験で確かめよう。
Agnew「これは雨雲発生器。
超音波噴霧機は雲の中にあるのと同じ水の分子を作りだす。
容器の中がごく小さな水の分子で満たされてゆく様子が見える。
水蒸気で満たされて、底面に水滴が溜まりつつある。
高度15000mの上空に浮かぶ雲の内部はちょうどこういった感じ。」
雨雲発生器の底に、超低周波発生器を備え付けるAgnew博士、Haarpのミニチュア版だ。
「わずか100ワットだから安全。」
博士が超低周波発生器を生成した小さな雲に向けて放射すると、雲は容器に充満していた水分を伴って上へと移動しはじめた。
「かがむとアンテナの上にはっきりとした層ができていると分る。
Haarpと全く同じように、このアンテナは水の分子を押し上げている。
この実験では、アンテナより上へ雲を押し上げただけでなく、雲が容器からほとんどなくなった。
Haarpの働きもこれと同じ。
水の分子を電離させ、宇宙空間へ押し上げる。」

地球上にはHaarpの他にも低周波発生器がいくつかある。
アメリカはその内の3つを運営している。
アラスカ州のGakonaとFairbanks、プエルトリコのAreciboだ。
ロシアがVasilsurskに1基、EUがノルウェーのTromso近郊に1基所有している。
各国の発生器を連動させれば、世界中のどこであろうと、気象変動を起こすことが可能。
ジェット気流のコースを大幅に変え、豪雨や干ばつを発生でかもしれない。
ハリケーンを動かすことさえ可能だろう。

大気圏を熱して高気圧の領域を作り、ハリケーンの進路をそらすのだ。
アメリカ政府はHaarpは研究施設であるという見解をかたくなに貫いている。
では、Haarpが稼働し始めて以降、一部の専門家が大洪水、ハリケーン、地震といった奇妙な異常現象を報告しているのは単なる偶然だろうか。

Haarpの稼働は1994年に始まり、建設は2007年まで続いた。
現在世界の5ヶ所に電離層を熱する施設があると報告されている。
他にも電離層を加熱できる装置が20基ほどあるのではないかとも言われている。
それらが気象兵器として使われたという確固たる証拠はないものの、電離層に影響を及ぼすことは可能。
2001年12月、カリフォルニア州エイムズ研究センターである発見があった。
100を超えるマグニチュード5.0以上の地震を調査するうち、そのほとんどが電離層での電波妨害が観測された後に発生していると分った。

Agnew博士は1980年代に超低周波のパワーを体験している。
あるエネルギー企業に委託された、特に値の低い低周波を使って石油と天然ガスの埋蔵地を探していた時のことだった。
地球断層撮影法という方法だった。
博士はその時体験した現象について、Haarpと似た、この低周波発生装置が地震を誘因したと信じている。

「1987年春、オレゴン州のRoseburgに到着し、石油と天然ガスを探して低周波発生装置を使った。
しかしその日は予想外の結果に終わった。
装置を作動させた瞬間に、マグニチュード4〜4.5の強めの地震が発生した。
私達は装置が及ぼした影響に驚いた。
そこは太平洋岸北西部で、大規模な断層があり、地震が頻発する地帯。
そこで装置を作動させたところ、地震が起きた。」
では人工的に地震を起こす方法とは?
「これは当時調査した場所の縮尺模型、1987年に石油と天然ガスを探査した時の状態を模してあり、地下のここに断層がある。
石は断層が地底にかけている圧力を表している。
ここに向けて超低周波を発すると、それが地震を引き起こす。」

実験に必要な超低周波を出すにはステレオスピーカーを利用する。
「超低周波は自動車についたスピーカーと似ている。
カーオーディオは身体に震動が伝わる。
超低周波も地球を震動させ、またその際に共鳴が起きれば破壊的な影響を及ぼす。」
スピーカーをオンにすると低周波が発せられる。
砂が細かく振動する様子が検知されてから数秒後、断層を表す石が動いた。
「ほんの2〜3秒だった。
模型で共振周波数が発生し、岩に重力をかけた。
現地で同じことをすれば、数100mにわたって震動を感じるだろう。
もともとこういう地形なら、それを動かすエネルギーを発生させることで地震が起きる。
縮尺模型なので、電力はわずか30ワットだった。」
アラスカ州GakonaにあるHaarpの放送アンテナが電離層に向けて超低周波を発すると、それは電離層で反射して、大地や海にもあたる。
意図的にしろ、偶然にしろ、360万ワットもの電波が不安定な断層に照射される可能性はあるのだ。
Agnew博士によると、それが大地震を起こしかねない。
Nick Begich(Author,Angels Don't Play This Haarp)「不安定は地層を崩す原因を考えてみよう。
崩壊しそうな雪原を歩くようなもの。
地震の引き金となるもの、それはすでにギリギリまで圧力がかかっているところへ低周波を当てること。
ごく小さな刺激でも、エネルギーは解き放たれる。」

陰謀論者はHaarpが過去数年間にイラン、中国、アフガニスタンなどといったアメリカが敵対する国で、すでに地震を起こしたと信じている。
他にも驚くべき可能性がある。
Haarpが空で発生する異常現象に関わっているという人もいるのだ。
近年世界中で奇妙な形をした雲が観測されることが増えている。

William Thomas(Author,Chemtrails Confirmed)「北アメリカにいると、上空で格子状に交差したり、平行に連なったり、アルファベットのXに見える雲を見ては不思議に思うはず。」
一部の研究者は、そういった奇妙な雲を兵器ではないかと疑問視している。
最初に出現したのは高高度を飛ぶジェット機の飛行機雲だった。
その飛行機雲が何時間も消えないのだ。
人工的な雲を生成し、丸1日形をとどめるものもある。
それをChemtrailと呼ぶ研究者がいる。

ThomasはChemtrailに関する本の著者、1990年代後半から、もう1人のジャーナリストと共に、空に現れる不思議な形を雲を研究してきた。
「連邦航空局の高級官僚の証言を得た。
ディープスカイと我々が呼ぶことにしたその人物は、Chemtrailの真相について証言している。
それによると、化学物質からなる雲を指定された空域に高高度から噴霧する計画のようだ。
その空域では、アメリカ空軍の空中空輸機の周辺を旅客機が普通に飛び交っている。
ChemtrailはHaarpと併用されているという説だ。

敵の上空に金属酸化物を散布した上で、Haarpから超低周波を照射し、その金属酸化物を熱する。
その空域では気温が上昇し、38℃を超える。
すると本来なら雲を形成し、雨をもたらすはずの水蒸気が集まらなくなる。
Haarpが生成する超低周波は、電離層で跳ね返り、地球に戻る際、遠方に到達する。
つまり地球上のあらゆる場所が射程に入るのだ。
「Chemtrailは乾燥剤の役割をして、大気中の水分を飛ばすという危険な側面がある。
言い換えればその種の化学物質は、大気圏を乾燥させて干ばつを起こす。
Chemtrailが軍事利用された場合、敵国で干ばつが続き、食料が底をつくために降伏を強いることになるだろう。

気象兵器は他にもある。
雨だ。
それは大洪水となり、地図上の都市を消し去るかもしれない。
偶然とはいえ、気象兵器が洪水を引き起こしたらしい実例がある。
1952年8月15日、イングランドの町Lynmouthの近郊を豪雨が襲った。
川が増水し、大勢が亡くなった。
イーストリン川とウェストリン川が氾濫、BBCによると、およそ9000万トンもの水が、リンマウスの町に押し寄せたという。
遺体は海に流され、見つかることはなかった。
根こそぎ流された木々が橋にひっかかり、水をせき止め、そこに溜まった水が壁のように高くそびえ、巨大な石を町まで流し、建物を壊滅させた。
これは単なる自然の猛威だったのだろうか。
実はイギリス軍の実験による影響だとする説が広まっている。
当時イギリス軍は、雲を発生させる研究を行っていたのだ。
伝えられるところによると、1952年8月15日、イギリス空軍のジェット機が、リンマウス上空を飛んでいたのが目撃されている。
時より雲の上に隠れ、見えなくなったという。
それは通常の訓練飛行だったのだろうか?
それとも一部の人々が指摘するように、雲の間にヨウ化銀を撒いていたのだろうか。

ヨウ化銀は雲の生成によく利用される化学物質であり、雲の中にある氷の結晶を結合させる働きをする。
氷の結晶が結合して大きくなれば重さが増し、雨となって大地に降り注ぐ。
1952年の運命の日は、記録的な降雨量となった。
イギリス空軍は人々に告知することもなく、雲を生成する実験を行ったのだろうか?
Nick Pope(British Ministory of Defence(Ret.))「軍用機が奇妙な飛び方をする様子を目撃した人がいる。
それにしばらくして綿雲作戦と呼ばれる実験があったという説が浮上した。
天候を操る実験だったようだ。
ところがその綿雲作成にまつわる文書は、ほとんどが消えた。
公文書として残されていない。」

それから10数年を経て、今度はアメリカ軍が気象兵器の実験を行った。
ベトナム戦争が激しさを増した1966年のことだ。
アメリカ軍は天候を利用して敵の動きを遅らせる装置を開発していた。
内戦を影で支えていたアメリカ軍は、実践に加わるようになったものの、それがうまくいっていなかった。
アメリカは地上戦での成果をあげられなかったために、戦いの場を戦場の上空に広がる大気圏へと移した。
空軍は革新的な技術だったPopeye計画の実行を決断した。
Popeye計画は、雲の生成を含む天候操作だった。
ベトナム特有の季節風がもたらす雨を生成して増やす作戦だ。

実験は事前に軍用機がヨウ化銀の粒子をラオスがある半島上空の雲に散布することから始まった。
ボロベン高原の東に位置するSe khong川の流れる谷間の上空だった。
ヨウ化銀の散布は50回に及び、生成された雲の82%が短時間に雨を降らせた。
Popeye計画は作戦へと変わり、ベトナム戦争中に正式な軍事行動として採用された。
ホーチミンルートの上空で雨雲を生成することによって、雨季を長引かせ、異常なほど多量の雨を降らせるのが作戦の目的だった。
ホーチミンルートは北ベトナム軍の主たる物資供給ルートだった。
南ベトナムで実戦を繰り広げている部隊及びベトコンに物資を送るための道だった。
なので北ベトナム軍にとって戦略上、もっとも重要なルートだった。
アメリカと南ベトナム軍からすれば、敵の供給ルートを遮断することが求められる重要な標的だった。

Popeye作戦の目的は、ホーチミンルートをぬかるみに変え、地滑りを起こさせ、橋を流すことだった。
アメリカ軍は戦うのではない。
“泥沼を作れ”というキャッチフレーズを掲げた。
1966〜1972年にかけて2600回を超えるミッションを行い、降雨量を増やして雨季を30〜45日ほど延長させたようだ。
しかし敵は自転車で物資を運び、泥沼を進軍し、動きを遅らせることはなかった。
天候の軍事利用は効果が限られていた。
しかし技術はすでにあり、それが確立した時に訪れる。
暗い未来への布石となっている。
ある恐ろしい事件を証拠としてあげる歴史家もいる。

2005年8月23日、アメリカ国立気象局は、バハマ沖に発生した小規模な嵐を観測した。
建物が破壊されたり、人命が奪われることはほとんどない規模で、その時点では熱帯低気圧12号とだけ呼ばれていた。
ところが予想に反して成長し、最大級の嵐となった。
風速は毎秒78mほどで、カテゴリー5のハリケーンとみなされた。
それがハリケーンカトリーナ、メキシコ湾岸の各州に上陸したカトリーナは、アメリカ史上最大級の災害をもたらすことになる。
被害総額はおよそ810億ドルで、死者は1800人を超えた。
その年に発生した他のハリケーンと同様にカトリーナも大型のハリケーンにはそれまで見られなかった独特の動きをする。

あり得ないことが起こった。
その1つが直線に近い軌道をとったこと。
ハリケーンは普通まっすぐに進まない。
信じがたい不気味な説が浮上する。
カトリーナは武力をもって狙いを定め直撃したとか、ロシアか中国の気象兵器による攻撃だったと信じる人々がいる。
上陸の直前、カトリーナは急に90度向きを変え、沿岸に沿ってかなりの距離を進み、その後上陸した。
そこで敵がハリケーンにアメリカを襲わせたのではないか、アメリカはハリケーンによる攻撃を受けたのではないかとの疑念が生じた。
今のところ陰謀説を裏付ける証拠はない。

ハリケーンは気まぐれに気道を変えたのだという意見が大多数。
しかし軍事利用された可能性は消えない。
翌年の2006年にも奇妙なことが起きた。
アメリカ国立気象局によると、この年はハリケーンが全く上陸しなかった。
アメリカ軍はハリケーンをかわすためにHaarpを利用したのだろうか?
アメリカ南東部の上空にあった不規則な高気圧体がそれを裏付けるとSmith氏は指摘する。
「それまでハリケーンシーズンにアメリカ南東部を高気圧体が覆っていたことは全くなかった。
なのにそれが3年続いたのだ。
高気圧体はピンボールマシーンのバンパーのような役割をした。
はじかれて飛んでくるピンボールを跳ね返すように、ハリケーンを跳ね返し、海に戻した。
Haarpが完成した翌年に、高気圧体が出現したのだから納得がゆく。」

気象学者たちは高気圧体は異常気象の現れ出で、よくある自然現象だとしながらも、その高気圧の強さに困惑した。
それは1988年から1992年にかけてカリフォルニア上空を覆ったものと同じ人工的な高気圧なのだろうか。
政府は今も気象兵器の存在を否定しているが、その態度とは裏腹な事実もある。
アメリカ空軍の報告書から、2025年までに天候を兵器として利用したいとする軍の願望がはっきりと分る。
中でも特に次の記述が懸念されている。
“天候の操作はすさまじいパワーで軍事力を増強するものであり、戦場となる全領域において活用できる。”

2025年はすぐそこ、この先気象兵器の先行きが懸念されている。
最悪の筋書きは、衛生に搭載した気象兵器が地球に照準をあてること。
砂漠に雨を降らせたり、北極を熱したりするかもしれない。
上空のジェット気流を敵に変えられたら、北アメリカは氷河期になるかもしれない。
今から50年もすれば、地球物理学さえ兵器利用されるかもしれない。
将来は爆弾や銃弾ではなく、地震や津波、天候の操作が武器利用されるかもしれない。
気象兵器は死をもたらす技術、それが生活の質を高めることはない。
気象兵器がもたらすものはとてつもない環境破壊であり、生命の損失。
将来は天候を操るものが地球を支配するのかもしれない。

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Ancient Aliens古代の宇宙人☆Aliens and Evil Places

死の谷、自殺者の森、死者の山・・・
地上には何千年も前から、呪われた邪悪な地が存在している。
忠告をないがしろにした人々は、謎の失踪を遂げた。
あるいは無残な死を迎えたと語られている。

日本、山梨県、富士山の足元、青木ヶ原樹海、毎年およそ100人がこの森を訪れるが、散策をするでも、探検をするでもなく、自殺をしに来るのだという。
自殺の名所として知られるために、引き返して助けを求めるよう促す看板が以前から森の入り口に立てられている。
数か月前から置きっぱなしの車・・・
持主は森の中へ入っていってしまったのか?
Santiago Stelley(Producer"Aokigahara Forest")「日本の人々は自然と密接につながっている。
引き返せるよう目印が残されているから、自殺を決意して来たわけでもないのだろう。
目印は、すぐ見て分るよう目立つ形で残されている。

たどって森の奥深くに入ると、バッグやテントが置き去りになっていて、命を絶つべきか長いこと悩んだのだろうと思われる。
この森では1年に1度、見回りがされるが、通常70〜150体の遺体が発見されているという。
そしてその数は年々増加する一方。」

Azusa Hayano(Gelogist/Environ Mental Researcher)は過去20年間、この現象を研究し続けてきた。
名前入りの遺書「今までの人生、嫌なことしかなかったので来ました。
誰も探さないでくれ。2009.5.18  PM12:45」

↓人形に釘が打ってある

命を絶ちたいと願う人を何百年もの間引きつけてきたとされる青木ヶ原樹海は、恐ろしく不可解な行動へと人々を駆り立てる何かを持っているのだろうか。
Peter Fiebag(Author,Eternity Machine)「富士という名前は、日本の先住民アイヌが崇拝する女神フンチが住む山であったことに由来しているとする説がある。
そこから転じて富士と呼ばれるようになった。
この女神は人々に知識をもたらしたとされるために、今も富士さんは霊山として人々に崇められている。」
Bill Birnes,J.D,PH.D.(Author,The Haunting of America)「日本の富士さんは、世界の中心と言われている。
世界中に天と地を結ぶ場所を語る伝説が残されているが、ここもその1つで、こういった場所はあの世への入り口と考えられている。
ここは人間が地球から天上界へと旅立つための通過点で、また別世界の者たち、つまり宇宙人が地上へ降りてくる場所でもある。
多くの人たちが自殺しようという固い決意をして富士さんを訪れるのは、現在の生から自らを開放して世界軸を通り、より高い次元にある次の世界へ生まれ変わろうと考えてのことなのだろう。」
北米大陸沖にあるバミューダトライアングルのように、青木ヶ原樹海には、UFO目撃事件が多発していることからも、異次元トンネルの入り口がここに存在する可能性が考えられるという。

Pillip Imbrogno(Astronomer/Author,Files From the Edge)「異次元トンネルの存在が考えられる多くの地域では、磁気異常が発生している。
世界中に存在する古代の聖地でも、数多くの場所でプラスとマイナスどちらかの磁気異常が見受けられるものだ。」
Pillip Coppens(Author,The Ancient Alien Question)「何らかの方法で人間の意識を変える力を持つ霊山が世の中には存在する。
そのエネルギーのために住む事もできず、奇妙なことが起こるパワースポットだ。
古代に異星人が訪れた可能性や、現在UFO現象が起こっていることが必ずしも自殺と関連しているわけではないと思うが、ここが通常考えられない奇妙なことが過去にも現在にも起こっているエネルギーを秘めた地であることだけは間違いない。」
ここには異次元トンネルや生還移動装置があって、魂が別の次元へ旅立っているのだろうか?
それが昔から死を求める人々がこの森に引き寄せられる理由なのだろうか。
奇抜ではあるが、ありうる仮説であると一部の古代宇宙飛行士説の論者や研究者たちは考えている。

その一方で自らの命を守るために戦おうとした人々がいたことを裏付ける証も存在する。
彼らにとって、別世界への旅立ちは、全く喜ばしくないことだったことだろう。
1959年2月、9人の登山隊がロシアのウラル山脈に向けて出発した。
目的地である山の名Otortenは地元のマンシ人の言葉で、行ってはいけない場所を意味する。
Paul Stonehill(Author,UFO Case Files of Russia)「メンバーには経験豊富な者が3人いたが、残りは学生で若い人たちばかりだった。
以前にもこの難所を登った経験があって、勇敢で強い意志を持つ若者たちだ。
出発から4日目の晩、悪天候により一行はある場所で身動きできなくなった。
マンシ語で死者の山を意味するこの場所は、異常に険しくて、何とも異様で人を寄せ付けない場所だった。

雪と共に凍てつくような風が吹きすさび、生き物もほとんど住んでいない。
一行は開けた場所にテントを張って、2月1日の夜を過ごすことに決めた。
山の頂上からそれほど離れていないところだ。
1.5kmほども戻れば森があったのだが、1日を無駄にするのが惜しいと思ったのだろう。
それから10日たっても9人が目的地に現れなかったために、軍のレスキュー隊が捜索を行った。
その結果置き去りのままになったキャンプ設営地と、酷く破損したテントが発見された。
調査によって、テントが内側から引き裂かれていたことが判明した。
また足跡からは、逃げ出した者たちが裸足、もしくは靴下をはいただけだったということも分かった。
捜索隊は森に続く足跡を辿っていったが、彼らが見たのは目を疑うような光景だった。
9人すべてが死んでおり、発見された遺体はどれも酷い損傷を負っていた。
身体には火傷をおい、放射能にさらされたものや、舌が失われた者もいた。
急激に老化したかのようで、皮膚はオレンジ色に、髪は灰色に変わっていたという。

メンバーの内3人には、高速で走る車にはねられたかのような傷が残されていたが、傷は内部だけで外傷はなかった。
あばら骨は卵の殻のように粉々に砕けて心臓に入り込んでいたが、皮膚には何の傷も残っていないままで、何らかの兵器が使用されたようにも見えた。
未知の力が一行を襲ったのか?
それは周囲の雪や木には全くダメージを与えず、人間だけを狙って攻撃できるものだったと思われる。
公式発表では、9人の死因は低体温症ということだったが、捜査の式に当った人物は報告書へのサインを拒み、担当を外れることになる。

地方警察によって捜査が行われていた時に、早い段階で担当を降ろされたチーフがいた。
徹底した調査を行う人物だったために、事実が明らかになるのを防ごうとしての処置だったのだろう。
警察当局は、何とかして事件そのものを隠そうとした。
事件のことを口にすることさえ実際には禁じられていたようなものだ。
遺体は誰の目にも触れないように、亜鉛の棺に納められ、埋葬された。
しかし大々的な調査が行われて、それを多くの人が見ていたこと、また遺体の変色など、驚きの事実が数々あったために、情報が漏れて事件は報じられることになった。
これは旧ソ連で起こったもっとも不可解な殺人事件で、犯人は私達の知らない未知の者であったのか?

数年後、捜索隊のメンバーが証言を始めた。
事件当夜、空に浮かぶオレンジ色の球体が目撃されていたと調査ジャーナリストのミハイル・ガーシュタイはいう。
「死亡事件の起こった夜、地元住民によって見確認飛行物体が目撃されていた。」
個の球体そのものが生命体であったかもしれないし、宇宙人の着陸船であったかもしれない。
ロシア各地の歴史を調べたところ、このような荒涼とした地域をはじめ、様々な場所に火の玉が現れていた。
住民もその存在に気づいていた。
生活の一部となっていたので、さして気にとめることもなく、ただ災害がもたらされないよう祈っていた。
というのもこういった遭遇で被害が加えられることはほとんどないものの、時折この事件のような大惨事が起こることがあったからだ。
死亡した9人はなぜ命からがらテントから飛び出し、逃げねばならなかったのだろう?
また、何があのような惨い死をもたらしたのだろうか?
古代宇宙飛行士説で言われるように、地球外生命体の襲撃を受けていたのだろうか?

Birnes「火の玉は意図的に攻撃したのではなく、一帯を調査していただけで、そこに入りこんだために巻き添えで被害にあった可能性もある。
おそらくこの玉から膨大なエネルギーが発っせられていたために、人体は急激に老化して、その光線を浴びることで様々な生物学的損傷が引き起こされて死に至ったのだろう。」
Imbrogno「行ってはいけない場所、死者の山等と呼ばれる場所で、UFOが目撃されたのは偶然ではない。
UFOはパラレルワールドから一元トンネルを通ってやってくると考えている。
その入口がここにあるのかもしれない。」
マンシ地方に伝わる伝説によれば、9人がバラバラ死体となって発見された死者の山のような呼び名は、大昔に9人のマンシの男が良く似た被害にあった後に付けられたという。
9人は大洪水にあい、逃げ場所を探していた。
しかしマンシの人々や登山隊の一行が異星人に襲撃されていたことなどありうるのだろうか?

オーストラリア大陸、北東の海岸線近くCooktownから25kmほど南下すると、極めて怪奇で恐ろしい場所にたどり着く。
ブラックマウンテンである。
標高およそ430mのこの山には、黒色花崗岩の巨石がなんとも不安定な形に積み上げられている。
地元民のアボリジニによってカルカジャガ(死の山)と呼ばれるこの山は、暗い通路と洞窟が多く存在し、呪われた場所であると考えられている。
Rachel Friday(Elder,Kuku Nyungkal People)「私と兄のサムは、年寄達からあの山に入るなと言い聞かされて育った。
洞窟に入ってみたくて探検しに行きたかったが、山に入れば二度と戻ってはこられないと言って厳しくいさめられた。」
ここの山や台地がまるで人を飲み込んでいるかのように、これまでに多くの失踪事件が起こっているため、地元住民は恐れて近寄りたがらない。
1877年に初めて記録された失踪事件では、ヨーロッパ人入植者が犠牲となった。
はぐれた雄牛を探しにいった牧場主が行方不明になった。
人や馬や牛の群れまでもが岩の迷宮に吸い込まれ、二度と姿を見せることはなかったと語られる話はそれ以降尽きることはない。
行方不明者を探す地元警察や捜索隊も姿を消し、上空を通過するパイロットからは不思議な現象が起こると言われ続けてきた。

Jonathan Young,PH.D.(Founding Curator,Joseph Campbell Archives)「ブラックマウンテン上空には、珍しい乱気流があるそうだ。
磁気異常のためにナビゲーションシステムも動作不良を起こす。
破裂するような爆発音が鳴り響いて悲しげなうめき声も聞こえてくる。」
Ivan Mackerle(Explorer/Journalist)「オーストラリアのUFO研究家の中には、この山に地下帝国の入り口があるという人もいる。
地底には宇宙からきたトカゲの種族と不気味な怪物が住んでいるそうだ。
アボリジニーの人々はこの地底の住民たちを地球外生命体とは呼ばず、悪魔とか精霊といった名で呼んできた。」

「アボリジニが守る重要な教えの1つがニジヘビの伝説。
この蛇は掟を破った人々を罰するためか、人々のを飲み込むことがある。
混沌と破壊をもたらす大変恐ろしい存在。」
Rachel Friday(Elder,Kuku Nyungkal People)「ニジヘビは私達にとっての創造神。
アボリジニの伝承では、ニジヘビは人間のためにこの世の全てのものを作り出し、命を与えてくれたのだと語り継がれてきた。
カルカジャカの山の中には、このニジヘビが住むと言われているので、積み上げられた巨石も非常に神聖なものと考えられている。
ひとたびニジヘビを怒らせたり、タブーを破るようなことがあれば、このヘビは一転して襲いかかってくる。」

山から降りかかる災害を遠ざけるために、地元住民は神聖な儀式を執り行う。
Marilyn Wallate(Elder,Kuku Nyungkal People)「ウォーミング・アンド・スモーキング・セレモニーは私達の国を客人に紹介する儀式だが、このセレモニーには新たな人間を連れてきたことを精霊に知らせるという重要な意味合いも含まれている。
ここに住むニジヘビは、訪れた者の臭いで私達の部族の者か、よそ者かをかぎ分けている。」

Mackerle「この地域にまつわるなぞの調査のためにブラックマウンテンを訪れたことがある。
ここは人が消えると言われるミステリースポットだから、なぜ失踪事件が起こるのかを解明するつもりだった。
山の内部に入ってみると、穴が入り組んで迷路のようになっていた。
そこで迷わないようにロープを使った。

山の中央付近にくると、穴は上下左右に進める通路になっていたが、辿ってみると通路は砂と岩でふさがれていて、それ以上進むことはできなかった。
怪物の住む洞窟があるのか、もしくは別の時代へとつながる異次元トンネルがあるのかは何とも言えない。」

専門家たちはブラックマウンテンで奇妙な失踪事件が起こるのは、この地域が他に類を見ない危険な地形をしているためだというが、古代宇宙飛行士説では、原因は別世界にあると考える。
「巨大な蛇や大蛇と聞いて思い浮かぶのは、世界各地で語り継がれた伝説に登場する蛇のことで、その描写には共通点が見られる。
例えばヒンドゥー教の世界には、空飛ぶ蛇に関する伝説がある。
南米にも、ククルカンやケツァルコアトルといった伝説の蛇の話があるが、どちらも翼を持つ恐ろしく巨大な蛇で、空を飛びまわっていたと言われている。
それでブラックマウンテンに住むニジヘビは、本当に生物だったのかと考えてしまう。
もしかすると異星人の乗った空飛ぶ乗り物だったのかもしれない。
それが有毒なガスや放射線を発していたために、人が近寄りすぎれば病気になって死んでしまうこともあったのではないだろうか。」

オーストラリアのニジヘビは、実際には古代の地球外生命体の宇宙船で、侵入者からブラックマウンテンを守っていたのだろうか?
そうだとすれば、この山には何があったのか?

1872年にウィリアム・ハン率いる遠征隊は、近郊のパーマー川で金を発見した。
その後20年の内に55トンの金が持ち出された。
Deniken「何世紀も前から現在に至るまで、あらゆる社会において金は重宝されてきた。
金は錆びず、溶けない限りは不純物が混ざることもなくて素晴らしい輝きを持ち続ける。
古代において宇宙人、つまり神は金を差し出すよう求めたので、人々は金を掘り出して神への捧げものを作らねばならなかった。」
ブラックマウンテンは、自然の造形物ではなく、古代の採掘作業跡を隠すために造られたものだったのだろうか?

Birnes「何千年も前にここに異星人が着陸したために、地中から強い放射線が発せられるようになって、死亡事故が発生していたとも考えられる。
それでブラックマウンテンは不吉な場所と呼ばれるようになったのではないだろうか。」
Marilyn Wallate(Elder,Kuku Nyungkal People)「今も教えを守っている。
あの山に近付いてはならないのだ。
伝説は事実を語っているのだから、ニジヘビは刺激せずにそっとしておかねばならない。」
地球外生命体がブラックマウンテンに宇宙の物質を大量に残して土壌を汚染していったというなら、他にも決定的となる事例があるのではないだろうか?

ロシア、Yakutia、シベリアのほぼ中央に位置するこの広大な地域は、訪れる者もほとんどいない僻地である。
この地域にうっそうと生い茂る密林とビリュイ川沿いに広がる湿地帯の奥深くには、多くの者が“死の谷”と呼ぶ場所が存在する。
生きて戻った者が1人もいないといって地元の住民が寄りつかない場所だ。
Birnes「そこは邪悪な土地であると、この地域に住むヤクート族はいう。
そして到底人が住めるような場所ではないともされている。」
1854年地理学者で自然科学者のリチャード・カールマークはロシア地理学会からビリュイ川流域の学術的調査チームのリーダーに任命された。
その手記の中には、地元の漁師達が大釜と呼ぶ金属で作られた謎の巨大な構造物が記されている。

このような金属の構造物が存在したことは、ウラジオストック在住のミハイル・コルツキーによって確認されている。
コルツキーは砂金採りで、1933〜47年にかけて3度、死の谷に入り、7つのドーム型の大釜を見たという。
大釜は直径およそ6〜9mで、周囲には奇妙な植物が群生していた。
その時同行した何人かには、脱毛や皮膚の異常などといった奇妙な症状がでて、治療しても治らなかったと言われている。
何が中毒反応を引き起こしたのだろうか。
また大釜はどこからやってきたのだろうか。

その答えを得るために、UFO研究者のIvan Mackerleと科学者からなるチームは、この金属の構造物を見つけ出そうと死の谷に向かった。
広大な谷を探索するためにパラモーターを使ってようやく湿地帯に奇妙な円形の模様が発見された。
チームが徒歩でその場所を訪れると、怪しげな沼地の下には変わったものがあった。
Mackerle「たたいた音からすると金属で中は空洞になったもののように聞こえたので、水没した大釜を見つけたと思った。
それからまた1つ、もう1つとよく似た土地が見つかったが、どこでも磁気の大きな変動が起こっていた。
このような事実すべてが地中に大釜が埋まっていることを指し示す証拠だと私は思っている。」

しかしその後、突然Mackerleは体調不良に陥って、奇妙な症状を訴えたために調査を続けることができなくなった。
病状は伝説に語られたものとよく似ている。
「突然ひどいめまいがしてふらつき始めたと思ったら、吐き気と熱に襲われた。
原因はさっぱり思いつかなかった。
歩くこともできず、目はかすみ、水を飲むことすらできない。
瞳孔がきゅうげきに拡大していたというので、何かの中毒だと思った。
家に戻ってから精密検査を受けたが、この症状を引き起こした原因は医者もつきとめることはできなかった。」

Mackerleは大釜に場所を探り当てていたのだろうか。
また何が体の不調をもたらしたのだろうか。
ある種の放射線のようなものが地下から発せられていたのだろうか。
ヤクーティアに伝わる伝承によると、大釜は宇宙人同士の大規模な戦の後に残された強力な兵器の名残なのだという。
Mackerle「古くからこの地に残る叙事詩を読むと、ニュルグン・ブートゥルとトンドゥーライという名の悪魔がかつて森には住んでいたこと、そして悪魔たちが壮大な戦いを繰り広げていたことが語られている。
その戦いの最中には、地中から火の玉が打ち上げられていたそうだ。
轟音が鳴り響いて森の木はなぎ倒されて、岩も粉々になって辺りは不毛の地と化したそうだ。」
全てが静まると、垂直にそびえ立つ構造物ができていたが、しばらくすると、永久凍土に沈んでいった。

死の谷の大地には、不思議な物体が埋め込まれているという。
この物体は大昔から何世紀にもわたって作動していて、地球に害を及ぼそうとやってくる飛行体を迎え撃つために火のためを発射していたという。
David Childress(Author,Technology of Gods)「この地域には異星人の地下設備があると言われている。
彗星や隕石、空飛ぶ物体が侵入すると、動き初めて迎撃するそうだ。
これがツングースカ大爆発を引き起こしたのかもしれない。」
Coppens「今からおよそ100年前に死の谷の近くでツングースカ大爆発という不思議な事件が起こっている。
この爆発とエネルギーのスケールは並外れて大きく、シベリアのほぼ全域を破壊つくしたと言われている。」
Giogio A.Tsoukalos(Publisher,Legendary Times Magazine)「これはツングースカ地方の上空で起こった大規模な爆発事件のことを意味する。
兵器が配備されていた可能性も考えられるが、もしそんなことが事実であるとすれば、宇宙人が関わっていたとしか考えられない。」
古代宇宙飛行士説で言われるように、死の谷の地下には放射能を使用した防御システムが設置されているのだろうか。
そしてそれが、シベリアのこの地域で多発する病気や死の一因となっているのだろうか。
邪悪とされる地で、恐ろしい事件が発生するのはなぜなのか。

Georgio Noody(Radio Host,Coast to Coast AM)「地球上には呪われた場所がいくつかある。
災害が起こりやすい土地も確かに存在するだろうが、わけもなく不穏な気配を感じる地があるのも事実。」
Coppens「フランスに危険を意味する名前のバワースポットがあるが、実際にここに行くのは危ないとされている。
この場所には神が現れたと言われていた。
昔から事件が起こり続けていたので、後世の者が近寄らないよう警告したのだろう。」
Noody「バールベックという場所がレバノンにある。
そこは宇宙人の着陸地点であると言われている。
マイナスのエネルギーがこの場所に存在するという人もいる。
呪いのように足を踏み入れた者に災害を及ぼすという。
地球上には放射線量の高い地域がいくつかあるが、なぜそんなところが存在するのだろう。
核爆発があったのか、それとも宇宙船が着陸した際に放射性物質をばらまいていったのか、答えは謎だが、タブーの地であることだけは確かだ。」

Childress「世界には核戦争や放射能を使用した兵器が使われたと思う場所がある。
あるいは放射性廃棄物の処分場だったのかもしれない。
例えばパキスタンのモヘンジョダロで発見された人骨からは、放射能が検出されている。
エジプトの南西部では、砂漠ガラスが見つかっているが、これも核爆発でできたものかもしれない。」

Daniken「古代のインドでは、大部族の間で戦が起きると、神つまり宇宙人が干渉することがあった。
大軍が滅ぼされる様子がマハーバーラタの中に綴られている。
この叙事詩の中には、原子爆弾のような兵器も登場していて、通常よりも明るくまぶしい太陽が登ったとの描写がなされている。
そして巨大な稲妻が起こると、直径約20km以内に住む生き物は全て死んだと言われる。
生き延びた人々も歯が抜け落ちるなど、それまで見たことのない新しい病にかかるが、これは放射線障害の症状とそっくり。」

Coppens「邪悪な地が非常に危険な場所であることは間違いない。
そこには古代に使用された異星人のテクノロジーの片鱗が残されているかもしれない。
リビアの山には8000年前にウランが採掘された痕跡が残されている。
こういった場所は明らかに邪悪な地だから何をおいても避けるべき。」
古代宇宙飛行士説で言われるように、地球外生命体が残していった放射能か、もしくは我々の知らない未知のエネルギーが現在地球に存在する邪悪な地を作り出していたのだろうか。
ニューメキシコ州Eddy Countyにある核廃棄物隔離試験施設、地下600mに及ぶ岩塩層に作られたこの施設に、アメリカエネルギー省は1999年以降放射性物質と核廃棄物を保管し続けている。
コンピューターの予測では、天然の密閉庫と呼ばれるこの施設の壁と天井は、およそ1000年で崩壊し、有害な兵器物が漏れ出すと言われている。
ウランの半減期は45億年、プルトニウムは25000年、50000年後にまだプルトニウムが残存しているということ。
未来の人類に重大な被害を及ぼさないはずがない。
未来の人類は、これらの有害な場所が呪われた邪悪の地だと考えるのではないか。
そして地球に現存する邪悪な地は、何千年も前に異星人が活動していた証なのだろうか。
この地は進入禁止の表示のようなもので、その目的は人類を守るために怖がらせて遠ざけることだったのだろうか。
もしくは我々の起源を伏せておくためか、あるいは未来への備えをさせるためだったのかもしれない。

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Ancient Aliens古代の宇宙人★Aliens And Deadly Weapons凶器のルーツ

45億年前に生まれた惑星・地球、溶融した熱いマグマが地殻の下からはき出される。
稲妻は空で炸裂し、溶岩は川となって台地を流れた。
我々の地球は、その誕生以来荒々しい自然の力によって引き裂かれ、姿を変え、進化し続けている。
この自然を手なずけて利用したことが、人類にとって最大の挑戦で、最高の偉業でもある。

歴史上もっとも重要な出来事と言えばおそらく人類が炎を操る能力を得たことであろう。
私達が火を支配するようになった時、すべてが変わった。
我々の祖先はどうやって変幻自在な地球の必須要素である火の制御法を学んだのだろう。
単なる知的進化の一環なのか、もしくは別世界から知識が与えられた可能性はないのか。

火が神から与えられたことは、どの文明にも語り継がれている。
アメリカ先住民の言い伝えには、火が天から盗まれたとあるし、マオリ族にもよく似た伝説が残されている。
ギリシャ神話のプロメテウスも神から火を盗む。
なぜ神から火が与えられたとする神話が世界中に残されているのだろうか。
古代宇宙飛行士説では、この不気味な符合はは神、つまり地球外生命体が実在した証であるかもしれないと考える。
それはのちに人類がどのように火を使ってさらに強力で精巧な兵器を作っていったかを明らかにするかもしれない。

古代の宇宙人が人類に与えた影響を、金属加工の技術に見ることができると考えるものもいる。
先の尖った石を棒に取り付けていた石器時代から、突然刀剣が使われるようになった。
考古学会では、金属の武器の使用は中近東で青銅器時代、つまり紀元前3300年ごろにはじまったと考える。
初めは青銅やニッケルなど、軟らかく加工しやすい金属が使用された。
初期に鉄が使われなかったのは、非常に硬く融点が高いために高温の炉が必要で、加工が難しかったため。

この時代には戦いに刀剣が使われている。
当時は剣といってもナマクラばかりで、敵の頭や腕を切り落とすのも金属の塊を使って叩き割っているようなものだった。
鉄が精錬されるようになってからおよそ1000年後には、さらなる飛躍的進歩があった。
鋼の発見だ。
いつごろから鋼が作られ始めたのかはわかってはおらず、紀元前1000年に鋼が作られたとするには無理があるという意見もあるぐらい。

まず純度の高い鉄が必要だが、そうそう地中に埋まっているものではない。
そこで鉄の含まれた隕石を拾い集めて鋼の剣が作られるようになった。
この剣は魔法の剣と呼ばれる。
村にはたいてい1〜2本はあるもので、厳重に守られた。
伝説には、ある将軍の話が残されている。

こういった剣をすべて集めて自分の軍に装備させようとしたのだ。
鋼を得ることができれば、まず間違いなく世界の支配者となれた。
比較的単純な精錬の知識があれば、鉄の製造は可能だが、鋼鉄を作るにはより複雑な化学的工程が必要となる。
驚異的な冶金技術の発達には、何者かが関わっていたのだろうか。
聖書の中のエノク書には、天界の者達と人との交流が記されている。
天界のものは鋼をもたらした。

神が鋼を持っていたという伝説は聖書やエノク書のみならず、古代のシュメール文明にも残されていた。
古代において剣を作ることは、自然界にある物質から剣を作り出すという、まるで魔法使いの技のようなものであると考えられていた。
人々は刀鍛冶の目を見れば殺されると怖がって目を合わせようとしなかった。
魔術を使うとして刀鍛冶は村の外に住まわされた。
金属加工は、ヨコシマで謎めいているという概念が古代世界において広まっていたために、ギリシャ神話の神ゼウスさえ、鍛冶を司る息子ヘパイストスを疑った。

ヘパイストスは神の鎧を作っていた。
彼が作りだした奇跡とされるものにアキレウスの盾があり、この盾には宇宙が宿ったという。
この盾は単なる武器ではなく生きていた。
とても人間が作れる代物ではない。
超自然的な力で人を殺すこともあり、大変恐れられていた。
つまりヘパイストスは金属に命を注ぎ込むという不思議な力を持っていた。

ゼウスはその力を不審に思い、天界から追い出そうとする。
そして息子の足をつかみ勢いをつけて投げ捨てた。
その体は丸1日落下し続けて、レムノス島に落ちる。
それでこの島にはヘパイストスにちなんで名付けられたヘファエスティアという小さな町がある。
3000年前、ヘファイスティアギリシャの主要な都市の1つだった。
神話では、ヘパイストスがLemnosの人々と共にここで暮らしていたとある。
ギリシャ人はこの鍛冶を司る神を崇拝し記念碑をたてた。
この神話の神は古代ギリシャに実在したのではないだろうか。
もしそうだとすれば神ではなく、古代の宇宙人ではなかったか。

人類が金属を加工して兵器を作ることが可能となった背景には、宇宙人の存在があったのだろうか。
魔法の力が与えられた剣の物語にも、事実が語られていたのかもしれない。
古代宇宙飛行士説は、日本でその答えが見つかると考えている。
西暦700年、日本、伝説によれば刀鍛冶のアマクニとその弟子アマクラは、鍛冶場の戸を固く閉ざして中に籠り、完璧な刀を作り出そうとしていた。
7日7晩をかけて2人は神道の神に願をかけた。
そして31日後、鍛冶場から出てきた2人はそれまで誰も見たこともない、反りのある片刃の太刀を手に入れた。
当時使用されていた刀は中国からきた刀身の両側に刃(やいば)のついた両刃で、重く扱いにくいものだった。

アマクニは自らの持つ刀鍛冶としての知識を1から積み上げ直した。
そして作業場におよそ1ヶ月の間籠り、反りをもった片刃の日本刀を生み出した。
地元の刀鍛冶はこの太刀を見て、そんな刀では何も切れまいと笑いとばす。
その内次の戦が始まった。

戻った帝の御前でアマクニは太刀を数えはじめた。
二振り、十振り、20、100、200・・・
どれも刃こぼれひとつない。
帝はアマクニを随一の刀鍛冶と褒めたたえ、以来この形が日本刀の主流となった。

この技術革新の裏には、どんな秘密があったのだろうか。
1000年以上も続く伝統をアマクニが破るキッカケとなったものは何だったのだろうか。
アマクニが時代に先んじていただけなのか、あるいは弟子と祈祷を捧げた7日間に、神より手ほどきを受けていたのだろうか。

日本刀の歴史は長く諸説あるが、その起源は神代にまでさかのぼる。
神話でアマテラスオオミカミが地上にスサノオノミコトを遣わした際に持たせた、十束の剣が始まりと言われている。
当時の日本では、人は神道の神によって作られたと考えられていた。
神の力をあやかるには、清めの儀式が必要で、新しく刀を作る際にも、常にこの儀式が行われた。
作業の前には行水をして、清潔な着物に着替える。
弟子たちもそろって神の加護を祈願して祝詞を唱える。
実際にこの祝詞は刀鍛冶が刀身を叩いて鍛錬する間にも唱えられる。
鉄を鍛えると同時に刀に呪文を込めているのだ。

刀鍛冶のアマクニと、その弟子アマクラは、神と接触していたのだろうか?
古代宇宙飛行士説で言われるように、日本古来の霊的な存在ではなく、地球外から来た者達ではなかっただろうか?
異星人は新技術の継承者として当時もっとも優れた刀鍛冶であったアマクニを選んだのだろうか。
アマクニの偉業をさらに示すものに小烏丸と呼ばれる歴史に残る伝説の太刀がある。
現在は皇室の所蔵品となっているが、現代の学者や専門家達ですら、その驚くべき強さの秘密を今も解き明かせずにいる。

材料となる玉鋼の質の高さがまず1つあげられるが、微妙な温度管理が必要とされるために再現することは難しいと言われてきた。
玉鋼には粘り強さがあるために何度も折り曲げて叩くことができる。
それが鋭い刀には欠かせない強く錆びない刀身を作り上げてきた。
現代の刀鍛冶がその太刀を再現できないということは、アマクニが人よりも高等な生物から技を習得していたことが考えられるのではないだろうか。
我々の知らない技術が刀づくりに使われていたのかもしれない。

真言宗では刀に命が宿ると考える。
人が刀を選ぶのではない。
その刀を持つのにふさわしいものかどうか、刀の方が人を見極めるのだ。
人ではなく、刀が持ち主を選ぶとする真言宗の教えは古代に多く見られがちな無生物に精霊を投影する行為を表したものだったのだろうか。

アマクニ達古代の刀鍛冶は、この世のものならぬ秘宝を知っていたのだろうか。
日本刀に関する知識もその他の強力な兵器と同じく神、つまりは異星人から与えられたのかもしれない。

伝説によればそのような剣が15世紀のフランスにも存在した可能性がある。
ジャンヌ・ダルクの剣である。
ジャンヌ・ダルクが捕えられ、異端審問裁判にかけられた際、審問官は剣の情報を得ようと意気込んだという。
彼らが血眼になって探していたことから、ジャンヌ・ダルクの剣には、神が与えた不思議な力が宿っていると言われるようになった。
天使のようなお告げの声が剣の場所を教えてくれた、とジャンヌ・ダルクは語ったという。
サント・カトリーヌド・フィエルボーンにある教会の祭壇の裏に剣があったとジャンヌ・ダルクは言った。
またこの剣は大天使ミカエルが作ったものとされている。
これを持てば無敵になれた。

この剣の力はオルレアン解放の戦いにおいて証明された。
政局を左右した戦いはフランス軍の勝利に終わり。
シャルル7世が王に即位する。
無敵の剣をジャンヌ・ダルクに与えたのは、フランスの未来に関心を抱いた地球外生命体だったのだろうか。
古代宇宙飛行士説では、その可能性は高いと考えている。
そしてその裏付けがアーサー王の伝説にあるという。

アーサー王の2本の剣の内、1つが王位継承者を示す石に刺さった剣だった。
この名剣は、束だけを残して石にはめ込まれていて、アーサー王の他には誰も引き抜くことができなかったと言われている。
ここには生体認証システムのようなものがあったのかもしれない。
現在の銃の中にも発砲するかしないかをグリップの部分で指紋認証を行って判断するものがある。
伝説に残る石に刺さった剣が、アーサー王だけを認識するようにプログラムされていたとは考えられないだろうか。

アーサー王の物語によれば、石から引き抜かれた剣が、戦いに使用されることはなかった。
王が持ったのは伝説のエクスカリバー、湖の真ん中にある1本の乙女の手が捧げ持っていた魔法の剣だった。
この剣は太陽の30倍の明るさで光り輝き、敵の目をくらませたと言われている。
アーサー王の剣は怪物と戦った時に稲妻とエネルギーを発射したと伝えられる。

アーサー王の物語は事実に基づいているのか、歴史家の意見は一致しないが、1998年には王の出生地とされるイギリスのティンタジェルからその名が示された6世紀の石板が出土した。
アーサー王が実在したなら、その剣の伝説も実話だったとは考えられないだろうか。
もしそうだとすれば、この伝説は異星人によって別世界の兵器が与えられたことを表していたのかもしれない。

おそらく古代ローマの伝説の戦いに答えを見つけることができるだろう。
その戦いでは超常現象が目撃されていた。

西暦312年10月27日ローマ、町の北にあるミルウィウス橋では、対立するマクセンティウスから王座を奪うため、コンスタンティヌスが準備を進めていた。
コンスタンティヌスは後に語る天高く光り輝く十字架の証を目撃し、これをキリスト教の神からの啓示だと解釈した。
そして翌日、コンスタンティヌス軍は、キリスト教信者が使用したもっとも初期の十字のシンボル、回廊を盾と旗に掲げる。
この戦いが勝利に終わると、キリスト教はローマ帝国で公認されるようになり、世界の流れは大きく変わった。

だが空に見えたとする十字架型の物体は、神からの啓示だったのだろうか。
何者かの高度な技術を目撃したのではないか。
この物体は飛行機のようなものであったかもしれない。
下から見れば機体と翼が十字のように見える。
当時は飛行機の概念などない。
空に十字架が現れたころとちょうど時を同じくして、別の啓示や前兆が目撃されているが、こういった現象も今日であれば、全く違った描写がされるだろう。
コンスタンティヌスが目撃したものは、空に浮かぶ十字架ではなくて、地球外生命体の宇宙線であった可能性はないだろうか。
異星人は人類の歴史を変えるために、コンスタンティヌス側に肩入れして介入して、そのために勝利が得られたとは考えられないだろうか。

コンスタンティヌスが異星人と遭遇していた、さらなる証があるという。
ミルウィウス橋の戦いの直後、後の皇帝は強力な新兵器を入手していた。
当時もっとも破壊的と恐れられた”ギリシャの火”である。
これが天使によって与えられたと言われているのだ。
この火は非常に激しく高温で燃え上がったため、酷い嵐の時でさえ吹き消されることはなかったと語られている。
その火は海に投げ入れたとしても、そのまま沈んで海の底で燃え続けたという。

1800隻の船でペルシャ人がビザンティウムに進攻しようとしたことがあった。
しかしギリシャの火で撃退され、逃げ帰ったのはたったの15隻だけだった。
また、西暦941年には、イーゴリ公も1000隻の船を伴って攻め入ろうとしたが、戻ったのは10隻だけと言われる。
さらに驚くべきは、この恐るべき威力を持ったギリシャの火が、1600年を経た現代の科学者の技術をもってしても、いまだに再現できていないということだろう。
水と接触しても燃え続けることができる・・・石油なのか、リンとマグネシウム(どちらも水と混ざると爆発を起こしやすい性質を持っている)が関係しているのか・・・

ギリシャの火の発射システムは、複数の人間によって操作されていたために、火の製法を知る者はほとんどいなかった。
ギリシャの火の面白いところは、別々に分かれた仕掛けが一体となって動いて初めて火が発射されるという点。
仕掛けを動かす人間も、担当が分かれており、捕虜になったとしても秘密が敵に渡ることはなかった。
ある伝説によれば、ギリシャの火は天使によってコンスタンティノープルに与えられたという。
本来天使は平和と愛を運ぶ友愛的な存在であるはず。
しかしここでは、突然天使と呼ばれる者達が、人類史上でもっとも高性能な兵器をコンスタンティヌスに与えている。
天使という言葉を宇宙人に置き換えてみると全く違う物語が見えてくる。
帝国の繁栄を確かなものとするために、コンスタンティヌスに異星人のテクノロジーが与えられていたのだろうか。
もしそうなら、地上で起こった他の戦いにも証が存在してはいないだろうか。

アルプスを越えてローマに攻め入った名将ハンニバルは、紀元前3世紀に、化学爆薬を使ったとされるが、火薬の発明は1000年以上も後の事。
9世紀に火薬が発明されたこと自体が、地球外生命体から触発されたものだと信じる者もいる。
皮肉にも、火薬を発明したのは、不老不死の薬を作ろうとした中国の練炭術師だという。
永遠に生きることを可能とする不老不死の秘薬が古代から研究され続けていた。
何世紀もかけて様々な物質を配合した実験が行われていた。
そしてついにこの実験の最中に大きな爆発事故が起きた。

それは西暦850年頃に書かれた書物の中に記されている。
唐の皇帝は不老不死の薬を得ることはできなかったが、それに匹敵する貴重なものを手に入れた。
初めて世に現れた最強の兵器である。
発明された火薬の技術は、中国はもちろん、ベトナムや東南アジアにも政治上、地理上の重大な変化をもたらした。
それは帝国の攻防までをも左右するものだった。

火薬の製法が宇宙人から与えられたのか、もしくは偶然に発見されたものかは誰にも分からない。
火薬の原料である木炭は、木を燃やして地面に埋めて作ることができる。
そして硫黄は火山から得られただろう。
しかし硝酸ナトリウムや硝酸カリウムは容易に手に入るものではない。
一体どうやって入手する方法や原料の適切な配合率を知ったのだろうか。
火薬の製法は地球の外からもたらされたのだろうか。
火薬やギリシャの火と言った科学技術が異星人によって与えられたとしたら、その目的は何だったのだろう。
人類の未来を変えようとしていたのだろうか。
それが事実なら他にはどんな強力な武器を異星人は持っているのだろう。

空を駆け抜ける無人航空機、それは超音速で飛び、機関砲から火を吹く。
自ら敵を探しだして爆破するようプログラムされたミサイルを発射する。
その破壊効果は絶大で、もっとも強力なハイテク兵器である。
だがもしも軍の機密計画の中に2500年以上昔に書かれた古代インドの文書マハーバーラタの内容が記されていたとしたら、どのような可能性が考えられるだろうか。
古代ヒンズー教の叙事詩には、恐ろしい兵器が綴られている。
ミサイル、核兵器、町を溶かし破壊する大規模なレーザー兵器などもある。
人類が何1000年も後になって、やっと開発することになる高度な武器が、なぜ古代の戦争の記録に記されているのだろうか。

古代宇宙飛行士説では、その答えとしてマハーバーラタに数々記された高性能兵器をあげる。
多くは現代に使用する兵器と驚くほどよく似ている。
中でもビシュヌ神が使った火を放つ武器は、敵を見つけ出すことができたという。
ビシュヌ神は空を飛ぶ誘導ミサイル、ナーラーセナストラを持っていた。
一度発射されれば、動く者すべてを攻撃したという。

動きを検出して、敵を認知する機能があったと文書には書かれているが、現在使用されている兵器にそっくり。
その他熱探知できる武器もあった。

熱探知は非常に有効な方法で、戦闘機で敵機の背後からミサイルを撃つ際には、熱を持つエンジンをターゲットにする。
パイロットが追尾を止めても、ミサイルはターゲットを見失うことなく、飛び続ける。

誘導ミサイルだけではない。
マハーバーラタには、髪が持つ高性能兵器が次々に登場する。
マハーバーラタには46の兵器が記されている。
それぞれが特別な機能を持っている。

例えばハシュパタストラは矢が7倍に増えるという兵器で、1度に7つの標的を倒すことができる。
シャルバという悪魔は、乗り物の姿を消すことができるというが、ステルス機能を搭載した飛行体だったとも考えられる。
また、人々を眠らせたと言われるが、神経ガスが関係していたかもしれない。
マハーバーラタに記されたすべての兵器でもっとも強力なものは、ブラフマーストラだろう。
文書にも決して使用してはいけないと警告されている。

一度発射されれば、とにかくすべてを焼きつくし、全世界を灰にするとされている。
現代の私達が持ち、実際に使用した核爆弾の威力を100倍にしたようなものだろうか。
だから決して使用してはならないのに、何者かがブラフマーストラを利用しようとする。
そのジレンマがマハーバーラタの物語に語られている。
現在インドでは、ロケット計画が進行中で、ロケットの1つにはエネルギーを司る女神シャクティーの名がつけられている。
これも神聖な兵器と呼べるだろう。

インドでは、古代の神話が見直されつつあり、現代の技術でそれを蘇らせようとしているのだ。
何1000年も前に地球を訪問した異星人は、現在人間が直面する核による絶滅と同じ問題を抱えていたのだろうか。
そして世界中の軍隊が持つ強力な兵器は、古代に異星人によって最初に使用された兵器を再現したものとも考えられる。
それなら古代の文書をさらに隅々まで調べてゆくことで、我々の軍事の行く末も予言できるはず。
カンボジア、トンレサップ湖、河川とつながるこの湖には、1年に1度川の水が逆流して流れ込む。
湖は急激に拡大し、そしてまた元に戻る。
だがこの湖が珍しいとされる理由はそれだけではない。
プリアビスノカーの伝説の剣が眠ると言われているのだ。
この人物は魔法使いでモノづくりに非常に長けていたと言われている。
カンボジアの神話によれば、プリアピスノカーは人間と天女の間に産まれた子であったという。
伝説によれば、ピスノカーは天へと連れ去られ、そこで神の技術が与えられた。

トンレサップ湖のすぐ北に位置する世界最大の宗教建築アンコールワットの建設にピスノカーが関わっていたと考えるものもいる。
見事な建造物の他に剣を作ったとも言われている。
この剣のおかげで、ピスノカーが戦に負けることはなかった。
カンボジアの伝説によれば、ピスノカーは羽のように薄い剣を作ることができたと言われている。
プリアピスノカーは石を切ることができる剣を持っていたと語られている。
陶器の水差しを横一文字に切ると、切れ味があまりにも鋭いために、切った破片が崩れ落ちるまで、水がこぼれることはなかったという。
その剣が使用できないほど弱くなると、ピスノカーはトンレサップの湖に投げ入れたと伝説は伝えている。
まるでアーサー王伝説で湖の乙女に返されたエクスカリバーのようだが、剣が弱るとはどういうことなのか。

古代宇宙飛行士説では、剣が力を失ったと考える。
ただし、この剣は金属ではなく、光で作られていたという。
剣が取り出されると、太陽よりもまぶしく光り輝いたとも言われている。
伝説を読むとレーザービームのようにも思えてくる。
レーザーとは波長が一定で、同一方向に放出される光の波のようなもの。
例えるなら、電球の光は、群衆が別々の方向に走ってゆくようなものだが、レーザーは全員が並んで行進していると考えられる。
波長がそろうことで、強い光とパワーが生まれる。
プリアピスノカーは実在したのだろうか、そして驚異の剣はレーザー技術が用いられていたのだろうか。

現代のSF小説が生み出した光の剣ライトセーバーは、古代に存在していたのだろうか。
ライトセーバーを作る方法はある。
1つはレーザー光線を使う方法。
光は直進し続けるので、なんとか曲げる方法を考えて終点を作らねばならない。
プラズマビームのほうがより現実的だろう。
これはエネルギーが込められた光る粒子でできているので、ライトセーバーのような効果が期待できる。
粒子が磁力に反応するので、終点を作るのも簡単。
膨大なエネルギーを粒子に込めることができるので、切れないものはまずない。
古代宇宙飛行士説によれば、レーザーのような技術に関する記述は、世界中の古代文書に見つけることができるという。
中国には、陰陽鏡と呼ばれるものがあり、光線で敵を倒すことができる兵器だった。
マオリの神もレーザーライトのような兵器で反乱軍を打ち破ったと言われている。
古代インドの神話に登場するラーマの矢も、レーザー兵器のようなものだった。

アルキメデスが発明した凸面鏡も、光線を発して敵船に火事を起こすものだった。
現代人が自ら作り出したと信じる最新鋭の兵器の数々は、かつてすでに存在していたのだろうか。
我々は無意識のうちに古代世界を再現しているのだろうか。
火のついたやから赤外線追尾ミサイルまで進化した人類の兵器、その発見の裏には宇宙人の存在があったのだろうか。
宇宙人は自然淘汰を加速するためにテクノロジーを我々に与えたのだろうか。
もしくは何か邪悪なたくらみの一環として、知識を人類に与えたのだろうか。
答えは目の前にあるという一方で、発見を待つ古代文書や彫刻もいまだ存在する。
だが言えることが1つある。
宇宙人が戻る前に、我々は調べを進め、備えをしておくべきだ。

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Known Universe★Extreme Space Tech 最先端宇宙テクノロジー

宇宙では環境に適応できなければ絶体絶命。
今回は地球でお馴染みの技術で宇宙へ行く方法を探る。
すると見えてくるのは、より速く、より遠くへ行ける可能性。
そこは極限の世界、過酷な宇宙環境に合わせて進化する究極のテクノロジーとは?
David Kaplan(Theoretical Physicist,Johns Hopkins University)「宇宙の環境は地上とは全く違う。
空気がなくて温度差が大きいので、それに合わせた変更が必要。」

宇宙で利用するのに、どれほどの変更が必要か、まずは車で見てみよう。
NASAは自動車の技術を応用し、今までにない乗り物を作った。
Mike Hassimino PH.D.(Mechanical Engineer & Astronaut)「これは最先端の移動手段、名前はSEV(宇宙探査車)。

45度の傾斜も登れるし、回転も可能。
50僂隆笋皹曚┐蕕譴襪ら、どこへだって行ける。
動かすには操縦桿を使う。
車体を自由に操れる。
ディスプレイに映るのは、外のカメラの映像。
操作パネルではギアや速度、そのほかあらゆることをコントロールできる。

カメラは至る所にあり、横も見えるし真後ろの映像も見ることができる。
車輪にもカメラがついている。
何か面白そうなものが見えたら、そばに車を止めてこの窓からのぞく。

これは車であると同時に居住空間でもある。
泊りがけの作業になったら椅子の背を倒せばベッドになるので、何日間かはこの中で暮すことができる。
ガソリンではなくバッテリーで動く。
充電は太陽光でOK.
後ろの2つのドアに宇宙服を取り付けると、中からドアを開けて宇宙服に飛び込み、すぐに外で活動できる。」

月面は、地球のような空気がないため、車の内燃機関は密閉して酸素を送り込まれない限り動かない。
仮に動かせたとしても、月面はほぼ全体が細かい砂で覆われているので、タイヤが滑り、走ることは困難。

おまけに回転するタイヤは、ガラスの粉末にも似た砂埃をまきあげる。
この粒子は油圧機器やトランスミッションに入り込み、動きを悪くする。
例えすべての問題を乗り越えられても、重力の小さい月では、車は地面のコブの衝撃だけで宙を舞ってしまう。

地表を旅するだけでも技術には大幅な変更が必要。
これが宇宙飛行となれば、さらに多くの問題が出てくる。
最初の問題は推進力。
地球上で使われるのはジェットエンジン、燃焼プロセスを使った装置。
まず空気を吸い込んで圧縮し、それを燃料と混ぜて燃焼させる。
発生したガスを噴射して推進力を得る。
しかしこの方法は宇宙では通用しない。
空気がないのでジェットエンジンは使えない。
何も吸い込めず、何も噴射できない。
ロケットは大丈夫、ロケットエンジンにはあらかじめ酸素を搭載しているので、燃料を燃やせる。
そして後ろにガスを出して前に進む。
地上で使う技術で、その代りになるものは何だろう?
その意外な答えは銃、弾丸を発射する構造を組み替えると燃料タンクと燃焼室を持つエンジンになる。
これで銃はロケットに早変わり、宇宙へ飛び立てる。

実験、宇宙で銃を撃つ・・・
弾丸を込めて、真空ポンプで空気を抜く。

3,2,1・・・撃てた!
穴が開いた。
でも静かだった。籠った音。
真空状態では音は伝わらない。

火薬には酸化剤が入っている。
タンクの中の酸素を抜いても、火薬の中の酸素までは抜けられない。
銃の内部に酸素が残っていた理由は、銃弾に閉じ込められていたから。
撃鉄が銃弾を叩くと、中の火薬が発火する。
火薬の成分は木炭、硫黄、硝石。
硝石は酸素を大量に含んでいて、これが他の成分と反応することによって爆発が起き、弾丸が発射される。
この仕組みにより、銃は真空でも撃てる。
しかしこの技術で宇宙をつき進めるようになったとしても、それだけでは不十分。
操縦というさらに大きな挑戦が待っている。
地球の空を飛ぶ飛行機の操縦には空気が不可欠。
主翼にはエルロンがついている。
これで機体を左右に傾ける。
操縦桿を右に倒すと、左側のエルロンが下がって右側が上がり、機体は右に回転。
操縦桿を素早く右いっぱいにきればエルロンロールという360度の回転が1秒でできる。
水平安定板の操作にも操縦桿を使う。
上下の首ふりを制御する。
手前に思いっきり引いた時、加速度は7G。
垂直尾翼にはラダーがついている。
左右の首ふりを制御するものだが、普通はスピードをだすためにまっすぐに保つ。
NASAの宇宙飛行士は、T-38ジェット練習機で空を飛ぶ訓練を行い、宇宙を飛ぶ時のために備えている。

地球の大気圏なら飛行は自由自在、しかし宇宙を飛ぼうとするなら、これまで見てきた操縦方法は通用しない。
ジャンボジェットの場合も操縦の基本は同じで、機体の左右の傾きはエルロン、機首の上下方向はエレベーター、左右方向はラダーで制御する。
ところが1度台危険の外側へ飛び出すと、状況は一変、翼にあたるべき空気がなくなって機体はコントロールを失う。
宇宙での操縦が難しいわけは、1度物体に力が加わると、ずっと動き続けるから。
地球では重力などの力が働いて止まるが、宇宙では止まらない。
宇宙飛行士が船外活動の時に命綱をつけているのも何かのはずみで体が制御不能になりかねないから。
オービトロンという装置で、宇宙での物体の運動を再現する。
1度動き出したものは、逆方向の力を加えない限り止まらないと証明する。
この実験は宇宙での飛行機の操縦にどう役立つのだろうか?
実はこのようなガスの噴射が切り札となる。

大気圏の外にやってきたジャンボジェットはコントロールと失って万事休す。
しかしこの機体を姿勢制御する装置を備え持つスペースシャトルに作り替えれば問題は解決。
小型のロケットエンジンでガスを細かく噴射させることで、機体を正確に操縦できるようになり、これなら国際宇宙ステーションとドッキングすることも可能。
残る問題は大気圏から宇宙へ飛び立つ方法。
答は技術の改革ではなく、大型化にある。
その技術とは子供のオモチャとしてお馴染みの磁石。
磁石はいろんなところに使われている。
例えばスピーカーやクレジットカード、モーター・・・
磁石には2種類ある。
冷蔵庫に貼る永久磁石、そして電磁石。
永久磁石はそのものが磁石の性質を持ち、常に磁場を発する。
一方電磁石は一時的なもので、電流が流れている間だけ磁力を発揮する仕組み。
電磁石を使って強力な発射装置を作り、ジェット機をしのぐ速さで物体を飛ばすことはできないだろうか。

実はアメリカ海軍がもう実現している。
電磁気を使ったその装置の名前はレールガン。
バージニア州の海軍海上戦闘センターでは、今最新のモデルをテスト中。
長距離攻撃の方法を一変させる兵器。
これだけ大きいので、相当な速さと飛距離を生み出すことができるし、より多くの弾頭を、より正確に飛ばせる。
Charles Garrett(EM Rail Gun Program Director,Naval Surface Warfare Center Dahlgren)「レールガン用のパルス発電機、モジュールあたりの出力は3メガジュール、全体では100メガジュールほど。
1世帯が1日に使う良の半分というと少なそうだが、それを10ミリ秒で一気に使う。
すると弾丸は静止状態からマッハ7.5にまで加速する。

まずはコンデンサーを充電、そしてレールに電流を流す。
弾丸を入れる部分に弾丸を装填すると、舌のレールから入った電流がここを通って上から戻ってくることで押し出される。

壁のこちらな銃口部分、ここがレールが一番よく見える場所。
銅のレールが上下にあって、左右は絶縁体。
弾丸はここから出ると、このパネルの横を通って外に出る。
弾丸は秒速2.5キロで飛び出してくる。
時速でいるなら9000キロ、アメリカを30分ちょっとで横断できてしまうほどの速さ。」

巨大なレールガンの仕組みはこうだ。
500万アンペアの電流が銅でできたレールへ、2本のレールが通電すると、それぞれに強い磁場が発生。
一方はプラス、もう一方はマイナスに帯電する。
2本の通電を可能にする伝導体が弾丸。
レールと弾丸の磁場が作用しあうことで、弾丸は猛スピードで外に押し出される。
レールガンの威力を確かめてみよう。
制御室、レールガンの制御をすべて行う。
最大電圧に達したら発射。

弾丸はレールガンを飛び出し、外の試験場へ飛び出す。
磁石の力を利用した装置から飛び出す弾丸は音速の8倍近い速さ。
ハイスピードカメラが銃口から押し出される。
弾丸の驚くべき威力を捉えた。
凄まじい高温で飛び出し空気を切り裂く。
時速は9000キロ、マッハ8にも迫る速さで、はるかかなたの標的を目指す。

磁石の力をさらに大規模に活用できる可能性がある。
それが宇宙船発射装置マスドライバーの構想。
必要なのは電流の通った金属レール、何キロにもわたって続く電気の滑走路。
これを月に建設すれば、移動の妨げにもなる空気も大きな重力もないので、他の惑星まで飛んでいけるかもしれない。
そしてそのさきまでも・・・

しかし磁石で爆発的なパワーを起こすためには、大量の電力がかかる。
私達に必要なのは、より効率的で、より応用のきくテクノロジー。
その条件にピッタリなのがレーザー。
レーザーとは放射の誘導放出による光の増幅という意味。
まず、ある特殊な物質にエネルギーを与えると、その物質が光を出す。
それを鏡でなんども往復させると、一色の強い光を取り出せる。
地上ではレーザーはCDやDVDプレーヤー、レジのスキャナー、そして手術などに使われる。
そんなお馴染みのレーザー技術を、まるでSF映画のようなスケールに生まれ変わらせたのが、Cobham Analytic Solutionsというグループ、彼らが生み出したのは戦場で道に仕掛けられた爆弾の爆破処理に使われる強力なレーザー。
ZEUS、強力な赤外線レーザーを、軍用車に搭載したもの。
このレーザーのパワーは2.5キロワット、100ワットの電球25個分すべてのエネルギーを集めて1本の細いビームにできるもので、ある1点に大量に熱を伝えることが可能。

スチール板を立てて穴をあけてみよう。
爆発したのはなぜ?
レーザーが貫通しようとするときに最後に残ったスチールが後ろに飛び出たから。
3ミリくらいの点に2500ワットをあててるから、小さいエリアにすごいパワーがかかっていることになる。
レーザーの熱を離れたところから伝えても、思い通りに穴をあけられた。

次は細く絞ったビームを有機物(ソーセージ)にあてる。
煙が出て激しく燃えたが、スチール板よりしぶとく粘っている・・・ああ折れた。
レーザーが当たって熱が伝わってもすぐには貫通しなかった。なぜ?
金属には水気がないからすぐ穴があいた。
ソーセージは少し煮えてからやっと貫通した。
エネルギーが水分を沸騰させるために使われたので時間がかかったのだ。
次に行う実験では、レーザーの光を拡散させてソーセージ全体に熱をいきわたらせる。
エネルギーの量は同じ。
でも今度は照らす範囲が広がるので、ソーセージは無事なはず。
うまくゆけば美味しくなるはず。
本レーザー発射!蒸気が出ている。ソーセージの水分が蒸発しているからだ。
美味しそうに焼けた。
ビームを拡散させて、まんべんなく温めるのが調理のカギ・・・
ソーセージの調理法としては電気を食い過ぎたが・・・
同じレーザーを使っても結果はこれだけ変わる。

ZEUSの室内での威力と正確性は分かった。
しかし本来の用とは違う。
命を守るという大事な任務がある。
そこで今度は屋外でその力を発揮させてみよう。
レッドストン試験場、レーザーで砲弾を爆発させることも許可されている。
最初に爆破させるのはBLU97、小型爆弾で主に人間や車両を攻撃するために使われているもの。
爆弾の外側にレーザーの光をあてると、外側を傷つけ、内側を燃やすことで爆破する。

John Schiavone(Manager,Hardware Systems Division Cobhan Analytic Solutions)「扱うものはこれが最大ではなく、155ミリ砲弾(重さ40kg)も僕らのレーザーを使えば、相当離れたところから爆破して安全に処理できる。」
ZEUSを使うと300m離れた安全な装甲車にいながら、確実に命中させることができる。
150m先の携帯電話のキーを打ち分けられる正確さ。」
宇宙での利用を考えたときのレーザーの何よりの魅力が、この長距離での正確性。
操作にはゲームのコントローラーのようなものを使う。

引き金は2つある。
左は予備レーザーで、右は本レーザー、予備レーザーをオンにすると、緑の点が出てくるので、それをターゲットに合わせる。
そして強力な本レーザーの引き金を引くと、そこが爆破されるというわけ。

成功!発射するとまず爆弾を熱し、2〜3秒で中の弾薬が十分熱くなると爆発した。
そして辺り一面が燃えた。

小型爆弾は難なく爆破、ZEUSの実力を知るためには
、大きな爆弾が必要。
爆発性がきわめて高い砲弾を爆破する。

レーザーは瞬時にターゲットを撃ちぬいて爆破するものではなくて、ターゲットに熱を伝えるもの。
外側から内側へと熱せられたターゲットは、最後は高温により爆発する。
地上では有効な地雷破壊装置となるレーザー。
その凄まじいパワーを宇宙で生かせないだろうか。

アイディアの1つが宇宙空間での推進力としての利用。
宇宙船にある物質を取り付ける。
そこにレーザーが当たると物質の噴射が起きる。
つまり熱せられた物質があまりの高温に噴き出してきてその反動で進める。

レーザーには宇宙のガソリンスタンドのような役割も期待できる。
レーザービームの力で燃料を燃やしながら、例えば土星まで旅をすることも可能に。
このビームは正確かつ強力で、発進源がたとえ10数億キロ離れた地球の軌道上でも、宇宙船を太陽系のさらに遠くへ送り出せると考えられる。

しかしこうした技術の中に1つ、他を圧倒するものがある。
原子力だ。
宇宙船を高速で飛ばすのに、原子力の爆発力を利用できる可能性はある。
このアイディアを最初に打ち出したのが1950年代半ばに生まれたオリオン計画。
核爆発のエネルギーを丸ごと宇宙へ持っていこうとするものだった。
破壊的な力を宇宙の動力源に変えようとしたのだ。
まず小型の核爆弾を宇宙船の後方に取り付ける。
爆発が起きると宇宙船は強烈な衝撃波で加速、その結果記録的な速さで銀河を旅することができるのだ。
でも核兵器を宇宙へ運ぶには大気圏を通る。
もし途中で事故が起きれば、大量の死者がでる。
こうした不安から計画は中止された。
しかし今、核軍縮の流れの中、安全な運用方法さえ見つかれば、より遠くの宇宙が見えてくる。

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Ancient Aliens 古代の宇宙人 Aliens and Monsters 宇宙人と神話

アメリカ、ニューヨーク州Montaukの海岸、2008年7月、26歳の女性は3人の友人と一緒に砂浜にうちあげられた奇妙な生物の死体を発見した。
どの動物にもあてはまらないので、特定はできず、かけあわせた動物に見えたという。
未確認動物が実験室で遺伝子操作された異種混合種なのだろうか?
動物疾病センターで遺伝子操作によって作られたと信じる者もいる。
Loren Coleman(Author,Cryptozoology from A to Z)はこの生物をモントーク・モンスターと名付けた。
「口の辺りが何とも奇妙な形状をしている。
まるで鳥のくちばしのように見える。
これは伝説のグリフィンなのか、生き物なのか、巨大な亀なのか、実際には、くちばしは頭蓋骨から腐って剥がれ落ちた肉の塊だった。
足や体も独特な形をしている。
とまっていたハエにより、モントーク・モンスターは、実際には非常に小さなものだと分かった。」

この死骸は何者かに持ち去られてしまい、この生物の唯一の証拠は写真だけ。
モントーク・モンスターは近代科学によって作り出された生物であると主張する学者がいる。
だが古代宇宙飛行士説では、これが人類の歴史を通じて度々登場する遺伝子組み換えによって生まれた生物の1つであるかもしれないと考えている。
古代の文書には、怪物や奇妙な生物に関する記述が数えきれないほど見つかっているだけでなく、細部にわたって描写されている。

古代ギリシャの遺物には、恐ろしいケダモノが写し取られている。
ヘビの髪を持つゴルゴンや、大蛇ヒュドラ、獰猛なケルベロス、そしてホメロスによって書かれた叙事詩『イリアス』には、英雄ベレロポンがキメラと呼ばれる怪物を退治する物語が記されている。

キメラは小アジアに破壊をもたらして恐れられた怪物。
ホメロスによれば、不死身のキメラはライオンの頭でヘビの尾を持ち、胴体から生えたヤギは口から火をはいた。

ヒメラや異種交配種といったものは、千年もの間人類が持ち続けた概念。
例えばミノタウロスやペガサス、アヌビスなどは想像の怪物とも言えるし、あるいは実在していたのかもしれない。
神話に登場する怪物は、描かれた通りの奇妙な生き物であるだけでなく、道徳的なふくみを持たせてある。
古代宇宙飛行士説では、怪物は過去に存在し、その証が遺物に残されていると信じている。
Erich Von Daniken(Author,Chariots of the Gods)「何百年物間、宇宙を旅し続ける宇宙母艦、彼らは太陽系で地球という生命が存在できる惑星を発見する。
そしてナイル川でワニを観察する。これは見るからに熱に強い動物。
次に強靭な筋肉を持つライオンを見つける。
異星人達はこの2つの生物をかけあわせて別の惑星に連れていこうと思う。
そして遺伝子を組み替えることで異種混合種を創造し始めたのだ。」

グリフィンはワシの頭と翼にライオンの胴体を持つ神話の生き物。
ライオンは百獣の王、ワシは鳥類の王だから、グリフィンは生きとし生けるものの王だった。」
Jonathan Young,PH.D.(Founding Curator Joseph Campbell Archives)「19世紀半ばごろになると、生物の進化を知るために掘り起こした化石を基に研究が行われるようになった。
自然主義者のチャールズ・ダーウィンは、すべての生命が共通の起源を持っており、何世紀もかけて自然淘汰を経て進化してきたとの進化論を唱えた。」

Crais Stanford,PH.D.(Professor of Authropology and Biological Sciences,USC)「自然淘汰によるダーウィンの進化論は、1つの生物が別の物に変化するという仕組みになっている。
この理論は、ある原則に基づいてなりたっている。
生存競争や増殖に有利となるような特徴を持つ変異群が突然変異で生まれると、この特徴が時を超えて何世代も受け継がれてゆくというもの。

Phillip Imbrogno(Astronomer/Author,Files From The Edge)「遺伝学的に似通っている動物同士なら、異なった種でも交配が可能。
例えばロバとウマやオーカミと犬など。
しかし猫と犬は交配できない。
何よりもまず形体、生態的な差が大きく、生化学的にみても違いがあるし、また遺伝子があまりにも異なっているために、交配しても染色体が適切に配列できない。」

しかし自然淘汰に基づいて進化を語るダーウィンの説が古代のケダモノや怪物の起源を説明できないのなら、怪物たちはどこからやってきたのか?
パキスタン南部インダス川の谷間の中ほどに、Mohenjo-daro遺跡がある。
この古代都市の名前は、死者の丘を意味し、紀元前2600年ごろに作られた。
インダス文明最大の定住型都市である。
モヘンジョダロ遺跡はまるで近代都市のよう。
大通りが整然と東西南北に走り、碁盤の目のように区分けされている。
トイレを備え、精巧な下水道も完備されていて、高度な発達を遂げた都市のようだった。
古代宇宙飛行士説では、この遺跡が4000年以上昔に起こった核爆発の爆心地であったと考える。
突如災害に見舞われたかのような人骨が何体も発見された。

ロシアの科学者によれば、人骨には通常値の50倍の放射能を浴びたものもあったという。
熱で溶けた陶器も見つかっていて、町の壁も超高温にさらされたようにガラス化現象を起こしている。
核兵器が関連しているのではないかと考えられる。
ヒンドゥー教の古代の聖典『マハーバーラタ』には次のような記述がある。
煙と火の白熱した柱が立ち上り、町は灰と化した。
幾千もの馬が焼け死に、その屍は灼熱のために蒸発して消えうせた。
爆発の跡には静寂が訪れるが、苦しみは続く。
人々の皮膚に腫物ができ初め、髪は次々と抜け落ち、爪が剥がれ落ちる。
考えられる原因は放射能汚染、つまり死の灰現象。

Philip Coppems(Author/Investigative Journalist)「ここで問題となるのが非常に強い放射能汚染がいつ起こり、とうじ存在した人間や動物にどのような影響を与えたのかということ。
これが変異体が生まれるようになった原因と考えられないだろうか。
このような生物が神として祀られてきたのかもしれない。
なぜなら超人的な人間が生まれる文明では、その誕生に神が関わっていると考えられている。」

古代インドの文書によれば、モヘンジョダロでの集団死の後に、恐ろしい怪物が空に現れるようになったという。
それはガルーダと呼ばれる。
ガルーダは巨大な鳥のような怪物で赤い顔を持っている。
翼にカギ爪を持っている。
その大きさは太陽光を遮るほどで、時々ビシュヌ神を背に載せていたと言われる。
ガルーダが現れて空から降りてくるときには、いつもハリケーンのような風が起こり、地上に降り立つと大地が震動したという。
大気中に土ぼこりが舞い、付近の者達は恐れおののいた。

古代インドの神話によれば、あらゆる時代の終焉に起こると言われる破滅的な大規模戦争の中から、ガルーダは生まれ出たと考えられている。
パキスタンやインドには、通常より高い放射能が存在することで知られている地域がある。
なのでそこで遺伝子が傷つけられて変異が起こるのではないかとも考えられている。
古代においてモヘンジョダロが核の攻撃にさらされたのであれば、ガルーダが高濃度の放射能により生み出された変異体であった可能性はないだろうか?
突然変異で生まれた生物でなかったとしたら、その正体は一体何だったのか?

マハーバーラタにはガルーダが地獄より生まれ出たと書かれている。
こういった文書の中に、ガルーダの表皮は羽毛ではなく、金属で包まれていたと書かれている。
何らかのマシーンであったと考えられる。
ガルーダは超高速で飛行し、月に行くことも、地球を旋回することもできたと言われる。
天国から雷を落として人を感電させることもあった。
Giorgio A.Tsoukalos(Publisher,Legendary Times Magazine)「ガルーダは蛇の天敵だと考えられていた。
つまり生きるためにヘビを捕食しなくてはならなかった。

空港で燃料パイプにつながれている飛行機、蛇を食べているようにも見える。
現代の戦闘機が夜間に発進するのを見ると、噴射口からは煙と炎が発生する。
龍のようにも見えるし、何やら架空の生物にも見える。

その技術がどう成り立っているのかを知らなければ、なおさら不思議な生物のように映るだろう。
このようにして生物に例えられるようになったのだろう。
古代の宇宙人は、私達の祖先が神として彼らを崇拝することを知っていた。
未知のテクノロジーに出会った際に、人類がそれを魔法や霊的なもの、神の現れだと解釈するであろうことを知っていたのだ。」

インドの東、中国四川省Wuchengにある遺跡を裏付ける文書がある。
ここにガルーダと似た空とぶケダモノに関する話が綴られている。

歴史家の常璩が4世紀に綴った『華陽国志』の中に、龍の骨が発見されたとの記述がある。
龍とは実在した翼をもった恐竜のことだったのではないかという疑問が持ち上がっている。
翼は化石化する際に失われたのかもしれない。
羽を持つ恐竜が、鳥類に進化したとも近年は言われるようになったから、翼を持つ恐竜が龍と書された可能性もある。
例えば空を飛ぶプテロサウルス。

Coppens「炎を吹くことができる生物など、現代の動物界には存在しない。
これは生物ではなく何者かによって発明された装置で、実際に口から火を噴いたのかもしれない。
また人間か宇宙人によって操られていた可能性もある。」
空を駆け抜け、火を噴くマシーンが大規模な破壊行為に及び、幾千もの死傷者を生み、死の灰現象を引き起こす。
ガルーダや天駆ける龍と呼ばれた怪物たちは、実際には現代に見られるハイテク爆撃機の古代版だったのだろうか。
あるいは現代よりさらに進化したテクノロジーが存在していたのかもしれない。

2010年3月、世界から41人の専門家が集まった。
そして65000万年前に恐竜が大量絶滅したのは、メキシコのユカタン半島に巨大隕石が衝突したことによって、地球規模での気候変化がもたらされたことが原因であると結論づけた。
しかし恐竜の中にも生き延びた種が存在し、進化していたのかもしれない。
Daniken「現代に生息するシーラカンス、アリゲーター、サメ、カメは先史時代から存在していたと言われる。
だから、古代の怪物たちだって今も世界のどこか奥深くに生き続けていると考えられる。」


スコットランド、ハイランド地方のケルトと北欧の民話には、ネス湖の懐柔にまつわる話が残っている。
起源は古く、目撃記録は西暦565年にさかのぼり、アイルランド出身の聖コルンバは、アイルランドとスコットランドに修道院を設立した指導者である。
その手記にはネス湖の岸辺で男を埋葬する人々と遭遇したことが書かれている。
人々が告げるには男は湖を泳いでいた時に怪物に襲われたという。
これを聞いたコルンバは、弟子を湖に入れる。
怪物が現れると十字を切って弟子に危害を与えない方命じた。
その後怪物が人々を襲うことはなかったようだ。
ネス湖では数えきれないほどのUFO目撃事件が起こっている。
ネス湖の怪獣と呼ばれ、湖に潜むモンスターは古代の恐竜の末裔なのか、もしくは地球外からやってきたとも考えられるなら、神話に登場する他の怪獣たち、たとえば7つの頭を持つレビアタンなどは、どう解釈できるのだろう。

Young「レビアタン(leviathan)はヘビやワニ、龍としても表現されている地獄の入口の門番。
深海の底にこの入口はあると言われ、レビアタンはずっとそこに身をひそめている。」
ギリシャ神話によれば、ヒュドラはいくつもの首を持つウミヘビにような古代の怪物で、台地の女神ガイアの子孫だと言われている。
Young「ヒュドラ退治に遣わされたヘラクレスは苦戦する。
ヒュドラの首を切り落とすとそこから2つの頭が生えてくる。
助けを求められた甥は火で首の再生を止められるかもしれないという。
そこでヘラクレスが首を切り落とし、甥はその切り口を焼き尽くす。」
Coppens「この怪物は何か重要であったために神話に綴られ、世紀を超えて現代にまで語り継がれてきたのだろう。」

スカンジナビアの伝説によれば、クラーケンは驚異的な大きさを持つ海の怪物。
ノルウェーとアイスランドの沖合の海に出没したと言われているこの恐ろしい怪物は、帆船を襲うとして忌み嫌われていた。
小さな島ほどもあるクラーケンが水面に浮上した時には、襲う気はなくとも船に衝突してしまうこともあったし、また水に潜る際にも渦ができ、船が水中に引き込まれてしまうこともあったという。

伝説に語られる海の怪物は実在し、冷たい海の底に身を潜めて絶滅を免れたのだろうか。
古代宇宙飛行士説によれば、巨大な海の怪物の起源は旧約聖書の中に記されているという。

旧約聖書『ヨナ書』、ヨナは自らの運命に逆らおうとしたために、船から海の中へ投げ落とされてしまう。
ヨナは神が用意した巨大な魚に飲み込まれる。
3日3晩を魚の腹の中ですごし、その後陸地に吐き出された。
人間であるヨナが、魚に飲み込まれたなら、まず魚の歯によって切り裂かれた飲み込まれる時にも押しつぶされていただろう。
それに魚の胃酸で皮膚や内臓は溶けていたはず。
なので魚かクジラにヨナが飲み込まれていたなら、生きているはずはない。


Tsoukalos「旧約聖書にはこのように書かれているが、実際にヨナを飲み込んだのは生き物だったのだろうか。
何故なら聖書の解釈によってはクジラのあばら骨が光輝く青銅で造られていたとも読める記述がある。
なのでこれは金属で作られたハイテク装置の一種と表現したものでなかったかと私には思える。
ヨナが飲み込まれたものはクジラではなく、USO(未確認海中物体)であったと考えられる。」
潜水可能なマシンに乗って宇宙人達は海中に潜んでいたのだろうか。
その目的は何だったのか。
人間に先進技術を与えようとしていたのだろうか。
それとも何か邪悪な目的があったのだろうか。

1954年ロシア、ボルゴグラード州立医科大学、科学者で臓器移植のパイオニアと言われるウラジミール・デミコク博士は、外科手術によって2つの頭を持った犬を生み出した。
その実験は、犬の上半身を切り離して、それを別の犬の首に接合するというものだった。
驚いたことにその犬は、数週間生き続けた。
そして別々の生物を合体させることが可能である証として、博士はこの実験結果を医療系の展示会に持ち込んだ。
これが臓器移植の先駆けとなり、1967年、人体で初の心臓移植への道を切り開いた。

ホメロスの大叙事詩オデュッセイアとイリアスには、冥界の門を守る凶暴な3つ口の番犬ケルベロスが登場する。
神話によればケルベロスはキュポンとエキロナという怪物から生まれたとされている。
しかし奇妙なケダモノを作った神とは実際には古代の地球を訪れた者達ではなかったのだろうか。

Richard Rader(Lecturer,UCLA Dept of Classics)「その昔神は人間と共に暮らしていた。
この時代に動物同士を掛け合わせて怪物が次々と生み出されている。
この怪物は出会いたくないと思うほど恐ろしいものばかり。」
ケルベロスをはじめとする異種混合の怪物たち。
グリフィンやエジプトのアメミット、ギリシャのキメラ、これらは我々がまだ発見していない高度な移植技術によって生み出されたのだろうか。

半獣半人の怪物が描かれた時代は、紀元前にまでさかのぼる。
ケンタウロスやミノタウロス、メドゥーサなどはすべて神に作られたと記される異形の者達。
これらの生物の起源が宇宙人がやってきたさらなる証拠だと指摘する研究者もいる。

Young「ギリシャ神話のケンタウロスは人間の上半身が馬の首の部分についたような姿をしている。
そのためか、馬の持つ荒々しい動物的本能と、分別をしる人間的な道徳観とが常に隣りあわせとなった生き物だったようだ。」
古代インドの大叙事詩マハーバーラタには、半神が人間で半神がヘビといった姿をした神が記されている。
蛇神ナーガの毒と強大な力にかなう生物はいなかったと言われる。

なぜ地球外生命体は異種混合物を作ったのか。
科学的好奇心、新技術を開発し試してみたいと思ったのか、人類が問題を起こさぬよう威圧するためか、怪物を作ることで自分らが神として崇拝されると考えたのか、動物より高い知能を持った労働力が欲しかったのか、例えば牡牛に人間の知能を与えることにより、かなり重いものを運ばせても疲れずに働き続けることができ、なおかつ規則にもしたがえるだけの知能を持った生物を作ることができた。

1970年Case Western Reserve University医学部の科学者達をロバート・ホワイト博士が率いて行ったきわめてセンセーショナルな手術がある。
それはサルの頭を別のサルの頭に付け替えるというものだった。

脳移植手術で使用された頭の固定器、この機器でサルの脳を支えながら脊髄神経を首の部分で接合して移植手術を行った。
ホワイト博士の手術によって、頭部を移植されたサルは、意識を取り戻し、その後およそ3日間生き続けたと言われている。

古代に存在したと言われるミノタウロスやヒュドラ、ギリフィンなどが高度な移植技術によって作り出された可能性がでてきた。
古代に宇宙人が地球を訪れていたとすれば、別々の動物が繋ぎ合わされた奇妙な怪物の伝説が異星人との接触があったという証拠になるのだろうか。
あるいはその証拠は我々人間のそう遠くない未来を指し示すものなのかもしれない。
2003年上海第2医科大学の中国人科学者セイ・ケイチンは人の体の細胞核をウサギの卵細胞へ移すことに成功した。
史上初の人間と動物の混合胚だ。
Dr.Lyle Armstrong(Stem Cell Researcher,Institute of Human Genetics)「博士はウサギの卵細胞から細胞核を取り出した。
つまり卵子がウサギの胎児に成長するための情報を取り除いた。
そしてここに人の卵細胞の情報を送りこんだ。
なのでこの胚子は基本的には人間で、ウサギの要素も少し持ち合わせたものだった。」

2004年には、ミネソタ州の名誉クリニックにおいて、体内に人の血が流れる豚が作り出された。
人間と遺伝子学的に近い動物は豚。
心臓移植を必要とする人々のために、豚を使って心臓を作る工場の建設計画が現在進められている。
豚の心臓を人間の体に移植するようになるのだ。
拒絶反応を抑えるくするを使えば、普通の生活を送ることもできる。
Tsoukalos「現代の科学が人と動物との混合種を作り出すことができるのならば、この事実は古代宇宙飛行士説の裏付けともなる。
なぜなら今日の新発見は何千年も昔に存在したものを再発見しているのだという主張をこの説ではひたすら唱えてきたからだ。」
しかし古代にDNAの接合が行われた物的証拠があるのだろうか。

1849年、現代のイラクでイギリス人考古学者オースティン・ヘイサー・レイヤードは、楔形文字が記されたシュメール文明の粘土板を多数発見する。
それらは紀元前4000年のものだった。
文字盤の解釈に基づいて古代宇宙飛行士説では、45万年前に非常に進んだ文明を持つ知的生命体が地球に来訪したと考えられている。
当時存在したネアンデルタール人が遺伝子工学によってホモサピエンスに作り替えられた。
それが現生人類、つまり我々へと進化したというのだ。
シュメール人はニビルという惑星から地球を訪れた高度な文明を持つ者達について記している。
この者達はアヌンナキと呼ばれ、金の採掘のためにやってきた。
そしてそのために当時地球にたまたま存在した生物を遺伝子操作によって変えなくてはならなかった。
文字盤には、こうして人が作られたと書かれていたのだ。
古代の神話に登場する怪物が実在したのなら、それは何だったのか。
異星人である神の伝令か、遺伝実験の産物か、もしくはバイオ兵器だったのか。
実在したというなら、物的証拠はどこにあるのだろう。
地中の奥深くに眠っているのか、もしくは宇宙の別の星で生き延び、地球に戻るのを待っているのかもしれない。

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SF世界が現実になる日That's Impossible!レーザー兵器Death Rays/Energy Weapons

人類はエネルギーを操り、史上最強の恐ろしい兵器を作りたいと願ってきた。
アメリカ軍は敵機を撃墜するレーザーなどの新兵器を開発中。

2009年3月、カリフォルニア州サンフランシスコから80kmほど東に位置するLawrence Livermore国立研究所、アメリカでもっとも古い兵器研究施設にあげられる。50年以上前から大陸間弾道ミサイルのアトラスとタイタン、巡航ミサイルのトマホークなど、最強の破壊力を誇る兵器の開発を担ってきた。
そして現在、この研究所の特別部門、国立電力施設では、最大の挑戦ともいえる世界最強のレーザーが開発されている。

極秘の研究が始まったのは1974年だった。
目標は核爆弾に匹敵するほど強力なレーザーを完成させること。
このレーザーをもってすれば、太陽と同様のエネルギーでアメリカ全土に電力を供給できる。
反面、人類を滅亡させる恐れもある。
そのパワーを生み出すには、192本のレーザー光線を、直径数ミリ程度のボール状にした核融合燃料にあてる。
Edward Moses(National Ignition Facility)「「とてつもなく高いエネルギーを、小さな1点に収束させ、ごく短い時間だけ照射すると、太陽の内部とよく似た状態を作り出せる。」

面積フットボール場3つ分に相当し、10階建という巨大な施設を網羅するチューブの中を、レーザー光線が通る。
チューブが2本ずつ組になっており、1本の中に4本のレーザー光線が入るので、1組のチューブだと、レーザー光線が8本通ることになる。
高層では192本のレーザー光線を同時に照射する。
それぞれのエネルギーは低く、一般的なDVD プレーヤーに使用される程度。
それがチューブの内部を通過するうちに融合し、1本の超強力なレーザー光線となり、数10億分の1秒という短い瞬間に、500テラワットを照射する。
アメリカ全土におけるピーク時の電力使用量のおよそ500倍、それが当たると水素から成る燃料は、数億℃まで熱せられ、核融合反応を起こし、太陽よりも強力なパワーを放出する。

このエネルギーを操ることができれば、石油に依存しなくてもすむ。
これらのレーザーが本格的に稼働することで、新エネルギーの時代が幕を開けるのだろうか?
それともこういった設備は将来戦場で猛威を振るう不可思議なエネルギーに変わってゆくのだろうか。
この核融合レーザーが発するエネルギーのほんのカケラほどがあれば、レーザー兵器は敵の戦闘機や核ミサイルを打ち落とし、敵を壊滅させられる。
未来の戦争は、映画『スターウォーズ』さながらになるだろう。
強力なレーザーなら、地上から宇宙の衛星を破壊し、何1000kmも離れた敵を一掃できる。
強力なレーザーとこの光線を反射させるために軌道を回る衛星があればよいのだ。
レーザーをアメリカから発射すれば、地表のあらゆる場所を攻撃できる。

レーザー兵器を作るには、どうすればよいのか・・・
1.大気を移動するうちにエネルギーが弱まる性質を改善する。
2.未加工のエネルギーを高出力のビームに変換する。
3.変換したビームを鋼鉄をも焼切るまでに保つ。
4.航空機などに搭載できるよう小型化する。

レーザー光線や殺人光線は、SF作家による想像の産物だった。
1898年に出版されたHG.ウェルズの小説『宇宙戦争』に端を発する火星人が襲来し、殺人光線で人類を壊滅させようとする物語、それらはあっという間に辺りを焼き払った。
それは死の炎であり、目に見えず、かわすことのできない灼熱の刃だったとある。
コードなレーザー技術は、神の手にも例えられる。
基本的に上空から狙って地上のものを破壊できる。
それはエネルギー兵器発明のキッカケとなり、アインシュタインさえも飛びついた。
彼は論文「ふく射の量子論」の中でSF物語を現実にする理論を展開している。
その中で彼は、適切な環境下では、ある程度の量子力学的効果により、光線の強度を大幅に増幅することが可能になると記している。
それは当時の技術を超えた理論だった。

レーザー兵器が身近になったのは1960年代、SFドラマが登場してからフェイザー、エネルギーシールド、光子魚雷・・・などのスタートレック宇宙大作戦だ。
アメリカ軍の指導者までもが宇宙連邦が何たるかや、クリンゴン人やロシナン人が軍事力を示さねばならない様子を見た。
中には国防に、ああいう兵器が必要だと言い出す者もいたという。

Dr.Robert Byer(Stanford University)「レーザーを発明したのは Charles Townesとその弟Arthur Schawlow、2人は当時の呼び方で光学レーザーを開発する契約を海軍と結んだ。
そして週末になるとその開発にいそしんだ。
その装置はメーザーからレーザーに解明された。
レーザーとは、放射の誘導放出による光増幅の頭文字をとった言葉。(Light Amplification By Stimulated Emission of Radiation)発明のカギは原子の動き方を変えることにあった。
原子は決まった動き方をするが、強力な光にさらされると活性化して励起状態になる。
そしてとてつもない量のエネルギーを放出する。
懐中電灯なら、そのエネルギーは不規則に離れ拡散する。
しかしレーザーでは、それが制御され、規則的に放出されることで、細い熱の光線に変わる。

利用法を見つけたのは軍だった。
1962年にはすでに国防総省がレーザーの武器開発を開始し、総称してビーム兵器と呼ぶようになった。
1983年に陸軍が実験を行った電気放電レーザー、2001年に機密扱いを解かれたアクティブディナイアルシステム、そして2003年位アフガニスタンで活躍した地雷除去用レーザと続く。

音もなく、光と同じ速度で、正確きわまりない完璧な兵器は実現したのだろうか?
2000年ニューメキシコ州のWhite Sansミサイル実験所で、長い開発期間の後に、陸軍は画期的な兵器の実験を行おうとしていた。
戦術高エネルギーレーザーThel、それまでにも射程距離と制度のテストは行っていたが、この時は上空を飛行するロケットを実際に撃ち落とす初の試みだった。
2015年までには実用化する計画であるため、望ましい威力が発揮できるかどうかを試す重要なテスト。
ほとんどの飛行物体を撃ち落とせる初のレーザー兵器。
巡航ミサイル、無人飛行機、航空機等、ほぼ10km圏内の物はすべて撃墜可能。
Dr.Robert Byerはレーザー関連の特許を50以上所持している、レーザーの世界的権威。
上空のミサイルをレーザーが撃ち落とす仕組みを実験で示す。
「緑色の光線がでる10ワットのレーザーを発生機、強力なので注意が必要。
肌に当れば酷い火傷になるし、目に入ったら損傷を受ける。
このレーザーに紙切れをあててみると、瞬時に火がついて焦げ、煙がたつ。
上空に飛来するミサイルに強力なレーザーが当った場合も同じように発火する。」

Thelはまずレーダーが地平線をスキャンする。
ミサイルなど脅威となるものを感知すると、標的として固定し、軌道を計算する。
次に標的の方向へ発射装置を向け、高出力レーザー光線を発射する。
レーザー光線の直径は5cm程度だが、鋼鉄を焼き切るほど強力。
高熱によって上空のロケットを数秒のうちに破壊する。
2000年6月6日に撮影された実験の様子から、大型レーザー兵器の未来がうかがえる。
それまでのレーザー兵器がなしえなかったことへの挑戦だ。
それはおよそ30kmの弾頭を搭載し、マッハ1で飛ぶ122ミリのロケット砲を撃墜すること。
運命の瞬間、ロケットが発射され、レーダーがそれを捉え、レーザーが標的を固定、発射ボタンに手がかけられる。
世界で初めて高出力レーザーがロケットを撃墜した。
SFが現実となった。
ロケット発射!時速は1200km/hあまり、レーダーが自動追跡すると、高出力レーザーがその弾頭にあたる。
レーザー光線の温度はおよそ650℃、接触の瞬間、光の速さで破壊がもたらされる。
Thelを1回発射させるのにかかるコストは3000ドルほど、現存するミサイル迎撃システムとしては破格の低コスト。
国防総省は2015年までに、Thelを軍艦に20基、戦車に100基、搭載する予定。
「大気中にエネルギーを送り出し、標的の弱点に集中して浴びせる。
そのために必要なのは標的を追尾するレーダー、ごく短い時間でレーザー光を収束して標的にあてるための望遠鏡。」
レーザー兵器の実用化のカギを握るのが望遠鏡。
大気を突き抜ける際、光を散乱させ、弱めることなく高出力に保つもの。
「大気は高出力レーザーを伝えにくい。
レーザーが隙を熱する際にビームが広がるからだが、天文学用に発明された適応制御工学を利用すれば解決できる。」
適応制御工学によって、望遠鏡の性能は驚異的にあがり、鮮明な画像が可能になった。
画像が不鮮明だったのは大気の乱れが、届いた星の光を拡散させるため。
それを鏡で補正するのが適応制御工学。
発射されたレーザービームはビックリハウスにあるものと似た軟らかい物質でできた鏡に反射する。
鏡の裏には小さなピストン状の装置が数1000個並び、コンピューターに制御されて鏡を押したり引いたりする。
それにより大気にあるビームの乱れを常に補正し、標的に到達するまでまっすぐに保つ。
それが全て1000分の1秒のうちに行われる。
「航空機用のレーザーは、軍で研究が進んでいる。
将来は小型化し、効力がアップして航空機に搭載できるようになるだろう。」

ロサンゼルスから160km近く北のモハーベ砂漠に位置するEdwars空軍基地は、事実上主な実験航空機の拠点。
チャック・イエガーが乗り、初めて音速を破ったBell X-1、世界最速の記録を作ったSR71、バート・ルータンが設計した世界初の民間向け有人宇宙船スペースシップ1などがあげられる。
航空力学で最先端を行く場所だ。

その格納庫に革新的な航空機がある。
空軍の航空戦闘軍団が所有するYAL1、この機の特徴は速度や高度ではなく、搭載しているものにある。
世界で初めてビーム兵器を装備しているのだ。
それは空中発射レーザー、ABLとも呼ばれている。
ABLを取り付けるだけでも史上類を視ないほどの複雑で精巧な改造が必要。
まず機種全体を取り外す。
巨大なレーザー発射装置を支えられるよう、世界最大級のチタンのプレートを取り付ける。
ABLは上空、もしくは地上で敵を発見し、追跡し、攻撃できるよう設計されている。
高度およそ12000m上空を旋回し、空中給油が可能、1秒もかけずに100km近く離れた標的を破壊できる。
「到達まで100万分の1秒、それに対応できるシステムはない。
ミサイルを搭載して以降、戦闘機の接近戦はなくなった。
現在ミサイルの到達範囲は20km強、不審な航空機に対処する場合、レーダーで発見し、昔ながらの機関砲の射程範囲を超えた位置からミサイル攻撃する。
レーザーの速度はマッハ30万、航空機から発射されるミサイルの30万倍も速い。
将来は遠く離れた航空機をレーザービームが撃墜する時代になるだろう。」

1996年に始まったABL(Air Borne Laser)の開発には、15億ドルを超える経費がかかっている。
2015年には実用化される予定。
ABLはハイテク兵器の開発競争を生む恐れがある。
現在レーザーは、コンピューター、CDプレーヤー、ビデオゲームといった身近なものに使われている。
そういう安価なものから、敵が強力なレーザー兵器を開発しないだろうか?
兵器開発競争で、レーザーの小型化が進む可能性は?
SF万が『フラッシュゴードン』に登場する光線銃や、スターウォーズのブラスターピストルは現実のものになるだろうか?

実現しそうなSFの兵器は他にもある。
もう1つ、開発中のビーム兵器があり、それは一切のまきぞい被害を出すことなく、大量殺戮を狙う攻撃を阻止する。
2009年4月10日、イラクの都市Mosul、この街で最大のアメリカ軍戦法作戦基地マレズへと続く道を、1台のトラックが走っていた。
検問所のイラク治安部隊は、そのトラックがおよそ900圓稜発物を積載していることに気付かなかった。
まず、ある検問所を通過したトラックは、最後の検問所の正門のすぐ外側まで来た時、ドライバーが起爆ボタンを押した。
この爆発でアメリカ兵が5人、イラク人警備員が2人死亡、70人が負傷した。
殺傷力の高い武器をもってしても、自爆テロを防げなかった。
この手の攻撃を致死性の武器を使わずに阻止するのが、発明家で実業家のピート・ビタールさんの目標。
彼はZapperを開発した。
自動車を無力化するビーム兵器だ。

高電圧でパルスが発生し、電子機器が作動しなくなる原理に基づいた兵器。
Zapperは自動車の電子機器をショートさせ、走行中でも停止させてしまうほど強力なパルスを利用し、設計されている。
EMP(Electromagnetic Pulse)とも呼ばれる強力な電磁パルス。
エネルギーが津波となって押し寄せると考えればよいだろう。
エネルギーの波動を最初に研究したのは、原子爆弾の威力を研究する科学者たちだった。
原子爆弾のエネルギーをいえば、閃光を連想するが、それだけではない。
電波、マイクロ波、エックス線、ガンマ線も発生する。
大気中を突き抜けるそれらの波動には、爆弾と同様の破壊力がある。
1962年7月、Starfish Primeと呼ばれる実験で、およそ130万トンの核爆弾が太平洋の上空400kmで爆発した。
計算されていたよりはるかに大きな電磁パルスが発生した。
電磁パルスは実験場所からおよそ1300km離れたハワイでも観測され、300個ほどの街燈が消え、防犯ベルが誤作動した。
それと同じ原理を使い小型化したものがZapper。
発電機と大容量の変換機を使用している。
「Zapperは自動車のエンジンを破壊し、ゆっくりと安全にに停止させる、検問所で使える殺傷力の無い兵器で、不審な車にも発砲せずにすむ。」
実験・・・スポーツ多目的車を走らせ、それに17万5000ボルトの電圧をあてる。
するとエンジンがショートし、車が停止するはず。
Zapperからの電圧は、2つあるプラスティック製のエミッターから放出され、長さ10cmほどの稲妻が通過する車を直撃する。
ごく小さく瞬間的な稲妻なので、肉眼では見えない。
「2つのエミッターを1m弱話して設置し、自動車の側面に向けて電圧を放出するよう設定する。
自動車には持続的に電圧が流れるとエンジンの作動が邪魔される。
パルス発生の頻度は2〜3秒に1度。
装置は後ろに設置した電力源につないだ。
電力源といっても12ボルトのごく一般的な車のバッテリー。
でもこの装置を使えば、強いパルスを発生させることができ、走行中の車を停止させる確率が上がる。」
車は1996年製のオールズモビルBravada、エンジンの状態は良好で、改良を加えていない。
ビタールさん自らが運転する。
実験開始・・・電極へ突進する車、技師がコンデンサーに充電する。
実験が成功すれば、小さな稲妻が運転手に傷を負わせることなく、車のエンジンを破壊する。
ただしその電圧は、電気椅子の100倍近く。
無事車は停止した。

軍事利用ができるものは他にもある。
ミシガン大学プラズマパルスマイクロ波研究所所長、ロン・ギルゲンバッハ博士は30年以上に渡ってマイクロ波を研究してきた。
「研究しているのは、高出力のマイクロ波、放射線を生成する。
相対論的マグネトロン、高出力マイクロ波は、電子レンジでの調理に使われているが、同じマイクロ波が住宅の通信機器に影響を及ぼしたり、軍事設備を誤作動させたりすることがある。
そこで高出力の発生器に注目が集まっている。
相対論的マグネトロンは電子レンジ50万台分に相当する。」
その規模なら、現在の兵器を制御する、あらゆるコンピューターをショートさせられる。
レーダー通信からミサイルの発射まで、軍事行動が全て行えなくなるだろう。
飛行機の機内で、携帯電話の電源を切るよう頼まれるのはこのためだ。
携帯電話が発信する周波が、機の運航を妨げるおそれがあるのだ。
「小規模な実験装置を作った。
10分の1秒という短時間に電子レンジ1000台分に相当する大気が非常に広い周波を発生させる。
周波数が高い強力な電界が、デジタル時計の作動を妨害する。」

Zapperが車の電気系統をショートさせたのと同じことが、マイクロ波でも可能。
一瞬のマイクロ波が電気パルスの衝撃波を起こし、それが大気を伝わって電気回線をショートさせる電荷サージを発生させる。
スイッチオン!肉眼では見えないが、腕時計は電子レンジ1000台分に相当するマイクロ波にさらされる。
腕時計のデータは完全に消された。
実験で発生させたマイクロ波が1000倍となってアメリカの上空でさく裂したらどうなるだろう?
一瞬で国中の電気製品が停止してしまう。
国全体が輸送も含め、19世紀に戻るのだ。
甚大な被害が及ぶだろう。
電子機器は精密になればそれだけこの種の攻撃に対して弱くなる。
アメリカ軍は、この技術を使った兵器を開発中。
E爆弾(Electro Magnetic Bomb)とも呼ばれる電磁波爆弾だ。
Dr.Edl Schamiloglu(University of New Mexico)「国防総省が関心を寄せている。
特に電磁波爆弾を移動発射台から発射させる技術に注目しているようだ。」
巡航ミサイルなどに憑りつける可能性もある。
そうすれば、人を巻き沿いにすることなく、空から敵の電子機器を破壊することができるようになる。
電磁波爆弾は、簡単に規模を変えられる。
爆弾を使って都市の上空で炸裂させ、都市全体を壊滅させることも可能なら、もっと小規模な装置で狭い範囲を攻撃することもできる。
例えば特定の隣人だけを襲うとか、ウォール街だけを攻撃し、証券取引を不能にすることも可能だろう。

将来の戦争は、どんどんSF映画で観る光景につかづいてゆくようだ。
そして壊滅を免れる防護策もSFの産物。
進入できない壁Force Fields、ハリウッド映画『インディペンデンスデイ』では、地球に襲来した巨大宇宙船の周りに、Force Fieldsが巡らしてあった。
そのためミサイルも打ち込めなかった。
そうするに足るエネルギーを開発することは可能。
レーザーをも吸収するプラズマで周囲を覆えばよいのだ。
プラズマとは、物質において固体、液体、気体に次ぐ第4の状態で、奇妙で不思議とさえ思えるもの。
星や銀河を輝かせているエネルギーがプラズマ。
毎日のように目にする最大のプラズマは太陽。
Force Fieldとしてプラズマが効果的なのは、非常に活発な原子が大量に存在し、竜巻のような動きをしているため。
それはフィールドを突き抜けようとするエネルギーの波を砕く。

プラズマの可能性に注目したアメリカ空軍は、1996年以降、プラズマ研究の権威であるムーニエ・ラルース博士に出資してきた。
バージニア州ノーフォークのオールドドミニオン大学にある博士の研究室で、ラルース博士発明のPlasma Pencilを使った実験を披露してもらう。
わずかなプラズマで瞬時に殺菌する方法だ。
「私の指にプラズマをあてる。
指についた細菌を吹き飛ばせるが、指には何の影響も及ぼさない。
細胞を傷めずに殺菌できる。」
軍は次世代のステルス技術として、戦闘機をプラズマの力場で覆うことを視野にいれいている。
Plasma Pencilを大規模にしたものを戦闘機の周囲何カ所かに搭載。
その装置から発せられるプラズマが、Force Fieldを作り、地上のレーダーに探知されないよう戦闘機を覆う。
レーダーは物体に電磁波が当たることで機能する。
その電磁波をプラズマの力場が砕けば戦闘機は探知されない。
ラルース博士の研究は、コールドプラズマに焦点を当てている。
それは室温の環境で作ることができるプラズマで、ネオンサインの輝きや、プラズマテレビの映像に利用されている。
Plasma Pencilの研究目的は兵器開発ではなかったが、博士はプラズマが将来ビーム兵器の対策に使えると判断していた。
「プラズマが放射物を吸収したり反射させることは分かっている。
電磁波がよい例。
ただし放射物には様々な周波数やエネルギーがあるので、あらゆるエネルギーや放射物を吸収できるとは断言できない。」
Force Fieldの開発目的は、殺人光線や核ミサイルなど、あらゆるものから防護するものを作ること。
稲妻や太陽に見られるホットプラズマでそれが実現するかもしれない。
「極端なホットプラズマなら、物体を蒸発させたり曲げたりできるだろう。」
ホットプラズマのForce Fieldはどんな武器が命中しても瞬時にそれを蒸発させるだろう。
そうなれば戦闘は一変するが、実現は可能だろうか。

アメリカエネルギー省管轄のBrook Haven国立研究所で、世界初のプラズマによるForce Fieldが完成した。
Plasma Windowだ。
温度は12000度にも及ぶ、室温のおよそ300倍。
課題はPlasma Windowを大型化すること。
戦車やミサイル格納庫、さらには町全体を、内部を傷つけることなく覆うこと。
コールドプラズマとホットプラズマを重ねれば可能かもしれない。
戦車をさらに装甲板で覆うようなものだ。
入子のようなForce Fieldができるかもしれない。
つまり玉ねぎのようにForce Fieldが何層も重なるのだ。
ある層ではレーザー攻撃を防ぎ、別の層では何らかの生物兵器から防御し、また別の層では電磁パルスから守ってくれるというわけだ。
ところでアメリカ政府は、銃弾やミサイルではなく、本当にForce Fieldや光線銃、殺人光線で武装して、アメリカの軍事的優位を保とうとしているのだろうか。
2009年1月に戦略予算評価センターが作成した文書で、アメリカ国防省が近未来を視野にいれて、あるシンクタンクに出資したことが分かっている。
そこには今後の軍事行動に、レーザーが変化をもたらすことは確実だとある。

2009年3月18日、その戦略は大きく1歩前進した。
軍事メーカーNorthrop Grumman社で、国防総省所属の研究者が、100キロワットのレーザー発射実験を行った。
それまでで最強のレーザーだった。
10キロワットのレーザーでも、人の手足を切断し、組織を傷つける。
突如科学がもっとも過激なSF物語を上回った。
将来の戦闘は、現在のSF映画さながらになるだろう。

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Ancient Aliens 古代の宇宙人 Angels and Aliens 天使と宇宙人

翼を持つ者達は、天の言葉を地上に運ぶ。
そして天界の守護者たちは人間を見守る役割を担っている。
強靭な戦士たちは疫病を連れてくることも、平和をもたらすこともある。
天使とは、人間が生み出した想像上の存在なのだろうか。
それとも実在するのだろうか。
だとすれば、天使はどこからやってくるのだろうか。
天より訪れし聖なる存在か、それとも知られざる姿があるのか・・・

天使、2010年に行われたニールセン調査によれば、アメリカ人の70%近くが天使の存在を信じているという。
天使とは何者なのだろうか。
聖書にあるように、神から遣わされた羽を持つ物なのか、雲の間から人間に微笑みかける地天使ケルビムなのか・・・
今だ我々が知り得ていない姿があるのだろうか。

旧約聖書の創世記で、最初に登場する天使は、神の御使いとして地上に降りたとFr.William J.Fulco,PH.D.(Proffesor of Archaeology,Loyola Marymount University)はいう。
「人間を神と交流させようとしたものの、神が直接かかわりを持つのは不遜であったために、メッセンジャーが送られた。」
Giorgio A.Tsoucalos(Publisher,Legendary Times Magazine)「天使と言う言葉は誤訳だと私は思っている。
古代ヘブライ語では、この存在をマレクと表現するが、この言葉の意味は天使などではない。
正しくは神の伝令を意味する。
ギリシャ語のアングロスもその意味は天使ではなく、代理人や仲介者を指す言葉。
それに神話の中で天使がどのように語られているか見てみると、御使いたちと呼ばれるメッセイイジャーは神の言葉を届けている。」

こういった神の御使いたちの中には、慈悲や慈愛とはかけ離れた別の役目を担っていた者もいたのだろうか。
1940年代末期に発見された死海文書には、失われた聖書の一部であるエノク書も含まれていた。
この書によれば、最初に地上に現れた天使は堕天使であるとBill Birnes,J.D,PH.D.(Author/Publisher,UFO Magazine)はいう。
「堕天使たちはヘルモン山に降り立った。
天を離れ、地上に住もうとした天使たちは天界の覇者になろうと、反乱を起こしたために追放され、地上に落ちたのだ。」
Tsoukalos「この話は別の星で謀反が起きて異星人が地球に来たことを告げているのではないだろうか。
異星人同士に仲たがいが起きて、2つの派閥に分かれた。
そして失脚して地球に流れてきた者達が堕天使と呼ばれるようになったのだろう。」
George Noory(Radio Host,Coast To Coast AM)「エノク書は天使や堕天使が存在し降臨したと信じて疑っていない。
しかし聖書を読んでみると、エノクが記した書は、地球外生命体の来訪を書いたものではないかと私は思う。
エノクが見た山の斜面に着陸したという乗り物は、天界の者が様々な場所へ連れていったという話からもそれが読み取れる。」

エノク書にも旧約聖書にも記述があるが、堕天使は神の意志に真っ向から背き、人間を異種交配して子孫を残す。
エノク書には地上に降り立った地球外生命体の何人かは人間の女性と性交渉を持ったと書かれている。
エノクはこの者達を神とは呼ばずに天の番人、見張りの者などと表現した。
古代の文書いよれば、堕天使達は地球の女性と肉体関係を持つのみならず、子をもうけたという。
この子供が巨人族のネフィリムで、その姿はダビデと戦ったゴリアテを彷彿させる。
だが巨人という表現が誤解を招いているという者もいる。
体の大きさではなく、超人的な能力を表すものだというのだ。
古代宇宙飛行士説で考えられているように、堕天使が中東地域に降り立った宇宙人だというなら、別の地域にも出現しているのではないだろうか。
その証拠が数多くの彫刻に見られるという。
羽を持つ守護神の姿や奇妙な動物、半人半獣たちが遺跡や遺物に刻み込まれた、とPhilip Coppens(Author/Investigative Journalist)は指摘する。
Rev.Michael J.S.carter,M,DV.(Author,Alien Scriptures)「翼を持つ神を描いた古代の文明には、シュメール文明やバビロニア文明、エジプト文明などがある。
これらすべての文明は翼のある円盤らしきものや現代の私達から見ればUFOと思われるものを表す記号を持っている。
羽は空を飛ぶことを表すために描いたのだろう。」

Thomas E.Bullard,PH.D.(Folklorist)「特に中東地域では翼を持つ超人的な存在を描いたものが見られる。
メソポタミアに伝わる魔人Pazuzuは頭部はライオンで胴体は人、背中には二対の羽が生えている。
元々Pazuzuはくらいの高い神の僕であり、兵士でもあった。
神はこれらの御使いを頼りとし、あちこちへ飛び回らせて情報を集めさせていた。」
David Wilcock(Author/Filmmaker)「新約聖書と旧約聖書に述べられるセラフィムやケルビム、大天使や天使といった階級分けがなされる御使いたちは、文字通りこの星にやってきた訪問者たちを意味しているのだろう。」
古代宇宙飛行士説で言われるように、天使とは天界の翼を持った霊的存在ではなく、他の星から来た血の通った生物なのだとすれば、なぜ地球に来たのだろうか。
使者である彼らが届けるものは、誰のメッセージなのだろうか?

イスラエルのソドム山、“ロトの妻”と呼ばれる岩塩ででんきた柱からは、死海の南西部が見渡せる。
この近くにあったと考えられているのが聖書のソドムとゴムラの町。
Erich Von Daniken(Author,Chariots of the Gods)「旧約聖書の創世記とイスラム教のコーラン、どちらにもアブラハムの甥のロトを天使が訪れ、この地に天罰がくだると警告したことが書かれている。
最後に天使は告げる。
今、妻と2人の娘を連れて逃げなければ、あなた方を助けることはできない。
この部分はまるで破滅へのカウントダウンが始まっていて、天使にも止められないと言わんばかり。」

Tsoukalos「その言葉通り、ロトたちが立ち去った後には大惨劇が起こる。
振り返ったロトの妻は塩の柱となる。
古代宇宙飛行士説では天使とは血の通った地球外生命体を古代人が間違って解釈したものだとしている。
なのでこの事件は異星人が一部の人間の肩を持つということを意味しているのだ。」

天使、つまり異星人は人類の発展に関係しているのだろうか。
しかし天使がロトの家族を神の怒りから救ったとするなら、御使いの他の顔を持っているとも考えられる。
天使は人間達をもっと救っていたのではないだろうか。
時にそれは人類の歴史を変えるほどの行動だったのかもしれない。
古代宇宙飛行士説を論ずる者達は、エノク書の中で、見張る者と呼ばれた堕天使の一族が記されている部分にその答えを見つけたという。

Tsoukalos「エノク書には20人の見張る者がエノクと一緒にいる。
その他大勢の天使達を管理していると書かれている。
見張る者達には指揮官がおり、将校や大尉といった階級があったようだ。
この20人の見張る者達は事細かにエノクに様々な知識を授けた。
気象学や天文学、良い剣の造り方などを教えたのだ。
このようなことが神の王国で実際に起こっていたのだろうか。
答えは明らか。」

天使は何の目的でどこから来たのだろう。
聖書の中で頻繁に現れる天使は肉体を持っているため、人はその姿を見て声を聞き、触れることもできる。
現代においてはたとえ姿が見えなくても、天使の存在を多くの人が信じている。
2008年にベイラースの宇宙研究所が行った調査では、アメリカ人の聖人のうち55%が守護天使に守られていると答えたという。
イスラム教の教えでは、人はみな左の肩に1体ずつ守護天使を載せているという。
この天使たちは人間が障害に積んだ全行と悪行を記録することから、書記天使と呼ばれている。
旧約聖書に初めて登場する守護天使は大天使ラファエル、紀元前8〜紀元前2世紀の間に記されたトビト書に、この天使が登場する。

Fulco「Tobitの息子トビアは過酷な使命を背負って出かける。
ペルシャ帝国では妻をめとるが、道中では様々な困難に遭遇する。
そこで神が遣わしたラファイルが御使いとしてだけでなく、守護天使としてトビアを守る。」
Daniken「守護天使という概念は、誰かに守ってほしいという願いが作り出したものなのだろう。」
「旧約聖書とイスラム教のコーランには、最終戦争が起こり、神が悪魔を滅ぼすという概念がある。
これは異星人達が地球に再来し、勝敗を決することを意味するのだとも言われてきた。」
エノク書と新約聖書の黙示録、どちらにも善と悪とが対決する醍醐の宇宙戦争が描かれている。
その他にも天使達が並外れた怪力を持っていることは、守護者の立場を越えて俗世の事柄に立ち入ることなどが綴られている。
この天界の戦士は何者なのだろうか。

新約聖書の使徒言行録は西暦40年初頭にヘロデ王によってエルサレムで投獄された聖ペトロの話を今に伝えている。
Carter「ペトロが2人の兵士にはさまれて眠っていたところに壁をすり抜けて天使がやってくる。
ペトロに触れて起こしていることから、肉体を持っていたと思われる。
天使はペトロの鎖を外すと、ついてくるよう言った。」
L.A.Marzulli(Author,Nephilim Trilogy)「ペトロは牢屋から抜け出す。
番兵達はみな眠り込んでいた。
ひとりでに開いた巨大な門を抜けて、ペトロは自由の身となった。
天使はその後突然消える。」
この話は宇宙人との接触を表しているのだろうか。
それとも天使が超人的な力を発揮した事実を語っているのだろうか。
「現代の異星人と遭遇した人々の多くが、あれは夢でなかったという。
異星人は壁を通り抜けるようで、しっかりと戸締りをしていたのに目を開くと異星人がいたという。」
Wilcock「このような宗教的な説話から見ても、地球外生命体が人類の文明を成熟させるために地上に降りてきたことは明らか。」
天使が神聖な存在であったとしても、もしくは地球外生命体であったとしても、芸術家達は大きな鳥のような羽を持つ者として天使を表してきた。
この概念はどこからきたのだろうか。

イタリア、ローマ、バチカンにあるサン・ピエトロ大聖堂宝物館にはユニウス・バッススの石棺()が保管されている。
西暦359年に作られたこの石棺がキリスト教的造形物の中で初めて羽を持つ天使が描かれたものだという説もある。
その後何世紀にもわたり、天使はほぼ決まって翼を持つ姿で表現されている。
それはなぜなのか。
天使が羽を持つことは聖書にわずかにしか語られていないという。

Carter「旧約聖書には天使が羽を持つと書かれた箇所はほとんどなく、人間そっくりだと書かれることがある。
アブラハムのもとに初めて訪れた天使に羽はない。
人間の姿をした客人にアブラハムはひれ伏す。
天使が人のように見えたにもかかわらず、なぜアブラハムはその正体を知り、駆け寄って地にひれ伏したのだろうか。
一目見ただけで人間を超越していると分かるような荘厳で神々しい何かを携えていたのだろうか。」
Richard Rader(Lecturer,UCLA Dept of Classics)「ギリシャとローマの伝承に見られる天使の概念については、例えば地上に言葉を届けに降りたヘルメスやイリアスの物語などを読むと、姿形は人間そっくりに見えるけれども、慈愛に満ちた存在であると分かる。
他にも天使の羽とよく似た美しい翼を持つ者達が神話には多く登場するが、こういった世界の違う者達や、神が人間とどう違うのか、当時は理解できなかったがために、羽で表現したのではないかと考えられている。
翼を持つ異形のものとして表現せざるを得なかったのだろう。」
「キリスト教絵画やそのほかの芸術にも、私達がよく知る羽を持つ姿で天使が描かれている。
羽は飛ぶことを意味する。
私達は天使がいると信じ、アメリカ先住民はスターピープルの存在を伝え、古代エジプトの人々は、宇宙から来た神のことを記している。
空とぶ者達が地球上の様々な文明が持つ宗教の土台となったのではないかと考えている。」
信仰が語り継がれる中で、何世紀もかけて天使の移動する様を鳥のような羽で表すことが定着したが、科学的にみて、これは正しいのだろうか?

2009年にロンドン大学のユニガーシティカレッジでは、典型的な羽を持つ天使と、実際に飛ぶ鳥の身体構造を比較した。
Michael Dennin,PH.D.(Physicist,UC Irvine)「はばたかなくては飛べない。
羽を上下するには別々の筋肉が必要。
羽を降ろす時に浮力が生じる。
そして体が持ち上がる時には翼の角度を少し変えてやらねばならない。
これで推進力が生まれる。
角度を変えずに翼を上下するだけでは、浮かんでも自分で体を押し戻してしまい、それを繰り返すだけになってしまう。

古典絵画に描かれる天使の羽は、背中の中央にとても接近して生えている。
鳥は体の横に翼があるので、長く強靭な筋肉を使って上下に羽ばたける。
背中についた羽はパタパタと動かすだけで、上下に動かせない。」
この研究では、結局天使が人間のような姿をしていたとすると、飛ぶには重すぎると結論付けた。
「人間の体は流線型ではないし、骨や筋肉の密度が高く体重も重すぎる。」
天使が羽を持たなかったとすると、どうやって天国と地上を行き来していたのだろうか。
Tsoukalos「天使がスーパーマンのように飛び回ることはない。
空に向けて垂直に上昇し、降りるときも垂直に下降する。
そんな飛び方ができるものだろうか。」

1953年ベル・エアロシステムズ社はロケットベルトを開発、これを原型としたジェットパックが今は実用化されている。
人間を垂直に浮上させ、空を移動するマシーンだが、最新モデルでは、高度約2500mまで浮上でき、最高速度は時速100km/h近くにもなる。
聖書に登場する天使が体1つで天国へ上ることができるのは、ジェットパックに似た装置があったからなのだろうか?
もしくは古代人も知らない他の手段が存在したのだろうか?

Carter「聖書では、エゼキエルは神の天の戦車のことを語り、創世記にも昼は雲の柱、夜は火の柱が導いたとある。
だから実態を持つ装置を天使が使っていたことは明らか。
創世記28章には典型的なUFO遭遇事件の構図が見て取れる。
ヤコブの夢に天使が現れるというものだが、天使たちは天国から降ろされてきた梯子を登ったり下ったりしていたと書かれている。」
古代の我々の祖先は地球外生命体が鳥のような羽を持った天界の住人だと語ることで、そのテクノロジーを伝えようとしていたのだろうか。
それが事実だとすれば、聖書が示す言葉の意味は深く不穏な気配すら漂ってくる。
天使が別世界からの訪問者だとするならば、その使命は何だったのだろうか。

エルサレムの旧市内にある神殿の丘は聖書に語られる様々な出来事が起こった舞台であった。
創世記22章にもイサクがここで生贄にされかけたことが記されている。
モリヤの山と呼ばれたこの地で、息子イサクを差し出すよう神はアブラハムに求めた。
アブラハムはその言葉に従うため、山に入り、イサクを縛って手にかけようとした。
正にその瞬間、天使が現れアブラハムを止めたという。
従来の解釈では、神はこの事件でアブラハムの信仰心を試そうとしたのだと考えられている。
しかし古代宇宙飛行士説では、この物語に別の解釈があるとする。
Tsoukalos「本来の神は生贄など要求しないと思う。
なのでここでの神とは堕天使、つまり異星人や地球外生命体が神のふりをしていたものと考えてよいのではないか。」
Rader「人間の生贄をささげることは、キリスト教において忌み嫌われ、創造主である神をいとう習慣。
フランスの哲学者サルトルが息子の命を差し出せと言われたら、天使である証明を求めるだろうと書いたのは有名。」
Coppens「何者かが神になりすまして啓示を与え、それが成就するのを別の者が止めたのだろう。
聖書の時代、覇権を得ようとする2つの文明があり、人間はその両方と向き合っていたのかもしれない。」
Tsoukalos「地上によい人間と悪い人間がいるように、良い異星人と悪い異星人がいる。
世界が陰と陽の2つの木によって成り立っているのと同じで、善があれば悪も存在する。」

中東のオマーンの奥深く、地底の深部に謎の洞窟が眠っている。
精霊たちの集まるところを意味するマジリス・アル・ジン洞窟は、広さ5600屬砲よび、世界10大洞窟の1つであると言われている。
オマーンではその他の洞窟にもイスラム教の言い伝えに残る魔人や聖人たちが住んでいると今でも多くの人が信じている。
Jpnathan Young,PH.D.(Founding Crator,Joseph Campbell Archives)「人の目には映らない精霊ジンは自由意志を持つという面白い側面がある。
一見天使のようだが西洋の天使は神によって指揮統率されている。
しかしジンは自分で決定を下すので、その決定が時には矛盾したり、おかしなものだったりする。」
イスラム教の教えによれば、ジンは人間の前にお告げを持って現れるという。
そのお告げは良いものもあれば、人を惑わすものもある。
だが精霊ジンは実在するのか、どこからやってきたのか?

Tsoukalos「ビンに封じ込められた魔人や精霊は、ビンをこすると目の前に現れ願いをかなえてくれる。
これを現代の視点で見ると・・・
小さな容器についたボタンを押すと、ホログラム(立体画像)が現れる。
これが真相ではないだろうか。
古代宇宙飛行士説ではホログラム装置を使って地球外生命体がメッセージを受信、発進していたと考えていて、これがビンの魔人の正体だと言われている。」
天使のように、ジンは自分の意志で姿を表したり消えたりすることができ、肉体を持たない、声だけとなることもある。
古代宇宙飛行士説を唱える者達の中にもこれが地球外生命体とそっくりだという者もいれば、天使やジン、そのほかの天界の者達は、地球で生まれたという者もいる。
Jason Martell(Author,Knowledge Apocalypse)「超地球人とは別次元から訪れる者達のことを意味する。
人間はみな三次元空間の中で振動していると言われている。
振動数が私達より高いものは苦も無く三次元にやってこれるのだ。」

しかし堕天使や精霊ジン、その他謎の超地球的な存在を知ることは、現代において神に導かれたとして暴力犯罪に手を染めた人々を理解することにつながるのだろうか。
サムの息子として知られるデビッド・ワーコビッツは近所の犬に憑りついた悪魔から人を殺すように命令されたという。
1970年代にカリフォルニア州で13人を殺害したハーバート・マリンは大規模な地震を防ぐために、生贄をささげるよう頭の中で声がしたと主張していた。
マーシャル・アップル・ホワイトは、UFOカルト教団ヘブンズゲイトのリーダーだったが、自らをイエスの代わりと悟った幻視体験から集団自殺を引き起こした。
天使や悪魔たち、善と悪との対立・・・しかし古代宇宙飛行士説で言われているように、何1000年も前から地球外生命体が天使や精霊や天界の者達を装ってきたとすれば、彼らはどこから、何のためにやってきたのだろうか?
そして今も我々の前に姿を現しているのだろうか。

聖地に高くそびえるヘルモン山、標高は2800mを超え、レバノン、シリア、イスラエル3国の国境にまたがっている。
ゴラン高原を見下ろすこの山を巡ってキリスト教やユダヤ教、イスラム教の信者達は数1000年も争い続けている。
マタイ、マルコ、ルカの3つの福音書に印されるキリストの変容が起こったのはこの山だったという。
ここでイエスの容姿が変わり、顔や光り輝き、現れたモーセや預言者エリアと語り合ったと書かれている。
エノク書によれば、この山は200人の堕天使が地上に降りた場所でもある。
ヘルモン山には地質学上特別な意味があるのだろうか。
ある説では、中東地域に降り立った異星人が繁殖して現代の私達となったとも言われている。
数の神秘を研究する数理学では、数字の33は意識が完全に目覚めたことを意味する。
ヘルモン山の位置は北緯33度、これは赤道面から33度北に、その地点があるという意味である。
33度線を地球のちょうど裏側にまでたどってみると、そこは現代でもっとも有名なUFO遭遇事件が起こったニューメキシコ州ロズウェルである。
ロズウェルのUFO墜落地点やヘルモン山、地理座標には特別な意味が隠されていたのだろうか。
数1000年も昔にヘルモン山に降り立った天使達と、1947年にロズウェルで目撃されたとする異星人、どちらも同じ種族の地球外生命体だったのだろうか。
だとすれば、天使と呼ばれた異星人達は、ずっと人類のそばにいたのだろうか。
彼らが地上に残ったのは、人間を見張るためなのか、それとも未来へ導くためなのか。

Wilcock「直近で人類が定期的に異星人と文化交流を持ったのは、おそらくイスラム教設立の頃だろう。
理由は分からないが、イスラム教の時代や新約聖書の時代、そのほかの様々な時代が終わると異星人達は申し合わせたように地球から引き揚げている。
その後技術を発展させた人類は、自分達が唯一の知的生命体だと思いあがっている。
とんでもない、聖書にも天使はでてくる。
これは証拠となる記録。
聖書を書した人々は、神話でも造り話でもない、事実を記録していたのだ。」
Daniken「地球外生命体は遠い未来において人類がこのことを理解するよう望んでいる。
我々人間が聖典の意味を知り、地球の構造には何かおかしなところがあると気付く日を、彼らは待っているのだ。
このことをどう立証すればよいのだろうか。
過去からずっと異星人は地球を訪れているのだろうか。
私は異星人は地球に戻ると約束したのだから、再びやってくると考えることが大切だと思っている。」
天使と呼ばれる者達が、異星人の姿をして人類の前に現れる時、我々は受け入れられるだろうか。
自らの起源を知る覚悟が求められている。
その日ははたして来るのだろうか。

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Ancient Aliens 古代の宇宙人 Under Ground Aliens 


北に黒海を臨み、トロス山脈を南に背負うトルコ、その中央にカッパドキアの大地がある。
ここでは軟らかい火山岩が風と水で浸食され、不思議な形を作り出している。
古代人はこの岩をくりぬき、小さく素朴な住居を作り出した。
近年になって、この土地にも現代的は建造物が建てられるようになっているのだが、1963年にデリンクユ(Derinkuyu)で行われた住宅の改築工事は、未曽有の大発見につながった。
洞窟の壁が取り払われた際に、何1000年も前の地下都市へと続く通路が発見された。
それは深さ85mにも及ぶものだった。
通風ダクトが15000本の細い通風管につながっていて、もっとも深い層にまで空気が送られるようになっている。
ここには岩をくりぬいて作られた部屋が数多くあり、大人、子供、合わせて20000人も収容できた。
その他にも宗教的な施設や貯蔵庫、ワイナリーや家畜小屋まであったという。

巨大都市を建設せざるをえなかった理由は何だったのか?
デリンクユは他の国が攻め入った際の一時的な避難所である、と多くの学者が考えており、紀元前800年後を煮トロイ人の同族で、青銅器時代に活躍したフリギア人が建てたものだと言われている。
聖書に記されている好戦的なヒッタイト人によって、さらにその何100年も前に建築されたという説もある。
だが古代宇宙飛行士説では、地下都市が、これよりさらに昔に作られていた可能性があるとする。
それも何1000年も前だという。
かつてこの地域ではゾロアスター教が信仰されていた。
この宗教は古代ペルシャ人た起こしたもので、地球最古と言われている。
善と悪との対立を軸としたゾロアスター今日は、後の宗教に広く影響を与えたとされ、その片鱗はヒンズー教や旧約聖書にも見られる。
起こりは紀元前6世紀よりも古いとみられ、最高神は創造の神アフラマズダである。

ヴェンディダード (Vendidād)とも呼ばれるゾロアスター教は、聖典の2章にはアフラマズダが世界規模の大災害から人類を救うと書かれている。
まるで旧約聖書のノアの方舟とそっくりだ。
天空神アフラマズダは偉大なる預言者イアに地下に避難シェルターを作るよう告げた。
それはデリンクユの地下都市にそっくりだった。
イマが何層にもなる地下都市を建築したのは選ばれし人々と動物を救うためだったと経典には書かれている。
洪水ではなく、破壊的は冬と呼ばれる氷河期は、およそ18000年前にピークを迎え、紀元前10000年ごろに終わったとされている。
デリンクユは地球規模の厳しい寒冷化現象を生き延びるための避難所だったのだろうか?
アフラマズダが民に作られた地下都市がデリンクユであるなら、その伝説の裏に驚くべき真実が隠されているのではないか、だとしればアフラマズダとはいったい何者なのか?
アフラマズダは地上で起こる問題すべてを対処する立場にあったようだ。
この神は様々な解釈がされているが、普遍的で高尚な意識の象徴とみられる一方で、地球外の知的生命体であるとも考えられている。
古代の聖典には異星人から人間に授けられた知識のことが記されている。
異星人は神と呼ばれたのだ。

天空神アフラマズダは、別世界からやってきた人類より高度な生命体だったのだろうか?
入り組んだ迷宮のようなシェルターを建築する技術を与えたのは、自然災害から民を守るためだったのだろうか?
あるいはもっと恐ろしい理由があったのかもしれない。
地下都市が持つ並外れた安全システムが謎を解くカギだと言われている。
450kgもある扉は滑車付で、人1人でも動かすことはできるが、片側からしか開かない。
地下都市に住んだ人々は、何者からか身を隠していたのだろうか?
古代のゾロアスター教の聖典によれば、アフラマズダは神の馬車に乗って空に登り、永遠の宿敵で、破壊を司る悪の化身アーリマンと戦ったという。
だが古代宇宙飛行士説が説くように、これは宇宙の2つの勢力が地球の覇権と資源をめぐって争う姿だったのだろうか。

世界の存在したどの古代文明にも、空を飛ぶ乗り物が記されているが、それらと同じようなマシンを持っていたと思われる。
デリンクユは空を飛ぶ敵に対して作られたのだろうか?
上空を超高速で飛行するものから、通風口は見えない。
この地下都市には30000人もが隠れ住んでいたとも言われている。
有史時代に入ってからも、様々な民がこの地下都市に身を隠した。
その敵は砂漠の盗賊から、ローマの軍団まで、様々。
しかしこのような通常の攻撃に対して、地下都市が建設されたことを疑問視する専門家もいる。
もし敵が馬に乗っていたとしたら、デリンクユ攻略は簡単。
通風タクトの入口をふさいでしまえば、中の人間を窒息死させられる。
デリンクユに住む人々は異星人から空げきされないように地下に隠れ住んでいたのだろうか。
そうだとしれば、同じような古代都市が他にも存在するのではないか。
荘厳なテーブル状台地であるメサと、起伏の多い岩山が続く北アメリカの南西部は、先住民発祥の地であり、ナバホ族、ズニ族、プエブロ族、ホピ族、アパッチ族などが住んでいた。
部族ごとに違う信仰を持っているが、創造神話は驚くほど共通しているという。
伝説によると、人間が最初に生まれたのは地底の中で、その後今の世になって地表に這い出したというのだ。

人々が安全を求めて再び地下に移り住んだと伝える伝説もある。
アリゾナ州に住むホピの祖先は凄まじい流星の嵐を裂けるため、ヘビ人間の力を借り、彼らの導きで地底の奥深くのシェルターへと逃げ込んだという。
また別のホピの伝説では、アリ人間が人々を火や氷の嵐から守ったとされている。
アリ人間にヘビ人間、古代の物語は最後の氷河期に地底で実際に暮らしていた人々に基づいて作られたのだろうか。
北アメリカに住む先住民の祖先がトルコのデリンクユによく似た地下住居に避難していた可能性はあるのだろうか。
何100年という歳月が彼らの風貌を変えたとも考えられる。
大きな目に長い指、地球に生息する生き物に似た姿になってったのではないだろうか?
アメリカ先住民の祈祷師や長老たちが言うには、地底から這い出てきた彼らの祖先は、人間の女性を受胎させるために天から降りてきたスターピープルと呼ばれる地球外生命体によって連れてこられたそうだ。
地球外生命体が遠い過去に地球に存在していたのであれば、トカゲのような姿やアリのような姿をした様々な種に進化している可能性も考えられる。
伝説で伝わる地底の生物とは、地球外生命体だったのだろうか?
だとすれば今も北アメリカ南西部の地中には、その生き残りがいるのかもしれない。
ニューメキシコ州にあるJicarilla Apache族の居住区に住む人々の間では、何10年も前からUFOや異星人と遭遇したという話が絶えない。
異星人の中には古代ホピの伝説に登場するアリ人間やヘビ人間と不思議とよく似たものがいたという。

Jicarilla Apache族の居住区は、Dulceの町のすぐ隣にある。
この町が位置するのは、標高2700mあまりあるArchuleta Mesaのふもとである。
Geruldine Julian(Jicarilla Apache Elder)「メサの上空に宇宙線が見えた。
そのサイズはとても大きく、幅100mほどはあった。
上部はガラス張りでお椀のような形になっていた。
夫が双眼鏡を使っていたが、2体の小さな人の姿が見えたといった。それが何だったのか分からない。
もしUFOが近くに来ていたら、何をしていたのか?」
UFO研究家や陰謀説を唱える人々は、こういった目撃証言が真実であるばかりか、地底に住む異星人とアメリカ軍とが秘密裡に手を結んでいることの証であるという。
Bill Burnes,J.D,PH.D.(Author/Publisher,UFO Magazine)「Dulce上空には、軍用機がしょっちゅう飛び交っている。
Jicarilla Apache族の人々によれば、ここのメサの上にアメリカ軍が通気口を見つけたという。
おそらく25年前まではここに穴が開いていた。
孔からは人間のうめき声や溜息のような不気味な音が聞こえてきたという。
それを根拠に、ここでは人間を使った生体解剖や生体実験が行われていると噂された。」
地底に住む異星人、政府による不自然な隠ぺい工作・・・
アメリカ先住民に伝わる地底の生物の伝説は、真実を紐解くキッカケとなるのだろうか?

アンデス山脈を背負う南米エクアドル、何千年も前から山脈の東側斜面に広がる熱帯雨林の森は、首狩り族として知られるヒバロ族の土地であった。
人々は土地と秘密を力で守り続けてきた。
中でもロスタヨスの洞窟へと続く入口のありかは一番厳重に守られてきたと考えられるが、それはなぜだったのか?

20世紀半ばにこの地に住んだイタリア人のカソリック宣教師Crespi神父は先住民と親交が深く、無償で救いの手を差し伸べる神父に先住民は贈り物をしていた。
神父が受け取った贈り物は非常に珍しいものだった。
金などの貴金属から成る精密な細工が施された古代の遺物であった。
これらの中にはヒバロ族のものではない彫刻や鬼門が施されたものが多々あったという。

Eric Von Daniken(Author,Chariots of the Gods?)は1973年に出版した著書『宇宙人の謎』の中でCrespi神父のコレクションについてふれている。
コレクションの品々はLos Tayosの洞窟から出土したもので、未知の高度な文明のものだとDenikenは考えている。

スコットランド人探検家のStanley HallはDenikenの著書の内容に触発され、自ら謎を解明しようと立ち上がった。
1975年Crespiコレクションをその目で見ようとHallはエクアドルに飛んだ。
Daniken「Crespi神父が受け取った贈り物の中には文章らしきものが書かれた金属製の文字盤があった。
その内容は未だに解読されていない。」

1970年Stanley Hallは100人を超す探検隊を組織し、Los Tayosの洞くつ探検に乗り出した。
人類で初めて月面に立ったアメリカの宇宙飛行士ニール・アームストロングもその中にいた。
たん形態はエクアドル軍から得た情報を使い、ジャングルの中にある入り口から洞窟に進入した。
そこにあったのは何者かによって掘削されたと思われる大きな空洞だった。
「イギリスの地質学者グループのリーダー・ブライアン・ケリー博士は1976年にこの洞窟の入口ホールの広さを計測することは不可能であると言っている。」
Stanley Hallの探検隊は紀元前1500年頃と思われる墓室を発見した。
だがCrespi神父のコレクションに見られるような異物や宝物の類を発見するには至らなかった。
しかしHallはあきらめなかった。

1946年に秘密の入口からこの洞窟に入ったというエクアドル人Petronio Jaramilloの足跡をたどたのは最初の調査から15年を経た1991年のことだった。
Jaramilloが初めてこの洞窟に入った時はまだ10代の若者だった。
トンネル状の洞窟はところどころ水没しており、潜って進まねばならなかったという。
トンネルの先は古代のものらしき小部屋が続き、Jaramilloはあちこち歩き回った。
中には大きな部屋もあり、金やそのほかの金属で作られた本が収められていたという。
解読はできなかったと言われるが、Crespi神父の文字盤と同じものであったかもしれない。
数学の公式のようなものなど、いろいろ書かれていたという。

Jaramilloはこの世を去り、その秘密を一緒に葬られてしまった。
Stanley Hallも2008年に他界した。
しかしその意志はHallの娘Eileen Hallによって継がれることになる。
Crespi神父が所有していた遺物のありかをEileenが調べたところ、神父がなくなる1982年直前に、コレクションのほとんどが消えうせていたことが判明した。
盗賊の餌食となったのか、ヒバロ族の人々によって元の洞窟へと戻されたのか、その答えは分からないが、Eileenはエクアドルの別の場所に眠る遺物を探し続けてきた。
その中にはCrespi神父のコレクションに同様に、考古学上は古代のエクアドル人が知るはずのなかったであろう別の文明と不気味なほど良く似たものがあるのだという。
「これは父が収集したエクアドルで作られた彫像のコレクション。
紀元前600年から西暦1600年の間に沿岸地域で栄えた文明のもの。
人間のような姿をしているが、ところどころ誇張された部分がある。
小さな顔に大きな耳、頭がい骨が引き伸ばされたような頭の形をしている。」
頭蓋骨が長く伸びた形は、エジプトの至る所で見つかる像によく似ている。

Stanley Hallが集めたこれらの遺物はエジプトの文明が海を渡って南米の文化に影響を与えた証なのか、それともエジプトと南米のどちらの文化も同一の地球外文明から影響を受けたという証拠なのだろうか。
だとすればCrespi神父の金属製の文字盤に刻まれた謎の文書は異星人からのメッセージたったのだろうか?
Daniken「今もエクアドルの地底には、金属製の本を収めた図書館が眠っている。
この地域の先住民によって、古代の宝が守られているのだ。」
この洞窟が発見されれば、考古学はさらに前進することになるだろう。

ユカタン半島はメキシコでもっとも人気の高い観光地の1つ。
この地域には美しビーチがあるほかは、奥深いジャングルに覆われており、セノーテと呼ばれる窪みがあちこちに見受けられる。
そしてジャングルの下は蟻の巣状の洞窟となっている。
しかし2007年にメキシコ人探検家のGuillermo De Anda(Prof.of Underwater Archaeology,University of Yucatan)が発見した洞窟は、他のどれとも違っていた。
ジャングル奥深くに眠る地底の神殿を記録に残した17世紀のスペイン人司祭がいた。
Andaはその記録を手掛かりにTahtzibichenの町の近くに一続きの洞窟を発見する。
水量が増したために洞窟の入口は冠水し、何百年も人の目に触れることはなかった。
Andaは当時をこう振り返る。

「洞窟の中は潜って進まねばならないところもあって、水深が深い所もあった。
調査では平均深度は約45mとでたが、もっと深いだろうと思われた。」
最初に発見されたのは、石の彫刻の頭部と1900年前のマヤの国名が施された石柱のかけらだった。
その後Andaは洞窟の水のない部分にたどり着いて、そこで巨大な地下神殿と思われるものを発見した。
コンクリート製の道や崩れたピラミッド、人骨もあったというが、なぜこんな場所に残されていたのだろうか?

マヤの人々はXibalbaという地下世界を舞台にした伝説を持っていた。
マヤの伝説を記したPopol Vuhにこの地下世界のことが綴られている。
暗く謎めいたこの洞窟が、マヤの伝説に伝わる地下世界なのだろうか?
Popol Vuhはマヤの神話を書き起こしたものだが、恐怖の地を意味するXibalbaを支配した残酷な冥界の主のことが語られている。
地下都市に入るためにはこの主が用意した“こらしめの場”を乗り越えねばならなかった。
おびただしい血が流され、暗闇や寒さ、強さ、コウモリやジャガーが侵入者を襲ったという。
肉体を突き刺さんばかりに尖った石を持つ鍾乳石の洞窟は、剣の館と呼ばれたが、他にもコウモリの館や地底を訪れた登場人物が渡ったとされる血の川を裏付けるような血で満たしたと思われる溝が発見された。
闇の館や寒冷の館、ジャグワールの館らしきジャガーの骨が残る部屋まであった。
Xibalbaを模してこの洞窟が造られたと主張する考古学者もいる。
しかしAndaは洞窟で発見された遺物はPopol Vuhが書かれる何世紀も前のものだという。

「神話を記した文書が先にあって、それを参考に洞窟を作ったのではなく、その逆だと思う。」
Xibalbaが実在したというなら、冥界の主も存在したのかもしれない。
だとすれば、それは何者だったのだろうか?
預言書チラムバラムは別名ジャガーの神官の書とも呼ばれる。
ここには暦の始まった時代に星へとつながる道が空から降りてきて、13と9の神が地上に降臨したことが書かれている。
しかしこのような記述は実際には何を表していたのか。
宇宙の彼方から何者かが地球に来たとはっきり語られていて、それが文書として記録に残されているのだ。
冥界の主やそのほかのマヤの神々は地球にやってきた宇宙人だったのだろうか?
だとすれば、なぜ人間の血を求め、残虐な行為を行ったのだろう?

David Wilcock(Author/Filmmaker)「人を生贄とする習慣は異星人によって教えられたものではなく、知恵を授けられた人類が後に作り出したのだろう。
古代の神とは別の世界からやってきた人物だったが、神が去った後、民は混乱状態となる。
混乱がひどくなるにつれ、神話に救いを求めようとするが、彼らは文字通りにしか解釈できなかったのだ。
太陽が地平線に沈む様子を死と再生として表した。
神話を読み、太陽を取り戻すには人を殺めねばならないと考えたのが始まりと思われる。」

伝説と史実とが交わる場所を考古学者や探検家が発見し続けるならば、地球の人類の歴史が現在考えられている以上に深まっていたという痕跡も見つかるのではないだろうか。
さらに地底の奥深くに秘密が存在するという説がある。
地球の中心部を覗いてみよう。
北極、氷でできた果てしなく続く不毛の世界。
この海は毎年6ヶ月の間闇に閉ざされる。
食料はなく、身を寄せる場所もない。
吹きすさぶ強風と氷点下およそ65℃にも及ぶ寒さをしのぐための洞窟もない。
北極海の下には約50kmにもなる厚みの岩石質の地殻があると考えられている。
その下にある溶岩の層は回転する内殻によって熱せられている。
そして内殻は、鉄とニッケルでできた月と同じ大きさの固体である。
このような地下構造は、重力や磁力探査、および地震探査によって解明された。
しかし実際に地球内部を見たものはいない。
北極のこおった世界は地球内部にある世界への入口を隠しているのかもしれない。
そう考える者達がいる。

彼らが唱えるのが、いわゆる地球空洞説である。
地球空洞説では、地球内部は溶解した岩で満たされておらず空洞があり、そこに太陽が浮いていると考える。
地球内部が空洞だと最初に提唱したのは、現代天文学の基礎を築いた人物、エルムンド・ハレーだという
1691年、ハレーはロンドン王立協会で地球内部には空洞があり、小さな球体が入っているという説を発表した。
それはロシアのマトリョーシカ人病のような入子状だと考えていたようだ。
この仮説には具体的な根拠がある。
地球の磁極が毎年少しずつ移動することも、その根拠の1つだった。
ハレーは我々の地球の内側には球体があって、独立して回転していると考えた。
そしてこの内側の球体には、生物が住むことができるとも考えていた。
1818年、元陸軍大尉のJohn Cleves Symmesは北極と南極に大きな穴があいており、そこから地球の内部に入ることができると発表した。
シュールベルヌが執筆した地底旅行が出版された時だった。
この小説によって地球内部には絶滅した生物が生きているかもしれないと人々は考えるようになったが、地底に高度な文明が存在するというものもいる。
地球空洞説によれば、これまでに地球内部に行った人間がいるという。

1920年代に海軍少将リチャード・バード(Richard Evelyn Byrd)は北極上空飛行と南極上空の単独飛行に成功した。
地球空洞説を信じる者によると、1927年2月19日、バードは北極点近くにある穴から地球内部に進入したという。
Rodney Cluff(Author,World Top Secreti Our Earth is Hollow)「バードの飛行機は空飛ぶ円盤から発射された牽引ビームに捉えられ、それだけではなく町の近くに着陸した。
地底人は人類に向けためっれーじをバードに託した。
その内容は、地底人はこの星を見守ってきたこと、そして人食いが核兵器を使うことを快く思っていないというものだった。
ちょうどその数年前には、日本のいくつかの都市が核爆弾の被害にあっている。
このようなメッセージがバードに預けられたが、ワシントンに帰還すると、外部に漏れぬよう極秘事項として封印されたのだ。」

このフライトをバード自らが著した秘密の手記があるという。
出版は1990年代に死んで約40年が経過していた。
この手記が偽造だというものもいる。
バード少将が北極の地底世界を訪れたとされる1947年2月には、4700人の海隅兵士を総動員した探査プロジェクト、ハイジャンプ作戦が展開中で、バードも参加していたという。
場所は19000kmも離れた南極の近くだという。
しかしこの話のバードが参加していたという部分が真実を隠すための作り話である可能性はないのだろうか?

バードは偽情報を使って報道陣に気付かれることなく北極に向かったのだという者もいる。
高度な文明を持つ人々が住まう広大な空間が地球の内側にあるのだろうか?
異星人である神は何世紀も前に地球を訪れ、自分達の痕跡を洞窟やトンネルの奥深くに隠したのだろうか?
人間は地球の底に眠る謎をウワベだけでしか理解していないのかもしれない。
古代の歴史を紐解くどのような手掛かりが暗闇の中で、我々に発見される日を待っているのだろうか?

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